【心理学】学校がもたらす影響と特異性
今年度が終わろうとしています。明日から新年度です。
この時期にゆっくり時間が取れて、やりたいと思っていた心理学の勉強ができたのはよかった。勉強することで、また生徒への対峙の仕方が変わるからね。「しったか」なのか、資料や教材をもとに「知識を得た」のかはとてつもなく違うから。
ということで、今回は「学校」について勉強してみました。備忘録も兼ねてまとめてみます。
学校という環境の特異性
年齢が一定で、役割が固定されている。
•生徒の年齢は(中学高校生なら)12〜18歳がほとんど。
•そして役割は、生徒と先生の二つのみ。
一般社会(住んでる街と考えてみると)赤ちゃんからご老人までいるし、役割はお店の人、警察官、駅員、店に行って買う人、売る人、などなど多種多様。
学校が生徒にもたらす影響
• 役割が「生徒!」と固定化されているために、性格や個性が強調される。
→日常社会では、個性よりも社会的役割(お店の人、駅員さんといった役割)の方が強調される。
• 役割が固定化し同質化されているので、そこからの逸脱や違いはちょっとしたことでも取り沙汰される。
この2点から、学校にいることで、「自分とはどんな人間であるか」を認識せざるを得なくなる。
大人(親と教師)とのコミュニケーションの違い
生徒は「知らない」存在なのに対し、教師は「知っている」存在(振舞い、身だしなみ、礼儀、生き方、人格性までも!)、であることが暗黙の前提。
知識について、親はなんでも知っているというのは幼少期まで。徐々に、親でも知らないことはあると理解してくる。でも教師がそうであると、学校教育を揺るがす危機になる。
態度について、親には反抗したり脱価値化していく。これは思春期の成長過程として経ていくもの。しかし教師にこれをすると、学校社会への反抗と取られる。
教師には、ある嫌悪を感じていても、尊敬できなくても、一定のリスペクトをしないといけない。
まとめ
• 生徒は学校という環境のもと、個性を認識させられる。
• 生徒は先生という存在に対して、同世代間、そして対親とは異なった関係の取り方を要求される。
• これらは窮屈である。しかしこの環境が、人間関係の柔軟性や、他者への配慮を生み出す可能性を持っていることも考えられる。
ここまでみると、教師の立場で対生徒の時には、友達関係だけではやはりダメなんだと考えさせられますね。信頼関係は気付きつつも、生徒の成長に対してすべきことはする、見せるべき態度は見せる、ことが大事。
明日から新年度。
どんな生徒に会えるでしょうか。というか…
学校は始まるのか?
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