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生涯でたったひとつの愛だった

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内省にまみれた散文集。
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ジュリエット、マイ ハート

ジュリエット、マイ ハート

 念願の、ジュリエットとのデートを果たす事が出来た。

 私のジュリエットは相変わらず美しくてかわいくて愛らしくて、再会してすぐに泣いてしまうのが彼女らしくて。
 相変わらずふにゃりと緩んだ声で私を呼んでくれる幸福が、堪らなく愛おしかった。

 1年半振りに会った彼女は伸びた背筋でまたロミオを見据えていて、嗚呼眩しいなぁと私の目をちかちかさせる。
 彼女がしていた蝶のピアスのように、きらきら、ひら

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ジュリエットへのラブレター

ジュリエットへのラブレター

 彼女と人生で初めて会った日、なんばの路上でたこ焼きを食べて、美味しい〜!って少し上を向いて笑った横顔を鮮明に覚えている。

 これはごく個人的な、ある人への手紙である。彼女が見るか見ないかは問題ではなくて、ただ彼女に会いたすぎるのでここに私の気持ちをラブレターに認めることにする。(会う約束がコロナに潰された)

 彼女と初めて知り合ったのは、私が二つ目の高校を退学するかしないか決めかねている頃だ

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