台風への備え
今年は全国的に台風の規模がデカ過ぎて、すごく心配です。私は沖縄出身なので、慣れている・・・と言ったら変ですが、毎年春先くらいになると防災で足りないものがないか、大きな買い物がないかだけ先に確認します。
私の実家はなかなかの田舎で、台風で電気が落ちると3日くらい復旧しないのが当たり前。そろそろ来るぞ・・・のタイミングで食料もそうですが、暇つぶしに雑誌やカードゲームなど、日中に遊べるものを準備するのが定番でした。(もちろん電気が落ちるので、レンタルDVDなんて借りたこともない!ありえない!)
実家は一軒家なので、台風の被害が出るのは主に電気類、お風呂のボイラー。ガスと水道は使えることが多いです。しかし、結婚して集合住宅に引っ越してからは水道も電気を使いポンプで引っ張るのが主流ですから、トイレも使えなくなります。沖縄住民の大半は、このパターンで困る方が多い気がします。なので、実家を離れてからは必ず飲料水と生活用水の確保は毎回準備します。
そして現在主人の転勤により、とある離島で暮らしているのですが、台風の通過後の食糧の確保の難しいこと!通常の規模の台風だと、船便や航空便が復帰するまで全ての物流が止まることもあり、1週間はスーパーも飲食店もガソリンスタンドも在庫がなく、備蓄食料がないとご飯も食べられない。今回の6号に関しては、台風通過から2週間経っても、まだスーパーの在庫が完全復活していませんでした。実家にも確認したら、沖縄本島ですら食料が揃っていなかったそうです。恐ろしい・・・。
地震の発生も多い昨今の日本、どんな状況でも数日から1週間は凌げる対策をしないと生活することができない。いつでも安心した生活を送るために、一人でも、家族でも、できることを意識して災害セットを準備しておきたい。
私が作っている災害セットは主に3種類。
携帯セット(500mlの広口ボトルに小型ライト、笛、現金や羊羹を入れたもの。普段、持ち歩く鞄にスマホ充電とセットで入れている。)
車載セット(自家用車の助手席下に、窓ガラスを割る用のハンマーや簡易用トイレ、防寒用シート、エア枕などが入ったポーチ。)
自宅被災セット(ボトルの飲料水、食料、スポーツドリンクの粉末、水の運搬用バッグ、カセットコンロ、ペット用トイレシーツ+新聞紙とゴミ袋<簡易トイレ作成キット>など)
上記にプラスして、最悪徒歩でしか移動できない時用に、簡易食料や衣服、飲料水やサバイバルナイフ、手袋、ヘッドライトなどを入れたリュックサックを倉庫に置いています。
正直、皆さん初めて聞くことではないと思うのですが、ここまであると、準備こんなに多いのキツいわ・・・と思うのですが、私たち家族が準備をしようと思ったきっかけが結婚して最初の夏。
旦那と迎える初めての台風直撃。この頃から台風の威力が格段に上がってきていて、予想通り暴風が激しく停電もしたのですが、この時にかかった停電復旧は3日と半日。食べ物は買い足したいけど電気止まっていますので、もちろんスーパーの買い出しは限られ、冷蔵庫の保存はできない。トイレも使えない。だけど会社は再開しているので、出社しないといけない。全てがストレス。もちろん、自分自身の身の安全・・・は考えるのだけれど、やっぱり少しでもどんな時でも暮らしやすく安全に、不便な日常でも『なんくるないさ(なんとかなるさ)』と思いながら過ごせたら一番いいなと思いました。
備蓄や防災セットって、揃えるのすごく大変だな・・・なんて思いながら、意を決して作り始めましたが、1〜1年半もすれば少しづつ買い足してきたものがしっかりと形作られてきて、徐々にそれっぽくなり、現在に至っています。そして、食料備蓄も徐々にローリングストックなるものができるようになってきました。やっぱり何事も試して実践して、自身に合った防災が段々できるようになるって大事だなと改めて実感します。
ぜひ、災害ボトル1本でも試しに作って欲しい。災害時に少しでも多くの人がボトル1本でもいいなら作ってみようかな・・・、余裕が出てきたから、リュック分の災害セット作ってみよう・・・と思えるように、意識してくれたら嬉しいなと思います。