【古事記】天地開闢 ～造化三神、別天津神、神世七代の誕生～

前回は、古事記の特有のルールについて紹介しました。
#古事記の取扱説明書

そのルールを知って古事記を読むと1,000倍重面白くなります。
詳しくはコチラ。

お待たせしました。
ついに、今回は古事記に書かれているストーリーを紹介します。
記念すべき、初めのストーリーは 天地開闢てんちかいびゃくです。

日本神話の始まりって こんな感じなんだ！と楽しんでもらえると嬉しいです。
最後に あの有名なイザナギとイザナミが登場します！

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天地開闢 ～造化三神、別天津神、神世七代の誕生～

まだ、天と地が混ざり合った混沌とした世界。
ところが突然、天と地が分かれました。

別れた天の高いところに　とても高貴で神聖な高天原たかまのはら  という場所が出来ました。
その高天原に神が現れました。

最初に現れたのが天之御中主神 あめのみなかぬしのかみです。
その次に高御産巣日神たかみむすびのかみ、神産巣日神かむむすびのかみが産まれました。

この最初に生まれた三柱の神は、とても高貴な神なので造化三神ぞうかさんしん という特別な名前を待ちます。

しかし、この造化三神の三柱みはしら の神は、スグに姿を隠しました。

造化三神

一方、地上の方は、水の上に油がプカプカとクラゲのように浮かんでいる状態です。
#まだ固まった陸地はない状態

ところが突然！
水辺の葦の芽がいっせいに伸びてきました。そこから宇摩志阿斯訶備比古遅神うましあしかびひこじのかみと天之常立神あめのとこたちのかみが現れました。

ここまで産まれた五柱いつはしらの神は、別格の神なので 別天津神ことあまつかみという特別な名前を持ちます。
#造化三神は2つの特別な名称を持つことになる

そして、
国之常立神くにのとこたちのかみと豊雲野神とよくものかみ が現れました。
ここまで現れた神は、全て独神 ひとりがみです。
独神とは、男女のどちらの性質を持った性別のない神のことです。

まだまだ、神が生まれますが、ここから生まれてくる神は、性別を持った神々です。
宇比地邇神うひぢにのかみ と 須比智邇神すひぢにのかみ
角杙神つのぐひのかみ と 活杙神くぐひのかみ
意富斗能地神おほとのぢのかみ と 大斗乃弁神おほとのべのかみ
於母陀流神おもだるのかみ と 阿夜訶志古泥神あやかしこねのかみ
伊邪那岐神いざなぎのかみ と 伊邪那美神いざなみのかみ
＃最後に生まれたのがイザナギとイザナミ

イザナギとイザナミ

これら十柱の神が生まれました。
#この十柱の神は男女でペアとなってます
#イザナギが男神でイザナミが女神

この十柱の神と国之常立神くにのとこたちのかみと豊雲野神とよくものかみを合わせた十二柱の神を神代七代かみよのななよという特別な名前を持ちます。

天地開闢のロゴ

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とにかく、たくさんの尊く神聖で高貴な神々が登場しました。
でも、今回登場した神々は、これ以降ほとんど登場しません。
#レジェンド扱い

しかし、最後に産まれたイザナギとイザナミは、次回以降メチャクチャ活躍します。

次の古事記エピソードは「国生み」です。
さっそくイザナギとイザナミが大活躍します！
お楽しみに！