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子どもに教えるときに気を付けること

おはようございます、しましまです。

昨日、下の子がぼやいて帰ってきた。
算数の授業でモヤモヤしたらしい。

問題
円周が○cmの円の面積を求めなさい。

の問題を解くという単元だったそう。
オーソドックスな解き方は、円周の公式

直径 × 円周率 = 半径 × 2 × 円周率

から半径を求めて、円の面積の公式

半径 × 半径 × 円周率

を使って答えを出すのですが。

「円周が分かってるんだから、半径を出したら【半径 × ○/2(円周の半分)】ででるやん。やのに【半径 × 半径 × 円周率】って書いて計算しないとダメっていうねん」

ほう、ソコに気づいたか~!
なかなか鋭い!!

話を聞くと、同じ時間の間に円の面積の公式はなぜ【半径 × 半径 × 円周率】なのかという話もされていたようで、よけいにそう感じたらしい。


++++

ちなみに、何故【半径 × 半径 × 円周率】で円の面積が求められるかは、おかわりドリルさんのサイトを抜粋させていただきます。

この円を細かく等分に分けると

長方形の面積は【縦 × 横】。
つまり【半径 × 円周の半分】=【半径 ×(直径 × 円周率)/2】
半径は直径の半分だから【半径 × 半径 × 円周率】

++++


確かに、これをやった後にあの問題が出たら、そう考えるよね…。

「あんねー、式ってのはさ【私はこう考えてます】を相手にわかってもらうために書くんだよね。
この問題は、円周と円の面積の公式をちゃんと覚えてて関連付けて使えますか?を確認するための問題なんよね。
だから、式としては【半径 × 半径 × 円周率】を書いとかないとちょっとマズイ。
計算するときは【半径 × ○/2】を使っていいけどね。
先生も式はこう書けってだけで、計算途中に何やっても問題ないはずだよ」

…と説明したら、一応納得してくれた。
要は『公式通りに書いて計算しないとダメだ』に引っかかったということらしい。


まー、難しいところですよね。

生徒と先生。
普通に学校生活してると、先生の言うことは絶対って気になっていくし、それが当たり前だと感じてしまうようになる。

だから、「こうしないとダメです」って言われたら、モヤモヤがあっても「従わないと」って気になってしまうんでしょうね。

もちろん、子どもによって捉え方も感じ方も違うから、「従わないと」って思わない子もいるとは思う。

今回のことだって、先生に聞けばたぶん私のように説明してくれたと思うし。

ただ、わからないことを聞くのではなく、【別の意見を言う】ニュアンスになるってところに、子ども的に心理的ハードルがあったようにも感じます。
(職員室に行って先生に直接聞けばいいんだよ、と伝えましたが)

こう考えると、親もそうだけど、上の立場で教えたり伝えたりするときは、相手の捉え方や感じ方の違いを踏まえたうえで言葉を発することは大事だなあ…と。
対集団においては難易度は格段に上がるけれど、そこを気にして話すだけでもだいぶ関係が変わってくると思うんです。

特に相手が子ども相手の場合は、自分の影響力を考慮して言葉を選ぶことは大事だと感じています。
影響力を考慮しないで決めつけたことを言うのは、タダの押し付けにつながる気がするんです。

押し付けって、なんだかモヤモヤにしかならない気がする。
私だけかもしれないけれど…。


じゃあ具体的に影響力を考慮するってどうするねん?
となると思うんですが、私的には【条件】を付けることだと思っています。

「【私は】こう思う」みたいなアイメッセージもそうだし、「【モラル的には】こう」って条件を付けるみたいな。

教える立場の人が『思う』ばっかりだと、『この先生大丈夫?』と不信感を持たれたりするので良くはないですが…
条件を付けて断言するのは、理論立ってもいるし説得力も増すと思うんです。

また、条件を付けることは、相手に条件外のことを考えてもらう余地にもなります。
よく言うじゃないですか。
「教える」より「気づく」方が学びにつながるって。
特に子ども相手の場合は、条件外のことから新たな条件への気づきに繋がることは思考の幅を拡げる手助けになっていいことなのでは?と思っています。


なんだか朝から力説モードでした💦
これからお誕生日休暇(我が家独自休暇)の子どもとのんびりしたいと思います。

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