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mybestのSEOは何が強いのか? 40代社員の僕が俯瞰で話してみる / マイベスト開発部 Advent Calendar Day 11

mybestのSEOやマーケティング周りを担当している櫻井と申します。
拙noteにご興味いただき、ありがとうございます。昨年に続き、株式会社マイベスト プロダクト開発部 アドベントカレンダー のDay11を担当します。

「選択サポートサービス」を掲げる弊社運営mybestが、まだまだ国内外に知っていただいていないサービスだという認識は社内にも有るのですが、それでもweb媒体やブログを運営している方には、一定の認知を頂いているのかなと感じております。

そういった方々がmybestの強みとして捉えてらっしゃるのが「SEO」、いわゆる「検索エンジンからの集客に成功している」という点なのではないでしょうか。

今回は、細かいテクニック的な話ではなく、もう少し俯瞰で捉えたmybestのSEOの強みを、僕自身がweb媒体の事業会社に20年近く携わっている立場も踏まえ少しお話していきたいと思います。以下、簡単に自己紹介です。

大学卒業後、音楽・旅行・グルメのweb媒体運営やメディア立ち上げ・事業開発推進等を経て、現mybest所属。
2012年に自身が企画・運営した旅行ガイドメディアが月2000万セッションに成長、自社採用した500名のライターが自身の経験を基に観光・宿泊ガイドという形で一次情報を寄稿するスタイルは、今日の観光局や旅行会社がオウンドメディアを自ら運営・発信することに影響を与えた。その後、グルメサイトで六次産業化に携わるプロジェクトを経て、2017年に観光に特化したブランデッドコンテンツスタジオを立ち上げ、100以上の観光や地方創生に関するwebプロモーションのサポートを行う。2021年4月より現職。

mybestのSEOで語られること

早速ですが、mybestのSEOについて調べられている方も一部いらっしゃるかと思います。その中で、

  • 長文によるコンテンツSEO

  • コンテンツの監修者を積極的に依頼している

  • 被リンク施策を積極的に行っている

等々のご意見をいくつか拝見します。もちろんそれらは誤りではないのですが、個人的にはあくまでも表層的な見立てに過ぎないのかなと感じています。

これらは、mybestのコンテンツ制作・運営ポリシーや、「選択領域における課題解決」を掲げる企業理念に自ら従ってきた結果論的に行われているに過ぎません。

例えば、mybestのコンテンツは比較的長文のコンテンツであることが多いですが、それは「ユーザーの購買における『選択』をサポートする」過程で、数多有る商品の中からどのように選ぶべきか、それらの商品は具体的にどのようなスペックで、いくつかの機能軸においてどのような評価になっているか、それらはどのような検証方法で比較したか、を1つのページ内で完結するようにした結果と言えます。

また、監修者の先生方にご協力いただいているコンテンツも非常に多いですが、それらは「正確で信頼性の高いコンテンツを発信すること」が、購入金額の多寡にかかわらず、商品を選択する上で必要なことと考えているためです。

そして、我々はスタートアップであり上場企業ではないですから、会社の持つアセットや社会的な認知には限りがあります。そういった背景も含め2020年のZホールディングス社との資本業務提携を行った結果、Yahoo!Japanとのコンテンツ連携により結果的にリンクしている部分もありますし、また日々の中立的な検証結果をその商品を作ったメーカーが評価いただき、商品PRやマーケティング目的で有難くも弊社コンテンツをリンクしていただいています。

それらが結果的にGoogleを通して評価につながっているのかもしれません。少なくとも客観的に見てブラックハット的なSEO手法は行っておらず、後述するプロダクトの強みがベースとなって、上記が自然とサイクル的に行われた結果なのだと思います。

mybestのSEOの強みとは?

個人的な経験も踏まえ、少しテクニック的な話をするならば、「商品の選び方+商品ランキングをオリジナルで作成する」というコンテンツのフォーマットを作り、それらがSEO的にも評価されることを発見し、様々な商材テーマで横展開していることが、検索エンジンからの集客という点でmybestの強みになっていると思います。

検索エンジンの進化と共に「Contents is King」と言われて久しいですが、「オリジナルなコンテンツ」を量産できる「型」を作り上げることが、検索エンジンからの集客だけでなく、事業化・マネタイズという意味でも重要だと思います。
僕が以前在籍した会社で立ち上げた旅行メディアが成功することができたのも、開始当初から「旅行に詳しいライターを集め、旅行経験を観光ガイドとしてフォーマットに沿って寄稿する」という型を作れたからだと考えています。

それを特定の旅行や家電などテーマに特化するのではなく、一つの媒体で横断的に行えるということを発見できたのが、mybestのSEO集客における転換点だったと思います。この辺りの経緯は代表の吉川のnoteアプリマーケティング研究所さんの取材noteが詳しいので興味あれば読んでみてください。

mybestのSEOに必要なこと

ただし、上に述べたことはあくまでもweb媒体におけるグロースのテクニックの一つにしか過ぎません。もちろんそれをやり切ることが大前提ではありますが、過去のweb業界でそうだったように「集客」ということのみにフォーカスし、ユーザーの課題解決を無視してしまってはGoogleひいてはユーザーの評価を受け続けることは出来ません。

mybestの真なる強みと魅力は、この記事冒頭の写真にもあるように、検証対象の商品を自ら購入し(倉庫を設け)、専門スタッフが自ら中立的に機能検証し、発信し続けていることだと思います。
そういったコンテンツをもっともっと増やしていかねばなりませんし、それをし続けるオペレーションを磨き続けていかねばなりません。つまり、一連のオペレーションこそがmybestのSEO的な強みの源泉です。オペレーション改善が得意な日本の会社だからこそ、世界に向けたサービスが作れます。

そういったmybestの強み・魅力をもっとプロダクトやマーケティング・事業開発に生かせるのではないかということが、僕がmybestへの入社に至るきっかけでもあり、今までやってきた夢の続きなのではないかと思いました。

しかしSEOに話を戻せば、そういった定性的な部分をGoogleはまだまだ完全に理解することができないと考えています。

例えば「誰が発信しているか」という点は、E-A-TをはじめとしたGoogleの評価アルゴリズムにおいて重要な指針の一つではありますが、webページやサイトの見た目だけでは100%正確に理解することは出来ていません。

どういった専門スタッフや専門家がコンテンツ制作に携わっているか、どういった組織体制と制作プロセスで作られており、その組織を運営している会社は誰が経営しどのように利益を得ているか、これらを理解できるようにGoogleを通してユーザーに伝えていくことが重要です。

観念的になりますが、Googleは「賢いけれど、ちょっと抜けたヤツ」だと僕は思っていて、要は完璧ではないのでこれをやればOKということはなく、ユーザーファーストなプロダクトを作った時に、どうやったらGoogleを通してユーザーに理解してもらえるかを考え続けることが、mybestにおけるSEOタスクとも言えます。

ちょっと個人的な話をすると、僕は既婚者でもあるのですが、パートナーに対して愛情を伝えることにも通ずるものが有るなぁと思うのです。ただ、そのパートナーが「ユーザー」というアイドルを憧れ続けていて、そんなパートナーに対して自分を磨き続け、愛情を様々な方法で伝え続けていく。

僕は幸いにも愛妻家ですので、そういったことは苦行では全くないのですが、時には評価がマイナスに働くタイミングもありますし、SEOとはある種の辛抱強さと、恋しさと切なさと心強さとが介在する仕事だとは思います。篠原涼子 with t.komuro先生、28年ぶり紅白出場おめでとうございます。

mybestに足りないこと

突然に精神論にも近いことを90'sカルチャーチックにお伝えし申し訳ありません。

もっともらしいことは言いましたが、mybestは現状は「一つの検索クエリに対して最適化された媒体」ではあるが「様々なページや機能を使いサイト内を回遊し、サービス全体で課題解決できる媒体」「選択に困った時に想起いただくサービス」となるには、まだ課題があると思っています。

昨今のSEOにおいて、サービス名やメディア名の指名検索も大切であると認識しておりますが、その前提として上記課題を解決し、いちサービスとして更に多くのユーザーの方に「選択課題を解決できる」と認知いただく必要があります。それらはSEOの改善手法としてよくある「競合との差分や相関性の調査」だけでは突き抜けることはできませんし、「ユーザーが必要とするものは何か」をベースに考え、それをGoogleにどうやったら伝わるかを考え続ける必要があります。

現在マイベストでは、一緒に理想に向かってくれる仲間を探すべく積極的に採用を進めています。
(SEO的には)あやまちは適度に恐れつつ一緒に進んでくれる優秀なあなたを涙は見せないで探しておりますので、「インターネットを使った”最高の選択体験”を実現する」べく何卒よろしくお願い申し上げます。

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明日のDAY12は、期待の若手ディレクター村本馨君ですので、お楽しみに。

なお、別のAdvent Calendarでは「世の数ある企業の中からマイベストをなぜ選択したのか」をテーマに開発部にかかわらず日替わりでお届けしていますので、併せてチェックしてみてください。
https://adventar.org/calendars/7969

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