🍒大口投機筋に逆らっても勝てない！？。大口のポジション状況をTradingViewチャートで確認する方法

こんにちは。最近は米国株が冴えないのでピボットポイントの勉強をしながらＦＸでコツコツとお小遣いを増やしています。苦手なＦＸでしたがピボットと合わせてトレードしていくようにしてからは、いまのところ順調にいっています。もう少し分析を深めていき戦術に使えるようになったら記事を書こうと思います。

今日はＦＸの話です。大口のポジション量情報をTradingViewで確認しながら戦略を立てる方法について書いてみます。

実需筋と投機筋の２種類は覚えておこう

株式もそうですがＦＸも大口の動きに逆らっても勝てません。我々弱者はその動向をよく観察してそれに着いていくことが最良の方法だと思います。為替取引には大きく分けて「実需（じつじゅ）」と「投機（とうき）」の２種類があります。輸入や輸出の事業に伴い為替取引が必要となる市場参加者のことを「実需筋」と呼び、一方、外貨は必要ないけど為替レート差を利用して利益を得ている参加者を「投機筋」（Non-Commercial）と呼びます。この２種類でも「投機筋」のほうが圧倒的に取引量の割合が多いと言われています。

ということは投機筋のポジション量を把握していけばある程度の方向性がつかみやすいことになります。

投機筋のポジション量をどうやって調べるの？

有名なのは「シカゴＩＭＭポジション」です。

＜シカゴIMM通貨先物ポジション＞
IMMポジションとはアメリカで最も大きい通貨先物市場であるシカゴ・マーカンタイル取引所（Chicago Mercantile Exchange）の国際通貨先物市場に上場されている通貨の建玉明細のことです。各取引所は米商品先物取引委員会（CFTC）に毎週火曜日の取引終了時点の建玉明細を報告しており、CFTCは各取引所の建玉明細を集計し、日本時間の土曜日の午前4時30分（冬時間は5時30分）にホームページで公表しています。

データは（CFTCのページ）からEXCELデータを取得することができます。

Historical Compressed | CFTC

CFTCからデータをダウンロードして毎週調べるのは手間がかかるので、グラフを公開しているサイトを活用しましょう。いくつかのサイトがありますが見やすいのは「外為どっとコム」のIMMポジションページが便利です。

外為どっとコムのグラフ公開が見やすい

外為どっとコムのページでは解説付きで更新しているので初心者でもわかりやすいと思います。ネットポジションをグラフで表示してくれてあるので投機筋ポジションの偏りがひと目で理解できます。

＜ネットポジション＞
ショートポジションとロングポジションの差し引きをネットポジションと呼び、投機筋のポジションがどちらに偏っているかを確認できる。ショートポジションが大きくなってくるといずれは買い戻しが行われるため、ネットポジションの大きさも意識する必要がある。

外為どっとコムのページではこんなグラフ（下図）で確認することができます。水色の折れ線グラフが投機筋のロング（買い）ポジション量で、黄色の折れ線グラフがショート（売り）ポジション量を表しています。
そして、青い棒グラフがネットポジションです。

外為どっとコム（IMMポジション）

ネットポジション（青い棒グラフ）が０より上にある場合は（ポンドの）買いポジションが多く、０より下にグラフがある場合は（ポンドの）売りポジションが多いというふうに確認できます。偏りがショートにあるのか、ロングにあるのかを確認しましょう。

投機筋がいつ利確するかは分かりません。投機筋は差益を狙って利益を得ていますからショートのポジションがある程度まで溜まってきたら利益確定（反対売買：買い戻し）を行います。ネットポジションの変化を見抜いて利益確定をし始めているんじゃないか？を読み解いていきましょう。

一般的には、Non-Commercial（投機筋）のLong（買い）とShort（売り）の枚数が最も注目されております。ヘッジファンドやCTAなどの投機筋のポジションの変化によって、相場の方向性を見る投資家が多くなっております。ただし、大口のヘッジファンドなどは手口が公開されることを避けるため、通貨先物を利用しないといわれており、必ずしも投機筋の動向が反映されるとは限らないことに注意する必要がございます。

外為どっとコム

ネットポジションをどう活用するの？

投機筋の買いポジション量と売りポジション量の差がネットポジションであると説明しました。私は３つのポイントで見るようにしています。１つ目はネットポジションを監視していき下降しているか上昇し始めたかを確認すること。２つ目は投機筋の買いポジション量（ロング）と売りポジション量（ショート）を確認しポジションの大きさが過大になっていないかを過去の傾向を見ながら確認すること。３つ目はＦＲＢの政策金利発表です。

ネットポジション　＝　買いポジション量　ー　売りポジション量　

IMMポジショングラフ

上図は私がTradingViewで利用しているグラフです。黄色の棒グラフが「投機筋の買いポジション量」、青い棒グラフが「投機筋の売りポジション量」で、赤いラインが「ネットポジション」になります。ネットポジションの上昇か下降かを見ていくわけですが、どこら辺で転換する可能性が高まるのかを過去のポジション量の大きさで警戒するようにしています。過去にネットポジションが転換した時点ではポジション量がどれだけ溜まっていたのか？を見ていくということです。この図の場合、ネットポジション（赤ライン）が上昇に転換した時（黄色の〇）には売りポジションがかなり溜まっています。過去３回ともほぼ同じ位まで溜まっています。必ずでありませんが、ポンドが大きく上昇転換する前はショートポジション量が「-140K」までポジションが溜まっています。ネットポジションの転換を監視する際に、売りと買いのポジション量を見ています。

３つ目のＦＲＢの政策金利を確認するというのは、投機筋もＦＲＢの決定によってポジションを動かすからです。

投機筋ポジションをチャート上で同時に見れるの？

私はTradingViewを日々使うのでチャートの中で一緒に表示させて使っていきたいと考え投機筋のボリュームが分かるインジケーターを探して使うようにしています。先程の投機筋ポジション量とネットポジションがチャートとリンクして確認ができれば検証がやりやすいですし、他のインジケーターとも合わせて使うことができるので、心強いアイテムになります。

TradingViewについて

TradingViewは非常に優れたチャートです。PRO＋版があれば十分な分析ができますし、スマートフォンでも同期されるので外出先でもパソコンで設定したチャートで確認することができます。アラート通知もスマホに連携されます。私自身もTradingViewを使い始めてから投資効率が上がりました。まだTradingViewを使ったことのない方はぜひ一度ためしてみてください。きっと役に立つはずです。

TradingView取引プラットフォームの機能と特徴

スーパーチャート
TradingView

Proの主な機能

・チャート毎に5個のインジケーター
・1つのウィンドウに2つのチャート
・20個のサーバー型アラート
・広告なし
・出来高プロファイルインジケーター
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👆PRO版以上は広告がなしで利用でき、インジケーターは５つ使えます。

Pro＋版の主な機能

Proのすべてのメリットに加えて
・チャート毎に10個のインジケーター
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👆インジケーターが１０個あるとテクニカル分析のレベルが上がります。
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　チャートレイアウトも１０個保存できるのは超便利です。

BGPUSDチャートを使って解説

TradingViewを使った事例の紹介

ポンドドルのチャートで説明します。
週足のチャートの下に表示させていているのが大口投機筋のポジション量を表しています。シカゴＣＭＥに毎週報告されるデータが表示されます。

GBPUSD週足

黄色の棒グラフ：投機筋ロングポジション
青色の棒グラフ：投機筋ショートポジション
赤色の線グラフ：ネットポジション

パラメーター

黄色が多ければ大口のロング（買い圧）ポジションが大きく、青が多ければ
大口のショート（売り圧）ポジションが大きいということになります。日足で下ヒゲの陽線が出て下げ止まったかな？ロングしようかな？と感じた時に見てみると「まだ警戒は必要だな」ということに気付くと思います。

過去のネットポジションと比較する

過去にネットポジションが上昇方向に転換した時は売りポジションが一定量まで溜まったあとに買い戻しが始まったことに気付くと思います。現在もショートポジションの方が大きく溜まってきていますが、過去に比べればまだ少ないことが分かります。

この時のチャートはどうなっているのでしょうか？

TradingViewで書いたアイディア投稿です。チャートに重ねて分析しています。チャートの左側はポンドドルの週足です。右側は１５分足とピボットポイントです。この日は金曜日でしたが、ピボットポイントのＳ１(サポート１）で反発して上昇して終えました。左の週足を見ると長い下ヒゲになっていて上昇転換を示唆しているようにも見えます。

Cherio2016（TradingView）

GBPUSD（ポンドドル）
米国１０年債利回りの高騰でドル高が一層強まりポンドの下げも継続してきました。直近では金利の上昇も軟化し今週は下げていることもありポンドの下落も止まったようにも見えます。昨日の１５分足で確認してみると、ピボットポイントのサポートレベル（Ｓ１）で反発し上昇に転じて今週を終えました。ここから上昇に転換するのでしょうか？

Cherio：TradingViewアイディア投稿

節目となってきたポイントを確認する

週足チャートに過去節目となってきたであろうポイントを探します
▶　１．０２７５６ドル
　　１回目：２０２０／５／１８週
　　２回目：２０１９／７／２９週
　　３回目：２０１６／１０／２４週
▶　１．１９５８６ドル
　　１回目：２０１９／９／２週
　　２回目：２０１７／１／１６週
▶　１．１６４９７ドル
　　１回目：２０１６／１０／３週
　　２回目：２０２０／３／２３週　※コロナパンデミック
があります。
１．０２００付近までは下げてもおかしくはないように見えます。

投機筋のポジション状況とポンドドル週足チャート

私は大口（投機筋）のボリューム状況も表示させています。

❑　黄色：大口のロングポジション
❑　青色：大口のショートポジション
❑　赤色：ネットポジション

反転の節目となってきたラインを引きましたが、その節目はネットポジションが転換したポイントともほぼ一致します。（2020年3月のコロナパンデミック時は投機筋の動きは無かったように見えますが、実需筋・個人投資家だったのでしょうか）

今週の統計がまもなく更新されますが、いまのところロング（黄）は少なく、ショート（青）が非常に多い状況です。過去を見てみても投機ネットポジション（赤）が下げ止まり、ロング（黄）が増えていかないとポンドが上昇しにくい（ネットポジションが上向きにならないと上昇しにくい）ということがわかります。

チャートの動きとネットポジションの動きを比較しましょう

節目にラインを引いたチャート（GBPUSD）

IMMポジションのデータは１週間毎ですから、チャートを週足に変更します。節目となってきた場所（〇）を結び水平線を結びます。今週のロウソクは節目ラインに到達せずに下ヒゲを付けて上昇で終わりました。このまま上場転換するのでしょうか？

投機筋ポジション確認のインジケータは何を使う？