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どうする家康、どうくる武田勢

ボンチノタミ、ジョーカーです。

今年の大河ドラマ『どうする家康』、現段階でのキャスト発表で武田勢が4名もいます。嬉しい。

初回にもちらっと登場した甲斐の虎・武田信玄公はもちろんのこと、武田二十四将に名を連ねる穴山信君山県昌景、そして信玄公の跡継ぎである勝頼が登場することが決まっています。

やったー! 勝頼! 四郎ちゃん!
※わたしは武田四郎勝頼のことを親しみを込めて「四郎ちゃん」と呼んでいます。

▼武田二十四将についてはこちらでばばばっとご紹介しています。

さて、この面子。
家康公の生涯を描く上で選抜された武田勢メンバーとしては、個人的にはなるほどな~というメンバーです。
というわけで、今年の大河選抜武田勢について、さらっと簡単な紹介というか、いち個人の感想と願望をつらつら書き散らしていきます。

武田信玄

甲斐の虎。
当時の甲斐(山梨県)をはじめ、信濃(長野県)など一帯を治めていた大名です。
初回の『桶狭間の戦い』で敗れた今川義元や、難攻不落の小田原城で有名な相模の北条氏康と甲相駿三国同盟を結んでおり、越後の龍・上杉謙信とは宿敵だったと言われています。川中島での戦いが有名ですね。
信玄家康父子説なんていうのもある、家康とはそれなりにかかわりの深い武将です。

そんな信玄と家康のエピソードとして外せないのが『三方ヶ原の戦い』でしょう。
織田信長に浜松の守備を任されていた家康、上洛を目指す信玄が徐々に浜松城に迫りくる中、籠城の構えを見せるも、まさかの素通り。
怒った家康はうっかり信玄を追いかけ、返り討ちに遭いましたとさ、というのがよく聞くやつですね。
これも近年は家康が素通りされたことに怒ったとか信玄の見え見えの誘いに乗ったとかではなく、浜名湖の水路を奪われないために出陣したとか、熟慮の末に信玄を追ったみたいな説もいろいろあるみたいです。

恐らく、武田軍を追うのか、籠城を続けるのか、といった「どうする」を迫られる家康が描かれるのではないでしょうか。
家康はこの戦いでボロボロに負けて、多くの三河の忠臣を失います。初回に出ていたあの人も、あの人も討ち死にします。悲しい。
そしてこの大敗を経験し、家康はその後大きく成長するのです。たぶん。

しかしそんな武田信玄も、病には勝てず。上洛することなく、その生涯を閉じます。

阿部寛さんの信玄公、かっこいいですね。昔は謙信公だった気がしますが、今年は信玄公です。嬉しい。素敵な御館様、期待しております。

穴山信君

穴山梅雪。武田二十四将のひとりです。
真田十勇士のひとりである穴山小助は彼の甥(という設定)なんだそうです。
以前、小山田信茂の話をしましたが、この穴山という人物も、わたしの中では裏切者というイメージのある方です。

▼小山田の話はこちら。

武田の衰退に伴い、織田軍の家康と内通していたとされる人物。
ということは信玄の死後から『長篠の戦い』近辺で家康と深くかかわってくることになるでしょうか。

また、穴山は武田氏滅亡後、徳川軍の一端を担うこととなります。
そう、家康の配下になるんですね。ここでも何かしら活躍があるでしょうか。楽しみです。
本能寺の変』のあと、家康が三河まで逃げ延びたといういわゆる『伊賀越え』の際に命を落としたと言われていますが、それが落ち武者狩りによるものだとか、自害だとか、いろいろと説があるようです。

せっかくなので、穴山の名を全国的にドーンと知らしめていただきたい。
武田のキレ者キャラでも、嫌な裏切者キャラでも、実は忠義に厚かった良い奴キャラでもなんでもこい。今作の大河ドラマで描かれる穴山信君、どんな人物になるんでしょうか。

現状、公式サイトの人物紹介ではめちゃくちゃ有能な武田軍の知将、という感じに書かれているので、きっと武田軍としての見事な活躍も見られるはず。楽しみ~!!
田辺誠一さん、カッコイイ穴山信君をよろしくお願いします。

山県昌景

武田二十四将、そして武田四天王のひとり。
戦場での武装を赤一色に揃えた戦国最強赤備えのあの人です。
これにならって、のちに真田井伊が赤備えを採用しているということからも、赤備えは戦国最強の代名詞ということがわかりますね。

ということで、徳川四天王にも数えられる井伊直政の赤備え絡みのキャスティングかな、と思っています。
めちゃくちゃ強くてかっこいい武将・部隊として描かれることを期待しています。
戦国最強の赤備え部隊、家康を相当ビビらせてくれるんじゃないかな。超強い武田軍が見られそう。楽しみ。

また、山県昌景は、若い頃から信玄公に仕え、信玄亡き後も勝頼をその勇猛さで支え続けた武将です。そういった点でも、武田氏の全盛から衰退までが一気に描かれる家康メインの戦国ドラマの中で、武田勢としては最適ポジションなのではないでしょうか。
『長篠の戦い』では勝頼に撤退を進言しますが、聞き入れられず、結果、命を落とすこととなります。

橋本さとしさん、はちゃめちゃに強い赤備え部隊、期待しています。

武田勝頼

おれたちの四郎ちゃん。
大河ドラマ『真田丸』でも大活躍だったのは記憶に新しいです。

信玄の四男です。いろいろあって、四男が跡継ぎになります。
『三国志』の劉備の息子・劉禅然り、偉大過ぎる父親を持つとどうしても息子の評価って下がりがちなんですが、実際はそんなことはないんですよね。
勝頼、城攻めだって強いし、信玄亡き後も強い武田軍であり続けるために頑張ったんですよ。でも、まあ、結局、負けてしまうんですけど。悲しい。
勝頼の代で武田が滅亡してしまったので、どうしても信玄と比べてクソ雑魚扱いされてしまう。可哀想。

家康とは『三方ヶ原の戦い』や『長篠の戦い』などで関わってきそうですね。
特に長篠は戦国最強といわれた武田氏が、主人公である家康のいる織田・徳川連合軍によって滅亡に追いやられていくという点でそこそこ重要な戦いだと思いますので、きっとボロカスに負かされるんでしょう……今から胸が痛い……。
そしてたぶんナレ死するんですよ四郎ちゃん。「長篠での戦いの後、武田は衰退の一途を辿り、勝頼は天目山で自害した」みたいな。
それでもいい、いてくれるだけで嬉しいよ四郎ちゃん。

眞栄田郷敦さんの若々しく芯の強そうな勝頼公、とってもとっても楽しみです。
そういえばお父様は、二十四将のひとりである板垣信方や、信玄の父である信虎公もやってたんですね。信虎公、お祖父ちゃんだね。


さて、今年の武田軍はどんな活躍を見せてくれるのか。武田勢追加キャストはあるのか。(たぶんもうないよ)
楽しみですね。武田氏が滅亡するのはもう決まっているんですけど。

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