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秋の花と言えば

10月に入りようやく秋らしくなってきた。

今年は猛暑のせいで彼岸花も開花が遅れ、曼珠沙華祭りが延期になった名所も多かったようだ。

お彼岸と共に咲く彼岸花は何と言っても秋の花の代表格だが
地味ながら秋の七草も趣があり日本人として忘れ難い。

しかし秋の七草を全て諳じられるかと言えば、かなり怪しくなってくる。
そこで万葉集、山上憶良の歌に次のような一首があるので紹介しよう。

「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝顔の花」
     オバナ クズハナ ナデシコ  オミナエシ  フジバカマ
この歌を暗唱すれば比較的覚え易いと思う。

一方、春の七草は誰でもすぐに思い出せるのではないだろうか。

「芹 なずな ごぎょう はこべら 仏の座 すずな すずしろ」 
これぞ七草
最後に「これぞ七草」をつければ、こちらも短歌調になる。

秋の七草より広く知られているのは、食べものに直結しているからかも知れない。
もちろん七草粥であることは言うまでもないが。

                   イラスト かくれんぼ  (アクリル)


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