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ホーチミンの、こんな物取り・金取り犯罪には気をつけて


ボッタクリ防止策は、その手口を「知っておく」こと

こんなタイトルをつけた記事を書かなければならないのは、大変に不本意旋盤ですが、このゴールデンウイーク中。ここしばらくにはなかったほどの日本人旅行者の多さを市内で見るに連れて、聞こえてくる残念な話が突き刺さる。。。

側から見ると「なんでそんなのに引っかかったの?」と言いたくなるような事案が多いですが、相手もその道のプロなので、知らないままに不意に遭遇すると、うまいこと乗せられてしまうんですよ(経験者談)。

そこで大事になるのが「こういう手口がありますよ」と知っておくこと。もしも遭遇した場合にそれを知らないと、相手のペースに巻き込まれてしまいがち。「あ、あの手口だな」と思い出せれば、警戒体制をMAXにできます。

私が知る限りの事案なので、まだまだ他にも手口はあるかと思いますが、ご意見お寄せいただきましたら追加していきますね!


突然の靴磨きぼったくり

街中、特にこの連休では、Dong Khoi通りにて頻発したらしい手口がこれ。靴を磨いてあげるよ!と寄ってきて、断るのもそこそこ強引に磨きはじめ、磨き終わったら、「はい、1,000,000 vnd(約5千円)」とか言ってくる。中には片足600,000vnd、両足分で1,200,000vnd ねと、細かい設定をされた人もいるとか。

はねられる上前が1,000,000vnd で、200,000vndは自分の懐にって魂胆でしょうか(想像です)。

冷静に判断したら、知らない人間に自分の持ち物の手入れをいきなりさせるなんておかしいし、お願いするにしてもタダで働かせるなんてことはあり得ない。ならばいくらかかるのか確認するのが当たり前。

そもそも靴磨きに6千円なんて金額、おかしいと思わない方がおかしい。いくら到着直後でお金の単位に慣れていないからといって、両替したのなら、それがどのくらいのバリューかくらいは感覚でわかりそうなものですが。。。

言葉の分からぬ外国で、いかにも親しげに近づいてきた人間を邪険にしづらいと感じてしまうのが日本人。または歌舞伎町のボッタクリ居酒屋のように、断ったら怖い人が出てくると連想するのかもしれませんね。自らそう思い込んでくれるなんて格好のカモ。

海外経験があると、愛想よく「近づいてくる」やつほど警戒対象と認識すると思うのですが、慣れてない人は押し切られてしまいがちなんでしょうね。ちなみに、ただ愛想よく対応してくれる人は別。親切な人もたくさんいます。ただ必要以上に「近づいてくる」輩が警戒案件。

ちなみにこのケース、お金を払うまで磨いた靴を返さないというセオリーがあるそうです。んなもん、凄んで奪い返せと思いますが、それができる人はそもそも押し切られたりはしないのか。。。


「日本のお札見せて」ボッタクリ

片言の日本語で近づいてきて日本に興味がある云々。そして日本のお札を見たいという。言われたからって赤の他人、ましてや道ですれ違った程度の人に財布を渡す、財布の中身を見せるなんて日本じゃ絶対しないだろうに、これまたなぜかやってしまう人がいる。

と、バカにするのは簡単ですが、なんどもいうけど奴らはプロ。人を乗せるのが本当にうまいんです。ましてや不慣れな場所で心許ない状態にある旅行者さんをコントロールすることなんて朝飯前。

で、財布を開かせたら最後、もっとよく見せてとお札を手に取った瞬間に逃走。あっけにとられてる間に仲間が財布をかっぱらい、逆方向に逃走。残されたのは財布を失った被害者だけ。

最近は子供を使っての手口が増えているようです。あどけない子供がそんなことをするはずない、との油断を利用してのことでしょうか。

ちなみに、この財布の中身見せて手口は、他のボッタクリやかっぱらいとのコンビネーションで畳み掛けられることがあるようです。靴磨きなんかで巻き上げられるやつなら、押せば流される、と判断されるのでしょうか。

逆に、むやみに近寄ってくる輩を「寄るな!」と一括せんばかりの対応ができれば(あ、あの人からはカモれんな)とターゲットから外される可能性が上がるかもしれません。毅然とした態度を取るのが大事ですね。


「聴覚障害者に救いの手を」詐欺

これは読者さんからいただいた情報で、言われてみれば私も遭遇してました。聴覚障害、聾唖を装い「寄付をお願いします」というメモを見せてくるやつです。

情報提供をくださった方に寄ると、この手口は世界中に広がっている手口らしく、一説には組織的犯行で、実行している人たちは子飼。おそらくは稼ぎにノルマを課せられて、元締めが管理をしているという読み。

その方は、ホーチミン高島屋のマクドナルドで遭遇したそうです。私はBITEXICO近くのKoi Theで遭遇しました。

そもそも私は素性が知れない街灯寄付団体には寄付しません。子供達がやっていようが、大義名分をかざしていようが、そのお金が必ず必要なところに行くとは、その場では自分がジャッジできないからです。

日本でも試しに「この寄付はいくらの時点でどこが取りまとめ、経費がいくらでどのくらいの割合が該当機関に寄付されるんですか?」と聞いて即答できる募金集めの人は少ないです。街灯に立たされてるのは言いくるめられ、正義を実行していると思い込まされてる人達のことが多いので当たり前っちゃ当たり前ですが、金の流れも把握せずに人のお金を乞うっておかしな話。

という訳で、普段から寄付する場合は然るべき団体に直接するようにしています。なのでこの手口のものとは知らずに遭遇した時もスルーしましたが。。。

特に大きな金額をせびられる訳でもないので、なんとなく上げてしまう人もいるのでしょうね。彼らを「もしかしたら本当に困っているのかも知れない」とジャッジするのも選択肢の一つですが、最近特に目立って来ている手口のようなので注意喚起。


携帯のかっぱらい

これは経験した人、少なくないかも知れません。

▶︎道端で車道に向いて地図を確認していたら、バイクでピュ!!っと取っていかれる。

▶︎お茶してる時にテーブルに置いてた携帯がいつのまにかなくなっていた。

▶︎車道側の手で携帯を耳に当てて話していたら、バイクが通り側に、ス!!っと手から抜き取っていった。

▶︎突然いちゃもんつけられて、なんだなんだ????と狼狽している時に注意散漫となってポケットやカバンから抜き取られる。

▶︎写真を撮ってあげる、と言われて渡したらそのまま逃走。

ああ。。。携帯のかっぱらいのバリエーションの多さたるや。。。

携帯の盗難に関して驚くのは「あんなの盗ってったって、こっちが利用停止にすれば使えないのに、どーするんだろ?」とか「サーチ機能ですぐに見つけられるのに」って声があること。

そう、キャリア契約にしている日本人は、契約者の自分が契約を止めれば携帯電話が使えなくなると思ってる。

海外ではSIMフリーのことが多いので、携帯はただの「箱」であることが多く、SIMロックがかかってたとしてもそれを外すことは可能。つまり如何様にも使うことができ、サーチ機能を停止させることだって彼らにはお手の物であることでしょう。

ちなみに街の割にしっかりして見える販売店で購入した新品のiPhone(箱にフィルムまでしっかり貼られてる手の込みよう)に、mobiphone(ベトナムのキャリアの一つ)のSIMが刺さっていたという事案が身近にあります。見事に、盗品。。。


「急にモテモテ」かっぱらい

これは夜に男性に対して起こっている事例が多いように見受けますが(そのくらい頻繁に聞こえてくる)酔って良い具合の気分で歩いていると、突然「マッサー、マッサー♪(マッサージのこと)」などと言いながら、数人の女性が寄ってくる…

というか、抱きつかんばかりにベタベタしてくるのだそうです。いきなりモテモテ。

通常他人が許容パーソナルスペースに入って来た場合は物理的に振り払っても良いほど警戒すべきなのですが、寄ってるし気分もいいし、綺麗なお姉ちゃんに抱きつかれたら嫌な気はしない、のでしょうか。お??お???と思ってる間に事は遂行されてるのです。

「マッサージ、いらないから!!」となんとかかんとか振り払い、よっしゃ自分は誘惑を振り払ったぞ!きっぱり断ってやったぞ!!と思ったその時には財布・携帯、下手したらPCの入ったカバンまでもが忽然と消え。。。

女の子たちを追っても無駄です。もうそれらは近くに待機していた仲間の手から手へと渡り、追跡が難しくなってるはず。

いつも女性が吸い寄せられるようにやって来て体をベタベタ触られるようなモテ方をしている人なら識別が難しいかもしれませんが、そうじゃないなら疑いましょう、そのシチュエーション。大事なお仕事のためのものでもカバンに入っていたら大変ですよ。。。


タクシー関係のボッタクリ

ハノイに比べてホーチミンでは、ビナサン・マイリンの2社であれば、そこまでひどい目に合わなかろう、というのが通説で、私もそのように案内していたのですが、この連休中はやっぱりちょっと遠回りされたりとかってのがあったようです。

ちなみに2社の車体紹介は、以下の記事の中に。


ホーチミンは一方通行が多いし、混雑時にはそれを回避するために最短距離ではない道をあえて通ることもあります。が、それを旅行者さんが判断するのは至難の技。なのでご不安は尽きませんよね。でも私の経験からの感覚だと、滅多に遭遇しない気がします。

ちなみにこの2社以外だと、メーターが極端に早く回る、ありえない金額設定がメーターに仕込まれてる、などがありますが、タチが悪いのがソフト面(運転手)で仕掛けてくるやつ。

目的地がホテルやレジデンスの場合、ちょっと行き過ぎ、または手前で停めて、そこで降ろそうとすることがあります。ちゃんと目的地まで行け、と言っても難癖をつけて動こうとしない。これは、そこにいるガードマンの目を回避するためです。

なので、目的地よりちょっと離れた場所から動こうとしなかったら警戒態勢に入って下さい。メーターは恐らく既に高め金額を表示してると思いますが、それに対して抗議したりやり合おうとすると煽られて焦らされます。

そこを突いて、ものを取られる。財布、携帯、バッグインバッグ。ええ、ワタクシは携帯をやられたことがあります。

後で聞いたら典型的な手口だそうです。なんか変だな?とは思ったのにスルーしたのが敗因でした。違和感を感じた時に、これが典型的な手口と知っていれば「キタキタキタキター!」とネタにする気満々で対応できたと思うのですが、その時は知らなかったので、まんまと相手の思う壺。

そもそも、割に安心とされてる以外のタクシーを選んだ時点で不利なので、提示金額を払ってとっとと降りるか、妥当と思える金額がわかっているならそれを置いて逃げる。ドアがロックされていた、みたいな話までは聞かないのですが「話せばわかる」という考え方は危険です。
※その後、読者さんのご報告によりロック案件もあることが判明。末尾に書き添えます

そもそも相手はこちらをカモとしか見てません。道理や誠意は、かけるべき相手を選んでかけないと、諸悪を増長させるだけ。更には自分もそれに加担することになりかねません。

まずは、良からぬタクシーには乗らぬこと。そして選んだタクシーでもそう言う目に逢いかけたら、とにかく落ち着いて相手との会話は極力避けて荷物を確保、その場去ることに専念しましょう。


「ウチにおいでよ」ボッタクリ

私の知る限り、10年以上前から周辺各国で行われてる手口で、街角でいかにも親しげに日本語で話しかけてきて、「妹がもうすぐ日本に行く」「兄が日本で働いていた」などがキーワード。

それだけなら本当にそうなのかもですが、続く言葉が「よかったらウチにご飯食べに来ない?」。初めて会った名前も知らない人について行くと思っているのがまずおかしい。当然こちらが断るのは想定内で「来てくれたら、日本が大好きな家族が喜ぶわ」とかなんとかかんとか。こちらの良心をくすぐる作戦。

驚くことに、これでついて行く人がいるんですって。行った後は、美味しいご飯や、時にはビールで大歓待。ああなんていい人たちなんだ、旅の思い出に最高だな、SNSで自慢しよう!とか思っていると誘われるカードゲーム。最初は勝たせて、後は御察しの通りです。

知り合いだって、自宅になんかそうそう行かない。それが初対面の、道で出会っただけの人の家になんで行こうと思うのか不思議に思われると思いますが、「見知らぬ土地で親切にされる」ことが身にしみる方もいるんだと思います。環境によっては、普段日本語を話す機会がない人もおられるでしょう。ですが。。。

日本で同じことをやられても、きっとやらないと思うんですよね。日本で働く警戒心は、落ち着けば海外でも起動できるはず。

回避のコツは、挨拶はしてもその後は話さず、なんなら無視してもいいし、それも具合が悪いなら、携帯電話で誰かと話すふりをしても良い。とにかく会話を続けないこと。続けると、相手のペースに持って行かれる可能性大。

それはあなたがどうのと言う話じゃなくて、相手がプロだから、なんです。ボッタクリのプロ。オリンピック選手と同種目で勝負しようなんて思わないでしょう?それと同じです。


被害者にならないことが最大の攻撃

私もやられたことがある=被害者になったことがあるので大きなことは言えないのですが、被害者にならないことが、彼らへの一番のダメージだと思います。

警察に訴える、中には戦う、なんて人もいますが、現地語が不自由な外国人の私たちにとってそれは現実的ではありませんし、危険を賭すものでもないでしょう。金銭的なことは悔しいですが、怪我をしては元も子もありません。警察に訴えたところで捕まるとも限りませんし、警察で英語が通じるかも疑問。ましてや私たちは国外の人。情勢が必ずしも良いとは言えない。

であれば、いろんなケースを知り、遭遇しそうになったら察知し、回避して被害者にならないことが、彼らへの最大の攻撃になると思います。

まだまだいろんなケースがあると思うので、リサーチしていき、事例が増えたらまた書き足します。あまり足していくことはあって欲しくないし、ホーチミンの残念なところは知らせたくない気持ちもあるけど、知らないままに、嫌な目にはあって欲しくないですし、他の都市でも起こり得る類のものなので、知ってて損はないと思いますっ。


2019年5月4日
ちぇり


追加情報:読者さんより「タクシー閉じ込められ案件」

当初文中、タクシー犯罪の項目で、「さすがにロックされる案件はなかろう」的な予測を書きましたが、実は怖い目にあった方がおられたそうです。

ロックされて出られない状態にされて恫喝されて、請求額が500万ドン(約2万5千円)で、さすがにそれはと抗議するも、大声で脅してくるなど。

他にも、普通なら5万ドンほどの距離であろうところ、100万ドンを請求された上、外に出してもらえず、ベトナムの知人に警察を呼んでくれるよう頼むも「日本人の英語は下手だから」という理由でとりあえってもらえなかったとか。そもそも外国人は不利な立場になりすぎですが、そんなひどい話もあるのか。。。

あと、道の確認をするのに、地図を大きく広げて地図下の視界を遮った状態で、こちらのカバンに手を伸ばし、財布をスろうとする、などという手口もあるとか。

こんな話を聞くと怖くなってしまいますよね。でも救いはあります。私が被害にあった案件も含め、上記に寄せられた読者さんのご報告は全て、安全とされている「ビナサン・マイリン」の2社以外に乗った場合の話でした。

どなたも割にホーチミンに慣れている方で、私も数年、危ない目に遭わずに過ごした後のこと。たまたまその2社の車が見当たらなかったり、これまでに何もなかったし、まぁ大丈夫だろう、という油断から乗ったというケースが多かった様子。

まぁでもたまたま乗ったった1〜数回の中でそんな目にあってしまうのであれば、本当にその2社以外の車はひどいんだと思った方が良いでしょうね。そうじゃないドライバーさんがいたら申し訳ないですが、それが奴らが作ってきた悪評なので、同じ穴の狢として同じ会社に属してる限りは、申し訳ないが切り捨てざるを得ません。

ビナサン・マイリンが必ず安全、とも言えない部分はありますが(遠回りしたりとか)そこまでひどい話の時にはあまり挙がってこないように感じますので、やっぱり乗るならこの2社を選ぶ方が無難かと思われます。

こんなことをお伝えしなければならないのはやっぱり悔しい。でもこの情報を寄せてくださった方の言葉に救われました。

「こんなことがあってもベトナム、ホーチミンは大好きで、また行きます。皆さんが、嫌な思いをされないように願ってお知らせしました」

はい、私もみなさんに嫌な思いをして欲しくないので、伝えたくない気持ちもあるけど、お知らせしました。

日本ではなかなかないタイプの犯罪だけに「ホーチミンは怖い」と思わせてしまったら申し訳ないのですが、安全に過ごす手段はあります。そしてそんな輩に、これだけの美味しいものと素敵なことがあるホーチミンを阻ませるのはとても悔しい。そんな思いから書きました。

どうか皆さん、より安全な手段を持って安全に楽しく過ごしてください。少しでもそのお手伝いができれば、と思って、今後もホーチミンのことを書いていきますね。


2019年5月7日
ちぇり


追加情報:読者さんより「物売りボッタクリ&辱め行為」

読者さんが反応して且つ、ご意見や情報を寄せてくれることに対しては、とても嬉しく思ってるのですが、こと、この手の犯罪情報が集まってくるのはちょっと残念な気がします。

が、共有・認識して躊躇なく警戒体制を取れるようになることが、犯罪に加担しない=犯罪をなくす大きな手段になると信じて、共有。

観光地の物売りの態度

これは金銭的な被害があったということではないのですが、戦争証跡博物館や統一会堂など、数少ない典型的な観光地的資料館周辺には、ココナツジュース売りやおやつ、ちょっとしたお土産物などを天秤に担いで売る方が出没します。

当然ながら、ふっかけてきます。例えば巷で5000ドン、約25円のおやつを無理やり渡してきて持たされたと思ったら「100,000ドン=500円」と言い放ち、それを突き返せい気の弱い側が払ってしまうというようなことも。

ええ、私の知り合いなんですけどね。すっごい悔しかったです。500円は大きな金額でなかったかもしれませんが、以前も話したように、ボッタクリというのは「こいつのことはどのように扱っても良い金蔓である」という、人への敬意を無視した、非常にアンフェアな行為。知人がそのような扱いをされたということに、憤りが隠せませんでした。

また、とんでもない金額をふっかけられて「ならいらない」と断ると、その場で大きな声を出されたり、こちらを罵るような言葉を投げかけられて、怖い思いや恥ずかしい思いをした人もいるとか。

お前ら小学生か、というような態度ですが、残念ながらそのような人もいるようです。できれば同じくらい大きな声で対抗したくなる人もいるかもしれませんが、そこはこちらは外国人。下手に対抗して騒ぎになった場合部が悪くなるケースがあるのでやらないほうが無難でしょう。

それも悔しい話ですが、ではどうするかというと、最初から相手にしないこと。欲しいものならいざ知らず、欲しくないなら相手にしない。押し付けられそうになってもキッチリ「NO!」と言って断る。付け入る隙を与えないのが良策かと。


2019年5月12日
ちぇり


追加情報:読者さんより「タンディン教会からのタクシーには気をつけろ」

通称ピンクの教会として、そのインスタ映えな存在が人気の、タンディン協会。近くにあるタンディン市場と合わせて巡られる方も多いと思います。

しかしここ、街中から遠くはないとはいえ歩くと結構距離がある。ので、タクシーを使うのが時間の節約にも体力の温存にも正解だと思うのですが…

この記事を書いてからいただいた読者さんの声と、このGW中に観光客対応をされた方のお話から、タクシーのトラブルは特にこの教会から乗ったタクシーに多かったと。

で、色々探ったところ、やっぱりビナサン・マイリンの社「以外」に乗ってしまったケースがほとんどだったようです。最初は気をつけていても、特に危ない目に合わずに数回のタクシー乗車を無事に終えてしまうと、あれ?思ったほど怖くない?と思うようになり、慣れで「1回くらい、他のに乗っても大丈夫か」と思ってしまうのでしょうか。

私は在住3年目くらいに、そんな気持ちになってうっかり乗った、たった1回の悪いタクシーで見事に携帯を盗られたので、(1回くらい大丈夫かな)と思ってしまいがちなことがある、というのは理解します。というか、私がそうでした。

が、本当にビナサン・マイリン以外での犯罪事例がとても多い。中には日本円で数万円を盗られたなんて話もあったようで、幽体離脱とタイムトラベルができるなら、その場に行ってその現場の動画を撮影し、世界中にばらまいてやりたい気分です。

ビナサン・マイリンが確実に安全である、という保証はできません。ですが、話に聞こえてくる高額で法外な被害にまで逢った、という話はあまり聞こえてきません。少なくとも、それ以外のタクシーに乗るよりはずっとマシ、ではあると思います。

不要に警戒心を強く持ちすぎ、旅を窮屈にしてしまうのは主旨ではありませんが、タクシーだけは、その2社以外のものに乗らないで欲しいと思います。その2社以外にも安全なタクシーはあるはずですが、ホーチミンではその2社が多勢で拾い易いのと、あまり少数派のタクシー会社を引き合いに出しても、旅行者さんには混乱を招くだけだと思うので、シンプルに。

タクシーに乗るなら、ビナサン・マイリンに乗ってください。
できればGrabの方が安全ですが、これは日本では使われていないシステムで、これに慣れることも負担になりかねないため、向き不向き、好き好きも合わせて勘案し、可能であれば使っていただくということで。

一人でも多くの方にホーチミンを好きになって欲しい、というのが直近目標の自分としては、その評判を落とす輩に怒りを感じるし、なんでこっちがその対策に労力を費やさねばならんのだ、という感は拭えないのですが、現状最良の対抗策は「引っかからないこと」。

そのために、乗るタクシーは選んでください。
ホーチミンを愛する者からのお願い事です。

2019年5月12日
ちぇり


ダナン空港での手口追加

こんな内容の記事にどんどん付け加えることが増えるというのは悲しいことでもありますが、知って対抗、防いで攻撃。攻撃は最大の防御なり、なんてことを申しますが、詐欺やぼったくりに関しては、防ぐことが相手にダメージを与えることになりますのでね。

自分も損をせず、暴力などを使わなくとも対抗できる有効手段。しっかり使えるようになっていきましょう。

で、先日行ったダナンの空港で遭遇した手口がこちら。

これはダナンに限ったことではなくて、おそらく、いろんな空港でやってます。実際似た手口をフィリピンでも見かけました。なのでホーチミンの空港でもやってる可能性大。私は遭遇したことないけど、おそらくやってる。

ので、知っておくとあちこちの国で有効手段だと思います。
ぜひ、ご一読を。


2019年6月2日
ちぇり


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