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『京都上七軒 あやかしシェアハウス』読んだ

娘が読み終わった本を貸してくれた。自分では選ばないような表紙の小説。たまには人が選んだ本でも読んでみようかと思って読み始めた。

恥ずかしながら、なのかどうかわからないが、「あやかし」という言葉を知らなかった。妖怪とか不思議なこと・もの、という意味らしい。

ざっくりいうと、あやかしも人間も住みやすい世界を!というお話。あやかしにもSDGs。

妖怪にこれと言って興味を持ったことがなかったけど、妖怪が生まれた経緯なんかを知れて興味深い。物語も面白いのだけど、京都に実在するお漬物屋さんや佃煮屋さんなどなど、おいしいもの情報がちらほら出てきてこれまた楽しい。

自分が選ばないような本を読むと、それまで気にもしなかった世界が広がって面白い。いろんな分野の本を読もうと思っても、自分だけで選ぶと偏りが出る。偏った知識で脳が固まりそう。たまには人のチョイスに乗るようにした方が思考に新しい風が通って、偏屈に老いずに済むかもしれない。若い子から老害って言われるの、嫌だし。高齢になって自分を客観的に見た時、柔軟な思考で人間がアップデートされていてほしい。その方がかっこいいから。

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