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チェスを子供に学ばせたいお父さん、お母さんへ

割引あり

はじめに

チェス講師の上原です。
知育として、一緒に遊ぶ為、子供にチェスを教えたいお父さん、お母さんこのページを見ていただきありがとうございます。
日本ではほとんど子供同士でチェスができる場所がありません。東京から離れると特にです。
このページはそんなご両親に向けて書いています。

目次

・はじめに
・目次
・上達の方法と段階
・上達の方法:「対局」「タクティクス」
・上達の段階「駒の名前~2手メイト」
・段階:①駒の名前、②駒の動き 
・段階:③簡単なチェックメイト
・段階:④自分の駒の利きの理解
・段階:⑤相手の駒の利き理解
・段階:⑥簡単な2手メイト
・おわりに

上達の方法と段階

チェス学ぶ上でいくつかの方法段階があります。
子供は自分で自分の成長をマネージメントできません。
その為、周りにいる大人、講師、お父さん、お母さんが見守る必要があります。

ですが、お父さん、お母さんはチェスを知らない場合がほとんどでしょう。仮にチェスが出来たとしても教えるプロの方はまずいないと思います。
ある程度の基準だけでいいので頭の中に入れてもらえれば幸いです。

上達の方法:「対局」「タクティクス」

チェスを上達する方法は「対局」と「タクティクス」があります。

対局」はご存知の通り対人戦ですね。相手と自分で一手ずつ動かしていきキングをチェックメイトすることを目的としています。
タクティクス」とは簡単に言えば問題です。将棋の詰将棋と同じように、1手メイトや2手メイト、それ以外にも相手の駒をただ取りする駒得問題などもあります。

対局」はキングをチェックメイトすれば終わりだと簡単に思えるかもしれませんが、道中何をすればいいのか非常に難しい。
局面局面で優先するべき要素が変わってきますし、勝つまでイーブンの局面から優勢になり勝勢にそしてチェックメイトとするまでに細かく考え方が変わってきます。その為ある程度うまくなる必要があります。
答えがあるようでない。けど、人と人で対戦するのはとても楽しいものです。勝ちの喜び、負けの悔しさ、この醍醐味は対局をしてこそ味わえます。

タクティクス」は上達への近道です。
タクティクスを幾つも幾つも解き問題がすぐに"見える"子は必ず上達します。ただし、作業になりがちなので飽きる子もいるためどう工夫するかが大切です。

楽しいけど理解しづらい。上達するけど飽きやすい。どちらのバランスも大切です。

上達の段階「駒の名前~2手メイト」

段階ごとに必要な練習も違います。

①駒の名前
②駒の動き
③簡単なチェックメイト
④自分の駒の利きの理解
⑤相手の駒の利き理解
⑥簡単な2手メイト

私が子供がどのレベルにいるのか判断する際の基準です。
順に以下のように考えています。
①駒の名前
 →6種類の駒の形を理解しているか。
②駒の動き
 →6種類の駒の動きが理解できているか。
③簡単なチェックメイト
 →チェック、チェックメイとは何か理解できるか。また、簡単なチェックメイトを理解できているのか。
④自分の駒の利きの理解
 →ボード上にある自分の3つ以上の駒の利き(動ける範囲)を理解できているか。自分の次の手の利きをイメージしているか。
⑤相手の駒の利き理解
 →ボードにある相手の3つ以上の駒の利きを理解できているか。自分が駒を動かした後、相手の応手は何が来るのかイメージできているか。
⑥簡単な2手メイト
 →将棋の3手詰めと同じ。自分が動かして相手が動かして、その次の手でチェックメイトをイメージできているか。

先の手をイメージできるかというのはチェスの中で重要な観点です。
子供は局面の良し悪しよりも先が読める方が勝つ場合を多々見てきました。
次に、段階ごとのルールや知識、問題や対局の私のおすすめを紹介します。

段階:①駒の名前、②駒の動き 
(おススメ:youtube、本、サイト)

①、②この2つは1セットでいいと思います。

本:マンガで覚える図解チェスの基本

サイト①:チェス入門

サイト②:lichess→学ぶ→チェスの基本

YouTube:3分でわかるチェスルール講座【駒の動き】(ステップ1)

:「マンガで覚える図解チェスの基本」日本チェス界では言わずと知れた小島慎也さん監修の本です。漫画なので子供には取っ付きやすく初めて読むにはいい本です。
サイト①:「チェス入門」さんです。各章毎になっているので分かりやすい構成です。
サイト②:lichessさん駒の動きの練習はとても分かりやすく出来ていますので試しに遊んでみてください。
YouTube:恥ずかしながら私の動画です。ですが分かりやすくまとまっていると思うのでご覧ください。

対局:ご両親と対局したいとなったらならば取られチェスという変則チェスをおすすめします。駒の動きさえ分かれば遊べるからです。
他にも遊びとしてナイトツアーというゲームもあります。前に見かけて面白かったサイトを度忘れしてしまったため思い出したら更新しておきます。

段階:③簡単なチェックメイト
(おススメ:youtube、本)

youtube:1分で解く1手メイトシリーズ

本:ボビー・フィッシャーのチェス入門

youtube:私の上げた動画です。
第2シーズン計22問(2019/01/30現在) アップしていますが、初めてチェックメイトを覚えたお子様から理解できるように作っています。

:名著です。元世界チャンピオン、ボビー・フィッシャーが書きましたが入門とありますが、ルールは最低限なので一般的な入門書が必要な場合は他の本をどうぞ。
ただし、私の解説がいらないほどの名著です。私がレッスン出来なければとりあえずこの本を押します。バックランクメイトというメイト形を基準に1つづつチェスのエッセンスを一冊に詰め込んでいます。

段階:④自分の駒の利きの理解
(おススメ:本、サイト、アプリ)

この章もやることは引き続き③で上げたもので学んでもらえればいいと思います。
ボビーフィッシャーのチェス入門を半分まで理解して読めればかなり棋力が上がっているはずなので後半も続けて読むことをお勧めします。

それ以外でこの辺りで読む本は以下をお勧めします。

本①ダイナミックチェス入門
本②クレイジーチェス


本①:しっかりとした入門書を読みたいならダイナミックチェス入門がおすすめです。元日本チャンピオン、フランス人で今も朝霞チェスクラブで運営されているジャック・ピノーさんの本です。内容はとても濃く4章がとてもボリュームがありこの本の核とも思いますが、専門的な部分が多いので興味のあるお子様だけでいいと思います。

本②:実は私がチェスの本を読んだのはこの本が初めてで、著者は同じくジャック・ピノーさん。物語として読むだけでもクレイジーチェスはさらにチェスの楽しさに引き込んでくれます。

サイト、アプリ①Chess.comドリル → チェックメイト
サイト、アプリ②Chess.comビジョン

サイト、アプリ①:スマホやPCを使って、白キング+2ルーク vs 黒キングを果たしてチェックメイトまで持っていけるのか。白キング+クィーン vs 黒キングを果たしてチェックメイトを出来るのか。

サイト、アプリ②:画面上にボードの記号が表示されるので、押していきスピードと正解率を計れるゲームです。遊びながらマスの位置を把握できるようになるのはいいですね。

段階:⑤相手の駒の利き理解(本)

どうしたら君のパパに勝てるか


:専門的なタクティクスを学ぶとしたら「どうしたら君のパパに勝てるか」この辺りを読んでおけばいいと思います。題名は入門書に見えますがところがどっこい大人が読んでも十分な専門書です。まだちょっと早いかもしれませんが、目を通すのはありだと思います。
対局
:この辺りのレベルでご両親と対局する場合、ポーンなしチェスをお勧めします。少し先が見えるようになってきたタイミングですので、通常のチェスの配置からポーンを抜いて対局してみてください。

段階:⑥簡単な2手メイト(サイト、アプリ、本、youtube)

サイト、アプリchess.comlichesschess tempo

ここまでくればチェスもそれなりに理解できるレベルにあるので、chess.comlichessで対局するのもいいですし、chess.comchess tempoでタクティクスなど問題を解くのもいいと思います。

本:
チェックメイトの技法
終盤の基礎知識
チェス上達の手引き
3手読んで勝つ戦術

上記の本以外でも向き不向きもありますのでアマゾンさんでお子さんと一緒にレビューを読んでみて面白そうな本があれば買ってみてください。

youtube:
中盤の戦術を学ぶならUesugi Shinsakuさんのページはとても勉強になります。

それ以外でもネットの中には優良なコンテンツがたくさんありますので、探してみるのもいいと思います。

おわりに

英語が読めるようであればもっと色々な本があると思いますが、今回は日本語のみの情報とさせていただきました。
長々と書きましたがルールを覚えてから絶対に読んでほしい本はボビー・フィッシャーのチェス入門、繰り返しになりますが強く押します。

本当ならば心構えやレッスン場所、リアルでチェスができる場所も一度に書きたかったのですが、文字数が多すぎるので違う記事にて載せようと思います。

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