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出産を経て、わがままで素直になれた

出産を経て、少し心境というか人生観が変わったかも。

自分に呪いをかけてしまっていた話

思えば、20代後半まで、ほとんど挫折を味わわずに生きてきました。
身体は健康そのものだし、受験も就職も運よく第一志望に受かりました。
学校でも職場でも素敵な仲間に出会って、毎日楽しく充実した日々を送っていました。

なかなか恋人が出来ず、友だちが次々と結婚していく中、焦ることはなかったとはいえないけど、それでも人生楽しかったから、まぁそのうちね…くらいにしか思ってませんでした。
結婚も、少し焦りだした頃にご縁があって、私にふさわしいタイミングでできたなあと思っていました。

この、「挫折を味わったことがない=自分は挫折しないと思っている」ことが、自分に呪いをかけていたんだな、と感じたのは最近の話です。

呪い① 妊娠

こんな私でも結婚できた〜!と浮かれていた私。
健康だし、運動もしてるし、標準体重だし。生理周期も規則的だし、「妊活を始めたらすぐ妊娠するよね」と思っていました。これが一つ目の呪いでした。

そう思ってたから、結婚式が終わっても、新婚旅行に行くまでは避妊してました。だって海外旅行、行けなくなったら嫌じゃない?
で、新婚旅行終わってから妊活開始…して、キャー、来月から妊婦さんかも…!と思ってた時期が私にもありました。

でも、現実はそう甘くはなかった。
自分と同じくらいの時期に結婚した人、自分より後に結婚した人が続々子どもを授かっていく。私だけ取り残された気分でした。
基礎体温を測って本腰を入れて妊活をしても、不妊治療を始めてAIHをしても、毎月規則正しくやってくる生理。
あの頃は毎日のように泣いていたし、焦っていたし、今思えば精神的にとても不安定な状態でした。

呪い② 出産

不妊治療のおかげで、赤ちゃんが私たちのもとに来てくれました。ほんとに奇跡だと思いました。

何事も体調を優先して、血圧や血糖値も正常、体重も+8kgくらいでベストな体調管理ができていました。妊娠で挫折していた割には、まわりに出産したばかりの友人が何人かいて、みんな安産だったし、体調も悪くないし「きっと私も安産だろう!」と勝手に思っていました。これが2つ目の呪いです。

予定日が近くなるまで、特に異常を指摘されることもなく過ぎていきました。もともとおなかの張りを感じにくかったので、予定日前最後の診察のころにやっと張りを感じるようになってきていましたが、子宮口は全く開いておらず。おしるしもなく、誘発分娩になるかも、と言われていました。
先生からはたくさん運動するようにと言われましたが、真夏で外も暑く、家には休職中の夫がいて家事はなんでもやってくれていたため、運動しようとは思いながらもほとんど運動していませんでした。

予定日を2日過ぎ、夜中に陣痛がきて、でも予想していたよりずっと痛くなくて。本当に産めるのかと思いながらも入院、誘発してみたけれどまったく赤ちゃんは降りてこず、自然分娩の望みもかなわず、帝王切開になりました。
実際には臍の緒が絡まっていて赤ちゃんの心拍が低下してしまったので、自分のせいではないかもしれませんが、産後、数日たってから、自然分娩ができなかったことにひどく落ち込みました。

呪い③ 母乳育児

自分の周りには完母で育てている人が多かったので、私も完母で頑張ろう!と思っていました。これが3つ目の呪い。

母乳育児がうまくいかなかった話は、詳しく書いているのでそちらをお読みください。

呪いから少し解放されて、あたらしい自分に出会えた

妊娠~出産に伴い、たくさんの挫折を味わいました。
でもこれらの挫折って、自分が自分にかけた呪いのせいだったんです。
自分には○○できるはず、とか絶対○○しないと!と呪いをかけていなかったら、「そんなもんかな~」と流せたレベルの話だと思う。

育児が始まって、子どもと日々向き合う中で、子どもの発達は人それぞれだなと思う場面がたくさんあって。
人の人生なんて選択がいくつもあって、これが正しい、これが幸せということは決まっていないし、いかに自分が楽しめるかにかかっていると思えるようになりました。

今、目の前の一瞬一瞬を大切にして、自分の好きなように、自分らしく人生を送ることを心がけよう。
そうすることが幸せへの近道かな、と思います。
そのためには、自分に正直に、多少わがままに生きたっていいよね、一度しかない自分だけの人生だから。

今後は自分だけではなく子どもにも呪いをかけないように心掛けないといけません。子どもにもいい人生を送らせてあげたいですもんね。

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