Prime Video 沈黙の艦隊の発想

かわぐちかいじ氏の描いた「沈黙の艦隊」という作品は、実は国連軍の創設と国際司法裁判所が権限を持つという意味において、実は重要な話。

国際司法裁判所や国家間の条約や条例違反、特定の利権による世界的な紛争問題を解決する手段として、世界中から軍事資金や防衛に関する物資に必要な財(資材も含む)を集め、軍事介入や警察権を持たせて紛争への介入で平和条約を作ることが可能になる可能性を秘めた一つの思想だったりする。

Prime 会員は、無料で見れる作品。

現在、国連軍というモノはなく、強制力を伴う軍事力のことを一般に国連軍と言っている。

もし、米国ではなく、オランダのハーグを拠点とする国際司法裁判所を基点に、世界中に異国軍がそれぞれ配備され、自国軍を持つ事を世界が禁止すれば、世界の紛争の9割以上は無くなるだろう。

テロリズムは残るかも知れないが、武器商人がテロリストへ流す武器が存在が消えれば、自家製の手製武器で戦う事を強いられる。

武力制圧という手段は、既に意味を為さなくなっている。

各国が、自衛手段の為の自衛隊を持つのは自由だろう。

そうした自国の領土や領海など、国家が管轄する領土の領域を超えた争いを無くすことは必要であり、それらを守らない国への経済制裁や主要な兵器製造を行なう事を禁止すれば、大きな紛争もなくなる。

侵略的な戦争や他国の領土を奪う行為を禁止して、自治権と司法権を有する地域の管轄する裁判制度を遵守する内容を作ればよい。

お金という概念を無くし、世界の治安維持を目的とした軍の創設と民衆暴動や警察機動隊の権限を脅かす武力集団の解体を目指した国連軍が成立すると、世の中の民主主義も正常に機能するようになるだろう。

日本のような国家ばかりではないので、まだ数百年は時間が掛かるだろうけど、国という概念や金銭という概念もなくなり、人間のコミュニティとネットワーク、何かを作る目的を持つ事で、お金というモノは徐々に力を失うだろう。

お金は、人の意志をまとめる手段としての役割を持っていたけど、今後は、お金は不要になって行くと思う。

人それぞれが持つ能力と労働力や人を楽しませるボキャブラリー、物を創造する力や集団でシェアし管理する仕組みなど、人々が物を造り社会全体で与えられた役割を果たす事で機能する社会が、今後は作られて行くだろう。

社会主義・民主主義・資本(資源・生産性・創造力)など、人の作業を減らして、自分のやりたい事に打ち込み、自由に想像する社会が築かれるようになれば、人々の不満も消えるだろう。

暴力や力に拘る理由もなくなる。

どんなスーパーマンでも、3~5人の集団と素手で戦えば負ける。

24時間眠らずに、常に武力衝突を続けて生き残り続ける事はできない。

物流ネットワークがあり、交通・通信・生活(水道・光熱)インフラが整う事で、便利な生活環境を手に入れられる。

武力で他人を従わせ、他人を必要以上のルールで縛る社会は、いずれなくなるだろう。

そうした未来を築く為には、世界中が大量破壊兵器を捨て、国の概念を持たない強い拘束力を持つ集権団体を作り、監視する事が必要になるだろう。

それが、このシーバット(やまと)の発想だったりする。

この漫画が描かれた時代1980年代後半のソビエト連邦と米国に板挟みの状態だった頃の日本と、今の日本や世界の環境はかなり違っている。

それでも世界中で、紛争はやまない。

人が何に不満を持ち、何をすれば満足なのか?

今の X(Twitter)や SNS とメディアの情報を見る限り、不満を煽り民衆を扇動して、政治的な不満に愚痴をこぼしてるだけにしか見えない。

愚痴しか言えない人達は、一生愚痴しか言い続けないだろう。

国家も愚痴を言う人達にチャンスを与え、彼等が好きに不満を解消できるチャンスを与えれば良い。

彼等が自分のスキルや考えに見合った能力を発揮できる環境下で、何を創造し世の中を変える事ができるのか、実際にやらせてやれば、彼等の幻想も消えるだろう。

自分達の考えの間違いの部分を認めることで、人は気付きを得る。

人は自分の間違いに気付けたときに始めて、世の中の役に立つ存在に生まれ変わる。

不特定多数の意志を束ねる道具であるお金は、民衆の不満は、国家の生活と安全の保障と生活の担保が確実であれば、誰も不満を持たないだろう。

それに気付けない政治家や国家の役人、国民全体の不満の正体が、実はタダの幻想だと理解してない。

政治家は、コミュニティで自由にチャレンジできる環境を民衆に与え、チャンスをくれてやれば良い。

失敗から得る物と失敗から学ぶことを理解できれば、底辺で愚痴るバカも減るだろう。

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