森川友晴

チェリッシュグロウ株式会社代表取締役/ブリーフセラピストで公認心理師/コーチ/キャリア…

森川友晴

チェリッシュグロウ株式会社代表取締役/ブリーフセラピストで公認心理師/コーチ/キャリアコンサルタント 働く人が楽に楽しく価値を発揮できるように心理学や心理療法を活かせないか試行錯誤しています http://cherishgrow.jp

最近の記事

48:メンタル不調の休職者をゼロにする! 一次予防×ラインケア「ハラスメント研修」の7つのポイント①

ハラスメント研修の感想が「関係性を強化すること」だけではダメ 企業で研修の登壇をしている際に受講生に他の研修の感想を聞くことがあります。 「ハラスメント研修」の感想を聞くと、よく出てくるのが「もっと部下との関係を良くしていこうと思いました」という感想です。 「関係を良くする」ことは良いことであり、ハラスメント対策としても必要なことです。 ただ私自身は「関係を良くする」ことでハラスメントを防止できる、という考えには反対の意見を持っています。 ハラスメント研修で持ってほしい感

    • 47:メンタル不調の休職者をゼロにする! 一次予防×ラインケア「ハラスメント」は研修だけでは防止できない

      「ハラスメント」の問題はもう今年中に解決しよう! ハラスメントという言葉は1970年代にアメリカでセクシャル・ハラスメントという言葉が登場し、1980年代から日本でもセクシャル・ハラスメントが社会問題化し始め、1989年(平成元年)に日本で初めてセクシャル・ハラスメントを問う裁判が行われました(この裁判は1992年に結審し、被害者である女性の全面勝訴となっています)。 また「パワハラ」という言葉は、日本の株式会社クレオ・シー・キューブが名付けた2001年に誕生した和製英語で

      • 46:芸能人への誹謗中傷にカウンセラーとして思うこと

        星野源さんのラジオを聴いて 現在noteでは「メンタル不調の休職者をゼロにする!」という内容で書いているのですが、ちょっと最近思ったことを挟みます。 2024年5月28日の「星野源のオールナイトニッポン」でパーソナリティの星野源さんとその配偶者である新垣結衣さんが一緒に出演し、SNSのX(エックス)で展開していた星野源さんの不倫騒動に対して「事実無根である」と言うことを話す、ということがあり、私はラジオリスナーとして聴きました。 その話の中で印象的だったのが、 「100

        • 45:メンタル不調の休職者をゼロにする!企業が始める「3つの予防×4つのケア」の全体像①

          「3つの予防」と「4つのケア」の掛け合わせで考える 42:組織に「休職する人」が出るのをゼロにしませんか?|森川友晴 (note.com) こちらの記事から「メンタル不調による休職者をゼロにする!」ということで、記事を書いており、前回は「1次予防×ラインケア」ということで、具体的な対策として「長時間労働」を取り上げました。 次は「ハラスメント」の記事を書き始めていたのですが、ちょっと立ち止まり、この記事では「3つの予防」と「4つのケア」を企業はどのように設計していくと良い

        48:メンタル不調の休職者をゼロにする! 一次予防×ラインケア「ハラスメント研修」の7つのポイント①

        • 47:メンタル不調の休職者をゼロにする! 一次予防×ラインケア「ハラスメント」は研修だけでは防止できない

        • 46:芸能人への誹謗中傷にカウンセラーとして思うこと

        • 45:メンタル不調の休職者をゼロにする!企業が始める「3つの予防×4つのケア」の全体像①

          44:メンタル不調の休職者をゼロにする! 一次予防×ラインケア「長時間労働対策は丁寧なマネジメントと交渉力」      

          長時間労働はもう非常識になってきている⁈ 昨年、ある企業の若手研修に登壇した時のことです。 大手企業の社会人2年目社員の研修だったのですが、研修の休憩中に社員同士の話が聞こえてきました。 「最近残業どう?多い?」 「うーん、そうだね。最近増えてきたよー。先月なんて月に10時間超えてさー」 「えーそうなんだ。結構多いね」 私:「え、月に10時間超えて、が多い?それって・・・」 と衝撃を受けました。もちろん大手企業であることやこの企業が特別に長時間勤務や残業管理に力を入れてい

          44:メンタル不調の休職者をゼロにする! 一次予防×ラインケア「長時間労働対策は丁寧なマネジメントと交渉力」      

          43:「メンタル不調による休職者が増えているのでレジリエンス研修をやってほしいんです」の間違い

          ゼロにする休職は「メンタル不調による休職者」のこと 本題の前にすこし前の記事との関連について書きます。 前回このような記事を書きました。 42:組織に「休職する人」が出るのをゼロにしませんか? この記事では前回すこし言葉足らずだった内容の補足と、ではどうするとよいか?という実際に取り組むときのポイントについて書いていきます。 一言で休職といっても休職にも多くの種類があります。 主な休職理由としては ・私傷病休職 →業務や通勤以外の原因による病気やケガを理由とする休職のこ

          43:「メンタル不調による休職者が増えているのでレジリエンス研修をやってほしいんです」の間違い

          42:組織に「休職する人」が出るのをゼロにしませんか?

          1年の振り返りをしていて(感情的に)思ったことちょっと古くなりますが、2024年の1月2日に少し時間をとって、2023年の振り返りをしていました。 私は振り返りなどをしている時に、急にいろんな想念が湧き起こったりすることが多いのですが、この時も急にこう思いました。 「なんで社員が倒れなければいけないんだろう・・・」 もちろんカウンセラーとして、メンタルヘルスとは何か、などは理解していますから、何がどうなって人が潰れていってしまう、ということが起きるのはわかっています。 ここ

          42:組織に「休職する人」が出るのをゼロにしませんか?

          41:管理職・リーダーのスキルとして、見落としがちな「部分のマネジメント」について

          「全体のマネジメント」と「部分のマネジメント」今回のコラムは、自分の考えをまとめるために書いています。 そのため、認識誤認や間違った考えもあるかもしれません。 一つの考えとして受け止めてくださると嬉しいです。 「全体のマネジメント」「部分のマネジメント」という表現は私が勝手に言っていますので、初めて見た!という方は正しい感覚です。 似たようなことを仰っている方や、似たようなコンセプトもあるかもしれませんが、私は知らないので上記の表現を使ってみます。 またこの2つの概念は、実

          41:管理職・リーダーのスキルとして、見落としがちな「部分のマネジメント」について

          40:「組織セラピスト」の提案〜産業領域で活躍するカウンセラーができること〜

          「組織セラピスト」とは「組織セラピスト」は造語です。 元々はエドガー・H・シャイン先生の書籍で「組織セラピー 組織感情への臨床アプローチ」があり、この本は5つの心理療法の流派のセラピストと共に、組織の問題を各セラピストの療法によって解決を試みています。 ここから「組織の問題を心理療法を使って解決をする人」という意味で、私は「組織セラピスト」という表現を使っています。 私自身はブリーフセラピーという心理療法を使って日々カウンセリングを行なっていますが、同時に企業の講師、組

          40:「組織セラピスト」の提案〜産業領域で活躍するカウンセラーができること〜

          39:日本ブリーフセラピー協会学術会議に参加して

          日本ブリーフセラピー協会の第15回学術会議に参加してきました 今年の開催は京都です。 また本格的に対面開催に舵をきっており、対面でのワークショップや研究発表が行われました。 学会テーマは「らしくないブリーフセラピー~治療的現実の多様性~」です。そのテーマ通り多様な内容で研究発表やワークショップがありました。 2023年9月13日に 「36:企業で働く人に日本ブリーフセラピー協会の学術会議をお薦めしたい 理由」という記事を書きました。 この記事とあわせてお読みいただけるとあ

          39:日本ブリーフセラピー協会学術会議に参加して

          38:初めてのコンテンツ販売、の振り返りです②

          なぜUdemyを選んだのか?今回オンラインコンテンツを販売するにあたって、なぜUdemyにしたのか、ということには2つの選択で考えました。 ①オンラインコンテンツを販売するか、オンラインスクールを運営するか ②販売を自力でやるか他力で行うか ①に関しては順番の話で、オンラインコンテンツの販売のあとはオンラインスクールの運営を始めたいと思っています。 初めにオンラインコンテンツから始めるのは、すでに持っているコンテンツがオンラインスクールとして何回かに分けてお伝えするよりも

          38:初めてのコンテンツ販売、の振り返りです②

          37:初めてのオンラインコンテンツ販売、の振り返りです①

          Udemyさんでオンラインコンテンツを販売しました!2023年の8月に初めてオンラインコンテンツをUdemyさんにて販売しました。 タイトルは下記の通りです。 プロのカウンセラーが実践している!「マネジメントに使える心理療法」職場の問題解決のためのブリーフセラピー このコラムと次のコラムで、なぜオンラインコンテンツを販売したのか、販売をしてみての感想や今後についてを書いていきます。 今回のコラムで、まずは「なぜオンラインコンテンツの販売をしたのか?」 について書いていき

          37:初めてのオンラインコンテンツ販売、の振り返りです①

          36:企業で働く人に日本ブリーフセラピー協会の学術会議をお薦めしたい理由

          2023年9月30日から2日間の学術会議があります日本ブリーフセラピー協会の2023年度の学術会議が9月30日、10月1日の2日間、京都で開催されます。 同時にオンライン開催があり、ラジオ企画や昨年までのオンライン講座で人気だった講座を復活しており今年も見ることができます。 (私も「産業臨床におけるブリーフセラピー」というオンライン講座を担当しています!(宣伝・・・!) 京都に行ける方は京都で、行くことが難しい方はぜひオンラインにて参加してみて欲しいです。 なぜ企業で働く人

          36:企業で働く人に日本ブリーフセラピー協会の学術会議をお薦めしたい理由

          35:カウンセラーの傾聴「あの時〜していれば」という後悔をどのように聴いていくのか?

          「あの時〜していれば」という後悔カウンセリングをしていると「私があの子が小学校の時にもっと話を聞いてあげることができれば・・・」といった話をする方がいます。 この方の気持ち、よくわかりますよね。 私も時々思い返すことがあります。 長男が生まれた時、私はとても仕事が忙しくて、家事を手伝うこともしていたなかったし、長男と遊ぶ時間もあまり取れませんでした。 休みになると妻を自由にさせるために家事を担ったり、子供と外に一日出かけて遊んだりとしましたが、今振り返ると「もっとできたこと

          35:カウンセラーの傾聴「あの時〜していれば」という後悔をどのように聴いていくのか?

          34:カウンセリングオフィス「Fourleafclover」開設のお知らせ

          カウンセリングオフィスを開設しました!本日、2023年度6月28日にカウンセリングオフィス「Fourleafclover」を開設しました。 このコラムではカウンセリングオフィス「Fourleafclover」がどのようなカウンセリングオフィスなのか、何を目指しているのか、サービスの内容は?などを書いていきます。 カウンセリングオフィス「Fourleafclover」とは何か?カウンセリングオフィス「Fourleafclover」とは、500人以下の中小企業向けのカウンセリン

          34:カウンセリングオフィス「Fourleafclover」開設のお知らせ

          33:(新社会人向け)「新人研修がムダではないか」と思ったら

          新社会人の方に向けて今回は新社会人の方に向けて書いてみたいと思います。 新社会人の皆さん。 現在どのような状況でしょうか。 企業によっては既に新入社員研修を終了し、現場配属が始めっているでしょう。また企業によっては7月とか8月まで、もしくは今年いっぱい研修だ、という企業もあるかと思います。 企業によっては研修がなく、すぐに配属という企業もあります。 それぞれ状況は違うと思いますが、どちらにせよそれぞれ新社会人として社会や会社組織に適応しようとしている時期ですね。 私はカウンセ

          33:(新社会人向け)「新人研修がムダではないか」と思ったら