⛩迷子のおかげ ④
2つの「厄除石」のご利益をコンプリートする旅は、終わろうとしていました。
( 1660字 )
鶴嶺八幡宮にてご朱印をいただいた際、記事と一緒に写真を掲載しなかったため、今回、載せることにしました。
お参りの記事を載せました
「⛩神社に着いた②」にも追加しました。
「神明大神宮」には、住宅地の中でも目指すときには、こんもりとした大銀杏が見えて辿り着けたけれど、帰途は大通りに出るのに難儀しました。
そして、迷った住宅地の中に、多肉植物を増やして販売している一軒家がありました。
たくさんのポット苗が、たったの100円で無人販売されていました。一度は通り過ぎましたが、次の角を曲がる前にひき返しました。
一般のお宅なので、写真は撮りませんでしたが、市道に面したところには小指の第二関節くらいまでのミニサイズ、玄関に近い方には「ここまで大きくするには、どのくらい時間がかかるのだろう?」と思うような立派なポット苗が置いてありました。
多肉植物がホントに好きで、こんなに増やしているのだろうか。
それとも、フリーマーケットや市場に出すために作っていて、そういう機会がないときは家の前で販売しているのか‥‥‥
料金を入れる空き箱が備えつけてあり、その下には持ち帰り用のビニール袋もありました。
多肉植物用の土も、カップに一杯20円という破格値で販売しています。
私は植物を育てることが得意ではありませんが、枯らして(駄目にして)しまった植物は覚えているので、まだ世話をしたことが無い種類を選ぼう、と決めました。
一つだけ買おうと持ち帰り用ビニール袋を引っ張ると2枚外してしまいました。
最初に料金箱に100円入れたのですが、もう100円入れて、2種類の植物を連れて帰ることにしました🪴
掌(たなごころ)いっぱいに一つ乗る、大きなサイズ。静岡のお花屋さんや観葉植物専門店では一つ500円では買えない代物です。
お家で植え替えて、大事にします、という気持ちで、格安な観葉植物を購入したのです。
安く販売していても、名前を書いてプレートが刺してあり、世話している方の愛🫶を感じました。
そんなこんなで大変いい買い物をしましたが、まだ迷子中です。
再び両脇から、じんわりと汗をかき始めていました。
どうにも大通りに出る道が分からず途方に暮れていると、背後からヘルメットを被った小学生の男の子がヤンチャな自転車で私を右側から追い越していきました。
学校の友達と約束しているのか、鼻歌交じりでした。その自転車を目で追って、同じ角を曲がり、大通りに出ました。
先程、降りた反対側の「円蔵」バス停へ行き、時刻を確認しました。
あいにく駅に行くコミュニティバスは、3分前に発車した後でした。
次は、24分後の予定時刻。
地図アプリで茅ヶ崎駅の到着時刻を確認すると、ちょうど24分後になっています。
距離は1.7Km。
歩こう。
疲れてはいたが、歩けない状態ではないと判断しました。
コンビニで買ったジュースを飲み干し、
駅までの道のりを見てから、出発しました。
県道45号線は、夕暮れどき、活気がありました。
空気は温かく、空の青がよく澄んでいます。
朝はあいにくの雨模様でしたので、小振の晴雨兼用の傘を持ち歩いていました。
空の青が、真っ白な雲の色をくっきり分けていました。どんどん歩ける気がしました。
県道の歩道脇には、何本もの桜の木が植わっていました。
葉っぱは、落ち葉も含めて、赤やオレンジ、茶色に色付いていました。
きっと、春には満開の桜が一斉に咲くだろう。
桜の木は、厳しい冬を超えて、またひと回り
大きく成長するんだろうな。
お守りを神社に返しにきたい、と思いました。
帰りの新幹線は、小田原駅を16時35分出発。
静岡には、17時18分到着予定。
夕ご飯のお弁当は、今しか食べられないと駅のお弁当屋さんに聞いた、普段は食べない
豪華な一品を購入し、新幹線に乗り込みました。
〈 おわり 〉
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