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9. 小さな会社の大企業病

社員数50人を超えると大企業病みたいになってくる。それは過去の話になりました。

今は社員数に関わらず、たとえ数人の会社でさえ、

「家族的な社風」「一丸となって」「仲間の結束力」は得難いです。

社員さんは「会社の発展は自分ごと」に捉えにくいのです。

社会の方から年功序列の終身雇用を手放してきたこともありますが、そのせいだけでもないようで、寂しい限りです。

社長さんの方からは、みんなが一丸となって高みを目指して欲しい気持ち。これはずっと変わりませんよね。


小さな会社の大企業病とは

・小さな会社の陥りやすい大企業病の1番目は、

何かある度に2度と起こらないようにとルールをつくってしまう。それがどんどん増えてしまうこと。次第に本末転倒になってしまう。

何十年に一度起こるか起こらないかの事態に、未然に防ぐルールを決めてしまうと、

少しでも関連するともう却下されるか、あるいは稟議が特例となってとても面倒くさくなる。

つまり、「こうしよう」よりも「こういうのダメ」の方が多くなって、ルールに則って判断すればするほど、チャレンジすべき課題があっても、なかったことにしてしまう。決まりだからしょうがないと。

乗り越えるべき、上手く対処すべき成長課題を「してはダメなこと」と切り捨ててしまうので、社長さんには見えません。上がって来ません。

相談した上司が却下してしまうので、チャンスと捉える社員はチャンスと捉えるカン(なんとかする思考)をやめてしまいます。

「ダメなことなんだ。検討してもらうことさえ面倒くさいものなんだ」と学習してしまうから、次からは

考えてもしょうがないから考えない」。

小さな会社の大企業病の一番は、この「考えるのをやめた人たち」が集団になってしまうことです。

いい話は悪い話の後にやってくる。

これ全滅ですね(^^;


・小さな会社の陥りやすい大企業病の2番目は、

言われたこと以外は関わろうとしない。

もはや会社の行事は時間外ノルマ。時間外労働としない限り参加させられません。喜ぶ顔が見たくて行っている行事でさえ。

行事はくしくもコロナで壊滅していますけれども、

業務の方、複数の部署や専門職が関わるプロジェクトには非常に問題です。

間にある作業はどちらがやるのか。

小さなことで押し付けあって、押し付けられた最下部の社員さんはチームへの貢献が認められづらい状況です。


この状況って、企業の方から年功序列の終身雇用を捨てて効率化してきた結果でもあるのです。昔が良かったとは思いませんが、

社員さん側の「発展する会社の一員を担う充実感。働く喜び」を捨ててはいけない。

単刀直入に言うと、ズバリ給料を上げられること。

社長の仕事はマーケティング?
それもそうでしょうけど、自社の社員の給料を上げてこそ、その認識こそ社長のプライドではないかなと思います。

次回は、社長さんはこの大企業病化に加担していませんか?ということを書きます。

うちはそうじゃないよ、とおっしゃる社長さんこそ、そうでないことを確認してくださいね!

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