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生涯でたったひとつの愛だった

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内省にまみれた散文集。
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#小児うつ

うつ病という名前の幼馴染み

 センチメンタルなポエムを常日頃から語ってはいるが、『私』という人間を語る上で、奴はどうしたって避けることが出来ない存在だ。

 正式にうつ病という診断を下されたのは確か中学生の中頃だった、と思う。
 中学に上がるぐらいの頃からなんとなく、私自身はそんな気がしていたので、別に驚きはしなかった。けれど、隣で一緒に診断を聞いた母が酷く狼狽えていたのを覚えている。

 症状というか片鱗というか、そういう

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