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Never give in!_本

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マガジン「Never give in!」のうち、本に関するものを集約
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2017年5月の記事一覧

ピエール・ムニエ「我が友ジャン・ムーラン」

ピエール・ムニエ「我が友ジャン・ムーラン」

第2次大戦下、ナチスに占領されたフランス。
地下活動で抵抗し続けたレジスタンスのリーダー。

この本を読んだ後、パリに行った。

モンパルナスにひっそり在る記念館「Musee Jean Moulin」。
来館者は自分以外に1人。
居並ぶムーランの遺品。
占領前から解放時までのパリ市内の映像。
200万人の歓喜が埋め尽くすシャンゼリゼ通りを凱旋するド・ゴールの映像を見たときに、自然に涙が出た。
ムー

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古今亭志ん生「びんぼう自慢」

古今亭志ん生「びんぼう自慢」

カネとモノを持たない身軽な生き方。
稼いだカネで呑む・打つ・買う。
家賃すら払わない。
ただ、芸があるのでいつでも稼げる。
古き良き時代の物語と思いきや、これからの時代にこそ見習うべき要素がたくさんある。

起業時に貧乏生活を経験しているイーロン・マスクは「貧しくてもハッピーであることは、リスクを取る際に非常に大きな助けになる」と言っている。
貧乏を楽しく過ごした経験と、継続的な努力、へこたれない

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リカルド・セムラー「奇跡の経営」

リカルド・セムラー「奇跡の経営」

毎日が週末のように感じられる働き方。
定年後の余暇を元気な若い時期に前倒しすべきという考え方。
管理を放棄して自主性を尊重するという運営の仕方。
3,000人企業にして離職率ほぼ0%。
全ての企業で機能する手法とは思えないが、2006年時点でこういう話ができる人がいたことに驚く。

本日、連休明けの月曜日。
会社員たちは余暇においても通勤においても大混雑を共にする。
それでも未だに祝日を増やすべき

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リンダ・グラットン「ライフ・シフト」

リンダ・グラットン「ライフ・シフト」

親の世代に有効だったものを疑うことが大事。
新卒。終身雇用。出世。結婚。主婦。定年。年金生活。人生80年。
全て自分たちの世代の新しい捉え方が必要だ。

この本の主張を、ごく一部の人が経験する新しい潮流くらいに捉え、自分とは距離のある話と捉える人は多い。
ロボットに仕事を奪われること、会社がなくなること、肩書が1円にもならないこと、主婦では不利なこと、ワークとライフは一体であること、80歳でも元気

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