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42:組織に「休職する人」が出るのをゼロにしませんか?

1年の振り返りをしていて(感情的に)思ったこと

ちょっと古くなりますが、2024年の1月2日に少し時間をとって、2023年の振り返りをしていました。
私は振り返りなどをしている時に、急にいろんな想念が湧き起こったりすることが多いのですが、この時も急にこう思いました。

「なんで社員が倒れなければいけないんだろう・・・」
もちろんカウンセラーとして、メンタルヘルスとは何か、などは理解していますから、何がどうなって人が潰れていってしまう、ということが起きるのはわかっています。
ここではそういう「なぜそういうことが起こるのか?」といった理論とかではなく、もっと感情的なものとして「理不尽さ」とでもいうようなことを感じました。

まだうまく言葉にできませんが、
「理屈に合わない」といった気持ちです。

会社はポジティブな目的で存在している。社員はポジティブな目的で入社をしている(はず)

会社はなぜ存在するのか?
松下幸之助氏は経営者は「社会から必要とされているからこそ存在できている」ことを重視していたと言われています。
言い換えれば「社会に必要なものを提供するために存在している」と言えます。
すっごく当たり前なのですが、
「会社の目的はポジティな目的である」ということが言えます。
何かネガティブな影響を与える会社は存在を否定されるとも言えますよね。

またなぜ人は働こうとするのでしょうか。
人が働く目的は「お金が必要」とか「やりがい」とか「成長のため」などなど、さまざまであろうと思います。
働きたくないけど「お金のために仕方なく」という方もいるでしょう。
働く、働かざるを得ない状況はあるものの「何かを得るため」ということは同じであろうと思うのです。
これをポジティブ、と括るのは乱暴だと思いますが、「何か自分にとって良いもの(お金ややりがいなど)を得る」ということは言えるのではないでしょうか。

ポジティブな目的とポジティブな目的がなぜネガティブな結果を産むのか?

もう一度書きますが、上記の問いの答えはある程度わかっているつもりです。
一つには会社の目的を優先して個人の目的を下位に置くために、個人としては不満足な結果は起きうる、などです。

でもいい加減、そういうのやめませんか?と思うのです。

例えば、営業成績をだすため、納期を守るためにみんなで頑張っていたら、気づいたらメンバーの1人が倒れていた、というのは、安全性の担保がない組織設計があるということです。
長時間勤務、感情労働、ハラスメントなど、社員が心身の健康を害してしまう要因は数多く明らかになっているのに、なかなか無くせない状況など。

成果を犠牲にするのか?ということではない結論を探して

このようなことを書いていると「成果を出すために無理するのはしょうがない」「成長には厳しい環境も必要だ」といった意見も出るだろうなぁと思います。
それはその通りですが、成果も出すための無理も、成長のための厳しい環境も「倒れるほど」のレベルにするのは本当に必要なのか、と思うのです。

などなど思いの丈を書いてみました。
また多くの企業で研修登壇していたり、カウンセラーとして関わっている人間、また実際に企業の中でマネジメントを行ったことがある人間として、これまで書いていることが、「理想論」であり、相当難しいことは承知しています。
その上で
「組織として成果を出すこと」「個人が健康で幸福感を持っていること」をいかに両立できるかをこれまで以上に考えたいと思っています。

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