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海と共に歩む人生

今の自分の人生の中で一番大切にしてるのは海と接する時間を持つ事です。

日々が忙しくても海に入る時間はなるべく作るようにしてます。

なので自分のスケジュールは基本的に海を中心に作られます。

波がある時はサーフィンをして波がない時は素潜りに行きます。

二日か三日に一度は海に入ります。波が続けば一週間毎日海に通う事もあります。海に入らなくてもほぼ毎日海の様子は見に行きます。この生活をもう十年以上続けています。

その日どんな出来事があっても海に入ると、その海に入っている時間だけは嫌な事を忘れさせてくれます。そして海から上がれば頭がスッキリして考えがいい方向に向かいます。朝から海に入れた日はその日一日のスタートが最高の一日になります。

海は与えもするし時には奪いもします。その事を常に頭に入れながら海に感謝して生きています。海には何の罪もありません。どんな理由があれ人が海を汚したり破壊していい理由なんてこの世に存在しません。

自然の流れに逆らおうとするのは愚かな考えで、必ずしもその報いを受ける事になります。

生まれ育った場所山形

自分は三十三歳で現在沖縄に住んでいますが、二十一歳までは山形で育ちました。

山形は素晴らしい山に囲まれていてその山から綺麗な川が流れていて、それが海へと続いています。

春には山から流れてくる綺麗な雪解け水でフキノトウが芽を出し、綺麗な桜が咲き、夏には緑が色鮮やかで美味しい果物や野菜や米が育ち、秋には言葉では表せないほど山は綺麗な紅葉になり、山には美味しいキノコや果物がなりそれを人間や動物が楽しみに待っており、冬には美味しい海の幸が獲れ、雪が降り一面素晴らしい銀世界になり、その雪の中で人はスノーボードやスキーを楽しみます。そして雪が溶けまた春に戻ります。

そんな素晴らしい自然と四季がある山形です。

それでも十年前二十年前の山形の美しい自然がそのままの形で残っている訳ではありません。山は削り取られ、川は氾濫を防ぐと言う理由で狭くなり、汚され、そこで生きていた生き物達が生きられなくなってしまった場所が沢山あります。

それに隣り合わせの福島県の放射能問題は俺たちの想像に及ばないほど深刻だと思います。処理しきれない放射能を海に流していると聞いたときには本当にこの国は大丈夫なのかと思いました。

海は全部つながっています。海に流したからと言って放射能が無くなるわけはありません。たくさんの海の生物が死んでいきます。

それでも地元の海を愛してる人たちはその海に入ります。海を愛している人は海と共に生きているからです。

それは絶対山形の海にも影響が出てきます。そして日本中から世界の海にも。

その原因を作っているのが日本なんて悲しいです。

十年後二十年後や百年後の未来の子供達や地球で生活している生き物に何を残すか考え、みんなで行動しなければいけない時が来ていると思います。

沖縄で海、そしてサーフィンとの出会い

二十一歳の時山形を出て沖縄の北谷町(ちゃたん)と言う小さな町にたどり着きました。

そこで初めて沖縄の綺麗な海を見ました。あんなに綺麗な海を初めて見ました。綺麗な海があるだけで幸せに感じました。沖縄には山形の様に綺麗な四季は無いけれど美しい海があります。

そしてサーフィンを始めました。最初は全く波に乗る事なんか出来ず悔しい思いをして海に対する自分の無力さを感じました。

悔しい思いを繰り返して海に行く回数を増やし、だんだん波にも乗れる様になってきました。

それからはサーフィンの虜になり毎日沖縄のどこかの海で波が無いかを探しては海に行きました。波が無い時は家の近くの海に潜って海の地形を見たり、食べ物を探してました。

そして沖縄の綺麗な海で沖縄伝統の船サバニも漕ぎました。

サーフィンや海のおかげで一人も友達が居なかった沖縄で沢山の友達が出来ました。海に対する知識も付いてきました。

海が自分とみんなを繋げてくれました。そして沖縄の島の人たちは優しく自分を島へ受け入れてくれました。

沖縄で約三年の時を過ごした後、沖縄を離れる事を決意します。

沖縄の海からオーストラリアの海へ

二十五歳になる年に沖縄を離れオーストラリアへ行きました。

オーストラリアでは約七年生活しました。

オーストラリアは世界でも有数のサーフィン大国でビーチカルチャーがとても根付いている国でした。

まずどこのビーチに行ってもゴミ一つ落ちていません。それだけみんなが海を大切にして大事に守っていると言う証拠です。本当に驚きました。オーストラリア人一人一人の海に対する意識の高さが海やビーチを綺麗に保っていました。

サーフポイントの海やビーチを埋め立ててホテルを作ろうとすればサーファーや海を愛している人たちが立ち上がりそれを中止させます。

それが許されない事だとみんな分かっているのです。

オーストラリアには海だけではなく沢山の自然保護区があります。オーストラリア人は自然を大切にしてそこで生きている生き物の事を思いやって生きている人が多いのです。

様々なサーフポイントが無数にあるオーストラリアのサーフポイントは、未だに発見された時から人の手が加わってない、ワイルドな自然そのものの姿をしたポイントが沢山あります。

そこでは今でも遥か昔から変わらない本当に素晴らしい綺麗な波がブレイクしているのです。

オーストラリでも波があればほぼ毎日サーフィンして波が無ければビーチに散歩に行きました。海が近くにないと生きて行けない体になっていました。

オーストラリアでもサーフィンと海のおかげで沢山の人と繋がる事ができました。

再び沖縄の海へ

2019年の夏に七年のオーストラリア生活を終えて沖縄に戻って来ました。

戻って来たのはもちろん北谷町。そこの宮城海岸が沖縄の自分のホームです。

約七年ぶりの沖縄。もちろんいろんな事が変わってました。住んでる人や新しく出来たお店。相変わらず雰囲気のいい町でした。

でもショックな事もありました。

みんながサンセットを眺めに来たり、ランニングしたり、お喋りしたり、昼ごはんを食べたり、サーフポイントがある海岸沿いには沢山のゴミが落ちていました。

ペットボトル、プラスチック、空き缶、様々なゴミが沢山落ちてました。

その光景を見て悲しくなりました。一人でゴミを拾いました。

何日かゴミを拾っているとありがとうと声をかけてくれる人もいました。

さらに悲しかったのは沢山の海が埋め立てられ破壊されていた事です。

そこには新しい道路や建物が立ち、意味の無い新しい観光地も作られていました。

ただお金を作るために沢山の沖縄の美しいサンゴや海が壊されていました。

その街並みは決してカッコ良くはなく、何の魅力もない似た様なお土産屋が並んでいるだけです。内地のどこにでもある観光地と同じになってしまいました。沖縄の味がなくなっていました。もっと他にいいやり方があったはずです。

自然を壊す前にもっと考えて欲しかったです。自然を壊して新しい物を作るのは一瞬で簡単です。お金を使えば誰でも出来ます。でも壊された自然はお金を使ってもかなりの時間をかけなければ戻って来ません。もっと利口なやり方があったと思います。

それに現在、沖縄北部では新たな観光地としてテーマパークを作るために2025年までに約6ヘクタールもの森林が伐採されようとしています。これ以上沖縄に新たな観光地やテーマパークは必要でしょうか?

この美しい島の数限りある大切な自然を壊してまで、新しいテーマパークや観光地を作る必要性をもう一度企業の方達に考えて欲しいです。

人間が勝手に自然を壊して良いなんてルールはどこにもありません。お金を使って自然を壊して良いなんてルールもどこにもありません。それは地球やそこに生息する生き物たちの声を聞かずに人間が勝手に作った、何の思いやりのないルールです。

人や動物や植物は生きている限り海や山にずっとお世話になって生きていかなければなりません。自分たちが生きて行けるのはお金のおかげではありません。この地球があるからこそ生きて行けます。

その母なる地球をいつまでも綺麗なまま次の時代に繋げていかなくては行けないと思います。

汚い海でサーフィンや素潜りをするよりも、綺麗な海でする海遊びの方が楽しいし、汚い山で登山するよりも人の手が手付かずの綺麗な自然が残っている山で登山した方が感動すると思います。

俺はこれからもずっと海と生き続けていきます。これまで通り朝起きて波があればサーフィンをして、波が無ければ潜りに行きます。

そして冬には地元山形の山、蔵王にスノーボードをしに行って美味しい海の幸を食べに行きます。この先死ぬまで変わらないスタイルだと思ってます。

そうやって自然と共存している人はこの地球上に沢山います。

小さなことでもそれぞれが意識すれば何かが変わって行くと思うし、少しでもみんなに地球や海や山や小さい生き物、動植物の事を考えて生きて行って欲しいです。

俺自身も大きな活動をしている訳ではありませんが、世界中の人が一日一個でもゴミを拾えばそれだけでも地球は綺麗になって行くと思います。

これからの世代とこれから生まれてくる新しい命に地球そのものの美しい自然の姿を残せる様にしたいです。

これからも自分の周りの環境に感謝して、母なる地球にリスペクトを忘れずに生きていかなければ行けないと思います。

海は最高の学び場であり、全てを与えてくれる大切な場所です。みんなで大切に守って行きましょう。

Life is simple. Keep ripping!

最後まで読んでくれた皆さん本当にありがとうございます。そして少しでも共感して同じ考えの人達が増えてくれたら嬉しいです。

#自分にとって大切なこと

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オーストラリアの美しい山から見た最高の朝日。この美しい朝日がいつまでも見続けられる様に。。。

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