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齋藤芳生
2020年5月8日 20:37
初めて校長のサルマ女史に会った時、別れ際に彼女がにっこりと笑って、――じゃあミズ・サイトウ、インシャアッラー、また明日。そう言った時のちょっとした驚きと感動は、三年が経った今でもはっきりと思い出すことができる。――ああ、私は本当にアラブに来たんだ。 「インシャアッラー」。アラブ圏を訪れたなら誰もが耳にするこの言葉。アラブ人がこれから先の未来のことを述べようとする時に、必ず添えられる言葉であ