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来たる燃料危機、進む温暖化、私たちの想像力

みなさん、こんにちは。牛ラボマガジンです。牛ラボマガジンでは「牛」を中心としながらも、食や社会、それに環境など、様々な領域を横断して、たくさんのことを考えていきたいと思っています。

今回は私たちにとって大変身近な問題についてあらためて考えてみようと思います。みなさんも当たり前のようにご存知の問題です。

その当たり前の問題に対して、私たちは何ができるのでしょうか、何をできているのでしょうか。

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来たる燃料危機

私たちの生活に欠かせないエネルギーのひとつに「化石燃料」というものがあります。化石燃料の代表的なものとしては、石油、石炭、天然ガスなどがあります。特に石油は世界のエネルギー資源のなかでも大変大きな存在です。

その重要な資源である化石燃料が、近い将来枯渇すると言われています。「近い将来」がどの程度の未来を指すのかについては、さまざまな議論がありますが、だいたい40年〜50年後という意見が多いかと思います。ただ、技術の進歩により延命もできており、もう少し伸びるのではないかという意見もあります。とはいえ、どこかで枯渇するのは確実と言えそうです。

40年〜50年と考えると、悠長なことを言ってられない気がします。それまでにどうにかしないといけない、これが私たちに与えられた課題であり、使命です。

では、その化石燃料はどのように生まれるのでしょうか。

石炭、石油、天然ガスは、何億年も前に地球上にいた植物や水中のプランクトンなどの死がいが海や湖の底にたまり、バクテリアなどによって分解(ぶんかい)され、地熱で温められて変化したものだ。地中深くにうもれて、強い力で押(お)さえつけられ、長い年月をかけて植物は石炭になり、プランクトンなどは石油や天然ガスになったんだよ。(参考:化石燃料(かせきねんりょう)はどうやって作られるの?

何億年も昔の生物の命が、長い年月をかけて変化し、いまの私たちの生活を支えてくれているのです。何億年も昔と言われると、ちょっと想像もつかないかもしれません。ですが、とにかくものすごいことである、ということはわかります。

私たちは、何億年もかけて生まれたその奇跡のような燃料を、あと数十年で使い果たしてしまうのです。この事実について、みなさんはどう思うでしょうか。

進む温暖化

さて、ここでもう少しわかりやすい問題について考えてみようと思います。もう何年も言われているので耳にタコかもしれませんが、「地球温暖化」です。

これは、人間の生活が活発になったせいで「CO2(二酸化炭素)」等の「温室効果ガス」と呼ばれるものが増加し、地球全体の気温が上昇しているという問題です。

温暖化はたしかに実感としてあります。私たちが生まれた数十年前、こんなに暑くなかった気がします。ということは、もう数十年したらもっと暑くなるはずなので、暑さで苦労している私たちの姿が目に浮かびます。

避暑地と言われる長野県でも、昨今はエアコンを導入する家が増えています。数十年前までは扇風機すら不要だった地域で、エアコンが必要になっているのです。あと数十年したらどうなってしまうのでしょうか。エアコンより涼しい機械を導入することになるのでしょうか。あまりピンと来ませんが、そんなものが開発されるのでしょうか。

石油はなくなるなくなる言われても、いまはまだあるので、そこまで危機感を感じないかもしれません。でも、温暖化は実際に実感できます。これは危機感を持てそうです。

どんなことでも、問題解決は「危機感」からはじまります。「何かしないとまずいんじゃないか」、そんな危機感が人々を動かすのです。

私たちの想像力

化石燃料の枯渇と、温暖化について少し話してきましたが、どちらも近い将来の問題と言えそうです。特に温暖化は私たちにとっても大変リアルで、実感を伴う問題でもあります。
では、これらの身近な問題に対して、私たちは何かできているでしょうか。日頃何か注意して生きているでしょうか。

もちろん、できている人はいるかと思います。資源を無駄にしないために、しっかりとリサイクルにまわしたり、そもそも買う数を減らしたり。
ですが、できていない人も多そうです。私自身もそうです。何かアクションできているかと言われると、堂々と答えられることはあまりありません。

私たちは、温暖化のような実感を伴う問題についてすら、いまだ危機感を持てていないのです。先ほども書いたように、危機感を持てないままでは、何もはじまりません。
ですが、締め切りは刻一刻と近づいています。しかも、とても近い将来です。危機感を持ったときには、時すでに遅しかもしれません。

これは、私たちの「想像力」の問題なのかもしれません。将来こんなことが起こる、それをうまく想像できていれば、もう少し危機感が持てそうです。そして危機感が持てれば、何かできることがありそうです。

そう考えると、まず私たちが持つべきは「想像力」ではないでしょうか。この想像力は元々備わっていないのか、どこかで失われてしまったのか、それとも努力で身につくものなのか、わかりません。ですが、想像力がないままでは、未来を考えることすらできません。むしろ、このまま徐々になんとなく苦しくなっていく未来が想像できます。

だから、まず私たちにできそうなこととしては、「未来を想像すること」と言えそうです。これは言い換えると「想像力を枯渇させないこと」なのかもしれません。想像力は私たち人間にとって大切な資源のひとつです。

これから夏がきます。ウシノヒロバも暑くなってきました。キャンプをしていると暑くて苦しい日もあるかもしれません。ですが、その暑さが、私たちに何か大事なことを想像させてくれる気がします。

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(執筆、編集:山本 文弥)