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好きを仕事にするために知っておくべきこと

私は、地域で似顔絵屋さんをしたり、イラストが必要な方へイラストをお描きしたり、いわゆる、好きを仕事にしている人間です。

「やっぱり、美術系の学校に通われてたんですか?」

「いえいえ、行ってません。
ただ、らくがき程度に絵を描くことが好きだっただけです。」

「えー!いいですね!好きなことを仕事にできるって!」

似顔絵屋さんをしているとお客さんとこんな会話になることがしばしばあります。

確かに、好きを仕事にできた自分に、この世で私が一番驚いています。

そして、私のここ一年での激変ぶりを知ってくださっている方からは、刺激を受けてます!と言われることもしばしばあります。

行動力がすごい。
まぶしい。
憧れる。

自分で書くのは痛い

なんかいろいろキラキラした感じで見られていることに、これまた、この世で私が一番驚いています。

恐らく、私も一歩離れて私を見たら、この人どんどんやりたいことやっていってていいなぁって思うだろうなって、思うんです。

でも、私は私だから、やりたいことをどんどんやっていってるように見せてるだけの私も知っています。


次、こんなことをやります。
こんなことをやりました!
次はまたこんなことをします。

って立て続けに見せてれば、

なんかいろいろやってる人に見えるから。

でもさ、その、こんなことをやります!ってやれる場をまず手に入れるのが難しい。

と、数年前の私は思ってました。

こんなことがやりたい。
あんなことをしてみたい。

と、思っていても、実際にそれをする場所や、受け取ってもらえる相手がいなければ何もできない。

じゃあ、どうする?

やりたいことをやってみるためには、
自分でその場所を作るか、すでにそのやりたいことができそうな場所に飛び込むか。
このどちらかなんじゃないかと思います。

私は、どちらかと言うと自分でその場所を作ってきました。

でも、すごく計画的に、戦略的に、その場所を作っていったというわけではありません。

だから、こんな風にしたらあなたもやりたいことができるようになるよ!好きを仕事にできるよ!なんてことは言えません。

(ずこーっ!なんじゃいそれ!もうええわ!!
ってどうかここで去らないで…。待って〜、行かないで〜。)

まずは、ここから始めましょう!なんてノウハウは世の中にゴロゴロ転がってると思います。

私もいろいろ見て、聞いて、学んで、ひとしきり吸収しまくっていました。

でも、結局のところ、私にカチッとはまって、ぐわーっと動き出すようなことは何ひとつありませんでした。

振り返れば、ぬるーっと始まってて、ごごごごごぉぉおおっ!と動き出した感じでした。

雪崩のような?土砂崩れのような?
なんか全然いい例えが思いつかないわ。
崩れてどうするって感じよね。

でも、何となくイメージ的に、漫画の主人公が動き出す時って、何かのネジがバチっとはまってカタカタカタカタカタカタッッッ!!!って動き出す感じでしょ?

だから、自分でやりたいことをやるための場所を作るって聞いたら、そんないろんな歯車がうまく噛み合って回り出す感じを想像しがち。

私もそれをイメージして、いろんな情報に飛びついていた。
これを見れば、あんな私になれるんじゃないか!
これをやれば、あんなことができるようになるんじゃないか!って。

でも、実際は、静かに音を立てながら迫ってきてて、気づいた時に、ぐわぁぁぁああ!っと動き出す火山のような…でも、別にそんな大爆発が起こるわけでもなくて。

つまり、何が言いたいかというと、
好きを仕事にしてるというと、キラキラして見えるけど、現実はもっとぬるぬるドロドロしてるよってことです。

だって好きなことだけやってて生活できるほどの収入はすぐには立たないし、私の好きなことが誰かに受け入れてもらえる保証はどこにもない。
たとえ、受け入れてもらえたとしても、それがいつまで続くかはわからない。
地道にコツコツ続けていれば、認めてもらえるという保証もなければ、ほしいだけの収入が手に入る確証もどこにもない。

そんな不確かで先の見えないものと、いかに向き合って、それでもやりたい、やってみたい、その先に見える景色を見てみたいって思えるかどうかなんだと思います。

私も、毎度同じスタートラインに立った人の背中がどんどん遠くに見えていく経験ばかりしてきました。

きっと、私よりぐんぐん先に走って行ったあの人たちは、ただノウハウをのほほんと受け取っていた私と違って、自分自身に落とし込んで、モノにして、今、自分に何ができるかを常に考えていたんだと思います。

そして、私は変わっていく自分を信じて受け入れることが怖かった。
自分で自分を応援できないし、やりたい、やってみたいとは言いながらも、誰よりもやれない理由を探していたと思います。

耳障りのいい言葉にほいほいついて行っては、これじゃなかった。私にはやっぱり無理だった。あの人だからできたんだ。ってあきらめて。

自分を変えるために誰かのお導きを待っていたって仕方ありません。

今、私にできることは何なのか?
ひたすらにそれを考え抜いて、実行する。
実行する中で、アンテナを立てて、情報を取りに行く。自分を見せていく。
その積み重ねの先に、自分を変えてくれる人との出会いがあるかもしれない。
自分が変われるチャンスがあるかもしれない。
それだって、何の保証もないけれど、結局、やってみないとわからないから。

参考までにここ最近の私の話を紹介します。

私は、今、グラレコのお仕事をさせていただいています。

グラレコもはじめの一歩は、なんか自分にもできそうじゃない?と思ってやってみたこと。

思いの外おもしろくて、細々とですが、続けていました。

そして、SNSを通じて知り合った、イラストレーター兼グラフィックレコーダーさんにポロっと「グラレコの仕事もいつかしてみたい」と話したことをきっかけにお仕事を繋いでいただきました。

何でもやってみるもんだし、やってみることでまた次のアイディアが浮かんだり、新たな出会いが広がったりすると思います。

やれない理由を並べるのは簡単だけど、何もしなければ何も変わりません。

自分で考えて、手を動かしてみて始めて見える世界が必ずあります。

不確かでわからないものに手を伸ばすのは怖いけど、失うものより得るものの方がはるかに多いと思います。

失ってしまったら、また取り返すまで。

自分を信じて、自分で自分を応援していこう。

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