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山梨県甲斐市には、学問の神様がいる【大弐学問祭】

ボンチノタミ、ジョーカーです。

山県大弐をご存知でしょうか。
山梨県甲斐市出身の、江戸時代に活躍した学者です。

山縣神社
(山梨県甲斐市篠原)

山県大弐

山縣神社にある山県大弐像

山県大弐(やまがただいに)は江戸時代中期の儒学者、思想家。戦国時代に活躍した甲斐国の武将・武田信玄の譜代家臣であった、赤備えで有名な山県昌景の子孫であると言われています。

現在の甲斐市篠原の出身で、『柳子新論』『天経発蒙』をはじめ、天文学、音楽、医学など様々な分野の著作を残しています。

士農工商は階級ではなく職務上の分担」と人間尊重を唱え尊王攘夷を記した『柳子新論』は、かの吉田松陰も求めた書といわれており、幕末期に活躍した長州藩士たちを育てた松陰の尊王思想に影響を与えたとも。ただし、本当に松陰がこの『柳子新論』を読んだかどうかは定かではないとのこと。

山県大弐の墓

昭和期には、山県大弐の尊王論が教科書から削除された時期もあるそうです。その後、復活運動を経て記述が復活されたそうですが、今に至るまでわたし自身、山梨県で生まれ育っても山県大弐について学ぶ機会はあまりなかったという印象です。地元甲斐市ではそうでもないのかもしれませんが、わたしは大人になってから知りました。

ちなみに、甲斐市にあるJR中央線竜王駅南口にも、山県大弐の像があります。

山縣神社

山縣神社拝殿

山梨県甲斐市篠原にある、山県大弐を祭神とする神社です。

創建100年らしいです

毎年9月23日に「大弐学問祭」がおこなわれ、学問成就祈願の神事や神楽奉納のほか、学問成就のお守りや五角(合格)鉛筆、消しゴムなどが配布されます。
もちろん、学問祭の日以外にも参拝が可能です。

大弐学問祭のポスター

この「大弐学問祭」、わたしも仕事の関係で何度か参加しています。ということで、今年も行ってまいりました。今年もプライベートではなく、仕事の関係で、ですが。とはいえ、それなりに満喫させていただきました。

大弐学問祭

本日、第37回大弐学問祭がおこなわれました。

11時から神楽奉納。

神楽奉納のようす

12時からは学問成就祈願の神事。

学問成就祈願のようす

学問成就御守りと合格鉛筆・消しゴムの配布は12時30分から14時まで。

甲斐市の職員さんが配ってくれます
お守り配布所は長蛇の列
お守り、木札、五角鉛筆&消しゴム
やはたいぬのシールももらえます

甲斐市営業部長の「やはたいぬ」も山県大弐仕様!
筆と『柳子新論』も持っています。似合うね〜。

甲斐市営業部長「やはたいぬ」
年に一度の山県大弐衣装

お酒もあるよ

山県大弐は甲斐市の芋焼酎の名前にも使われています。その名もずばり「大弐」。

甲斐市のふるさと納税の返礼品にもあるので、気になった方はぜひ。

よかったら来てみろし

地元の偉人・著名人て、意外と知らないこともあるんですよね。わたしは正直、山県大弐のことは数年前までどんな人なのか知りませんでした。
知ってみると面白いですし、何気なく通りすぎていた山縣神社にも興味がわきましたし、幕末長州藩(特に高杉晋作)が好きな身としては、こんな人物がいたなんて! という驚きと感動もありました。

地元のことを知るのって、楽しい。地元のことをもっと、知ってもらいたくなる。

みなさんも山縣神社へ、大弐学問祭へ、どうぞお越しください!


「来てみろし」は、甲州弁で「来てみてね」みたいなニュアンスです。

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