歯車よりも羽衣を

街の本屋がフィットネスクラブになって久しい。
工業食を食べ、肥えた身体を絞る。

言葉が意味を持たなくなって久しい。
そういった詩もだ。サムヘンショウ観て寝る。

おもむろならひた隠しに。
語り部なら聞き手に。
僕は利き足に。重心をかける。
削った相手を。憂う試合後。

街の問屋が掲げた言葉が眩しい。
包容力を買われ、扇子を手に取り。

踊る。恐る恐る踊る。

午後。



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