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ミャンマーの新年を迎えて

水祭り正月が明け、ミャンマーにも新年度がやって来た。

エルニーニョだか、ラニーニャだか、サンバカーニバルだかがやって来て、アタマの中は「暑」の文字でいっぱいだ。

「外へ出ないでくださいね。」

お寿司屋さんの大将が流ちょうな日本語でいう。その通り。日本への一時帰国前に体調を崩しては大変。食べるものもたべられない。それに加えて今回はいろいろな更新が控えている。その一つは運転免許証。海外駐在中の更新をネットで調べてみたが、いまいちよくわからない。そこで、電話をしてみた。
「そうですね・・・。」

警察官は、親切に説明してくれる。ブロック指定の警察署で、対象区分であれば即日発行してくれるらしい。対象区分については、最寄りの警察署でも調べてくれるという。
なんという、すばらしいジャパン。

ゴールドなので、ことりっぷ気分でブロック指定の警察署へ。

「桜がきれいですね。」

タクシーの運転手がおだやかにいう。遠くに山がみえる。今年は早いといわれていた桜に間に合ってよかった。更新もスムーズですばらしい日。

結局のところ、住民票が日本にある場合は、入国スタンプの押されたパスポートと印紙、当日の講習ですんなり更新できた。キックボードの取り扱いについてあらたに学んで無事終了。

*ちなみに住民票を抜いている場合は、一時帰国証明書と、それに記載された保証人の住民票もしくは、免許書コピーをご提示とのこと。念のため、お電話されたし。


続いてはクレジットカードである。多重為替に戻っているミャンマー生活の命綱。本来なら、現地通貨を使った方が市場レートでお得なのだが、円が交換できる両替所が限られていたり、閉まっていたりまた遠かったりで VISA 頼みの日々。もし駐在中に有効期限が切れてしまったら、サバイバル度は一気に上がる。スーパーマーケットやカフェでは、携帯マネーと共にカード可なところも多く、ヤンゴンは日本よりキャッシュレス社会が進んでいるかもしれない。

この更新においても日本のサービスにうなった。通常なら、更新前に新しいカードが書留で送られてくるが、一時帰国中に届くかはわからない。そこで、事前に電話で相談してみた。

「少々おまちください。」

コールセンターの方がいう。しばらく時間が経つと次のようにいった。
事前送付は何月頃になります。しかしそれでは早すぎます。そこで到着される日の直前に再発行し、ご指定の三日間にお届けします。ブラボー!日本のサービスのすばらしさよ。

時にマニュアルで画一化されていないミャンマーのおもてなしにほっこりすることもあるが、相手のゴールにできるだけ沿うように応える日本のサービスはアベレージが高い。欧米の5つ星ホテルならどこもスムーズで快適かもしれないが、日常的にこのようなサービスが受けられるのだ。

三年ぶりの桜は得も言われぬ美しさ、風に花びらがまう様子はファンタスティック!植込みにのっている花びら一つも美しいと指差しドン引きされる。ふしぎの国、ニッポン。

都内の桜には間に合わないと思っていたので、関西行きをアレンジしていたがそちらはもはや藤の季節。オーベルジュおすすめの最古の神社へ立ち寄ると、神事が始まった。平安からつづく無病息災の鎮花祭(薬まつり)らしい。地元の方々が参列され取材も入っている。

ふとみると、見覚えのある横顔が。アレッ、ヤンゴンでお会いして以来の知人がお仕事中。こんなことってあるのだろうか。社内の異動であらたな分野にチャレンジしているという。

一方で、コロナぶりの友人は沖縄と二拠点生活を始めていた。いいなー。こんどは沖縄かタイ、地球のどこかで会いましょう。


変わらぬものは変わらぬまま、それぞれ新たにシフトチェンジしている。
さて、ミャンマーの2024年はどんな年になるのだろうか。



学生の頃からひょうひょうと優等生の友人がミシンのBGMに流すという曲におもわず笑う。それは、ぬいしろではなかろうか・・


のびしろ(NOBISHIRO)  /   Creepy Nuts
https://youtu.be/7F_un08wc5A?feature=shared






































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