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台湾のお祭り・廟會のこと③
コロナ明けの台湾再訪
前回の投稿から、4年ほど経過してましたが、コロナ禍(台湾では防疫期間)を経て、反動から2023年は半年で3回も台湾に行ってしまいました・・・ うち一回は推しのライブで。初めての ibon でのチケット受け取りも、台北松山空港内の小七(7-11)で円満成功!(空港内店舗なら困った時、多少の英語か日本語もわかる員工さんがいるのでは?という計算)
別の時には、まるまる台北で艋舺青山宮・廟會の追っかけ予定が、嘉義で推しのバンドがフェスに出演する情報を得て、急遽、嘉義に一泊で遠征。
コロナの影響で、結構有名なお店含め、閉店したところもあれば新規開店もあり。円安の影響もあり、ホテルの値段は上がってますし、日本同様、マスク着用率高めではありますが、台湾は以前と同じ、活気があり、安全で楽しい旅行先として120%お薦めなのは変わりません!
台湾廟會ビジュアル編
さて、廟會ですが、宗教行事なので、台風で警報が出ない限りは雨でも風でも敢行します。お廟に行ってみたら、賑々しくカラフルな紙でこしらえた暖簾などの装飾や、たくさんの花台やお供え物があれば、そうかもしれません。廟の人にきいてみるのがいいんですが、行程表など貼りだされている場合もあります。
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廟の近くでは、歌劇団(プロを呼ぶようです)が歌あり涙と笑いありの台湾オペラを上演したり。(人々も見物しますが、神様をもてなす余興のひとつです)布袋戯という、台湾伝統の人形劇が出たりもします。
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神様達のパレードには、七爺八爺(閻魔大王の使い)や神將や陰陽司、八將團に八家將、官將首、龍踊り、獅子舞、雑技団、おばちゃんマーチングバンド、太鼓隊などいろんな陣頭(演舞グループ)が、時にはその神様を慕って台湾各地の廟より遠征(進香團)してくる場合も。
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道化師的存在。片足に草履、片足は必ず裸足。斜めがけにしているのは行軍中の食糧、鹹光餅と呼ばれる伝統的なパン。装備の一部であり、たぶん実際には食べていないかな。トラックなどから沿道の見物人に餅撒きのように撒かれることもあり、キャッチできるとラッキーな縁起物。祭りに合わせて沿道の屋台が魚丸湯など屋台メニューをお接待で振る舞ったりも。誰でも無料!追っかけ中はこのお接待飯と鹹光餅しか食べていなかったこともありました(驚)
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奥の黒い顔は陰陽司の神將。顔の左半分は黒で右半分は白。
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たまに乞われて子供の背中なぞにさらさらーと何やらありがたいものを書いていることも。
出発前には神前で魂入れの儀式あり。
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顔の紋様は鶴を象ります。個人的に、瓢箪には邪気を吸い取る役割もあるような気がします。
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神様が降臨する前に悪霊を捕まえ、パレードの道のりを切り開く役割を担っています。
八將團が勇壮な喇叭の音と共に進むのに較べ、
チンチチンという鉦の寂しい音色と共にやってきます。
邪気祓いの霊力を持ち、悩める人々が集まる、全台で有名な八家將のチームも存在します。
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近くにいると難聴になるレベルなので、耳を塞ぎ、爆竹に背を向けるのは大事です。
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そして、一番台湾廟會で不思議な存在が、辣妹(ラーメイ)。
要は、セクシーお姉さんのセクシーダンス。露出が多いので冬は寒そうである。日本人的には不謹慎に感じるが、神様は綺麗なものを喜ぶから良いらしい。ちなみに下記動画でパレードの主役は媽祖と呼ばれる女性の神様だが、神様の性別は没関係のよう。ダンサーは個人でタレントとして活動し、熱心なファンがついている方も多いとか。
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以前は青山宮を午前中に出発、入廟は翌朝5時なんてこともザラだったが、コロナもあり、その後住民の苦情(騒音・爆竹の大気汚染)に台北市が対応。(祭り自体は台北市が無形文化遺産として保護、3日間ある神輿の各日の曳はじめには、台湾総統、副総統、台北市長など錚々たるメンバーがやってきて、参拝、スピーチ、神輿を形だけ曳くパフォーマンスがある。)2023年はなんと夜9時前にはすべて終わってしまうという異例の早さに、私はパレードに間に合わなかったのである。神輿にはGPSがつけられていて、携帯で今どこを通過中かわかるサービスがあるのだが、まさかそんなに早いとは思わず、のんびりご飯を食べていたのでした・・・(涙)
まとめと留意点
ここまで廟會のパレードについてご紹介してきましたが、キーワードは「不一様」。
地方ごとにいろんな特色があり、シャーマン的な「タンキー」と呼ばれる人々が神懸かりになったりするところもあります。
で、全体的な留意点は下記のとおりです。
・見たいお祭りがある場合、航空券や宿の手配前に日程などの情報収集を。
日時は農暦(ノンリー)と呼ばれる旧暦の場合があるので國暦(西暦カレンダー)だといつなのか要確認。祭りによっては、過去に毎年あったパレ-ドが3年に一度などになっている場合もある。
・お祭りを見るのは体力勝負。帰りに宿が遠かったり、公共交通機関が終わってると不便なので、どの時間帯で観るか、どのエリアを歩くかを調べた上で、現場に近い、もしくは現場から交通の便の良い宿を推奨。
・爆竹の焚かれる量がすごい(煙もすごい)ので、終わると鼻の中は真っ黒です。マスク着用で防げるかも・・・
・大事な洋服や鞄、靴は使用を避けた方が良いかも。たまに爆竹の燃え滓が飛んでくるので最悪、穴が開く可能性あり。
・昼間に見るのもいいけれど(夏は暑すぎるのでお薦めしません)夜は電飾ピカピカ綺麗、花火も上がるし廟の提灯も風情があるので、夕方以降がお薦め。
・日本でも同じですが、祭りに参加されているお兄さん方はその筋の方もいらっしゃいます。喧嘩が始まりそうになったら即退避!安全第一で!
・写真撮影は基本大丈夫ですが、廟内でのお祈りタイムなど周りで誰も撮影していない場面では周りの人に合わせて控えましょう。道教では金紙を燃やして願いを天に届ける信仰があるため「火」を大切にします。堂内の神像とドラム缶で燃やされる炎、参拝者のラインを遮らないように注意。前のめりになって撮影してる人や陣頭の演舞の邪魔になりそうな位置にいる人は「好退!」(ハオピャオ)下がれ、と注意されますので、素直に従いましょう。
・台湾カメラおじさんあるあるですが、他人がカメラを構えている目の前にカメラを割り込ませてきます。これは経験上、悪気はなく、個人的なマ
ナーの問題でもなく、台湾では普通のことのようです。誰も怒りません。あなたも怒ってはいけません。しれっとあなたも誰かの前に割って入りま
しょう。もしできるのであれば(汗)台湾人撮影の動画を観ていると、ずっと撮影していたところに他人のカメラが割り込み、撮影者さんがカメラをずらして撮影継続する場面をよく見かけます。
・街歩き中のトイレ問題ですが、日本のようにコンビニトイレは解放されていません。飲食店で注文しトイレを借りようとしたら「使用禁止」と貼紙されていたこともありました。確実に使えるのは、台北ならデパート、地下街や地下鉄駅のトイレ、それらがない街(台南とか・地下鉄は建設中だそう)は大きめの廟でお手洗いを借りられます。大きめホテルでも借りられそう。
・祭り中でなくても、祭り期間は特に、地面に赤い血のようなものが落ちていて、これは、檳榔(ビンロウ = キンマ)を噛んだ汁です。檳榔は興奮作用があると言われ、ヤンチャな方達や年配の人がガムのように噛んでいます。健康に悪影響あり、とされている割に、街中のいたるところで、共通の特徴あるネオンが目印の販売所を見かけます。行列に近い場所にいると噛んでる人がペッと吐く時、かかる危険もありますので要注意。
・あなたがそんなに祭りに興味がなく、珍しいから写真くらいは撮りたい場合。運よく出くわしたあなたはラッキー!パッと写したら、次々やってくるパレードを待たずに、サッサと予定していた次に行きたいお店に向かいましょう。さもなくば、それ以降のあなたの予定は大幅に狂い、あそこにも、ここにも行く予定だったのにーと言って帰国する羽目になるでしょう。
ようこそ、台湾廟會の沼へ。
ふっふっふ。
#台湾旅行 #台湾廟會 #台湾のお祭り #台湾
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