ドラム自動充填設備のアイディアをChatGPT/DALL-E3に貰ってみた
ケムファクと申します。
普段はプラントの技術者向けのブログを書いています。
生成AIのおかげで安価にアイディアの相談が出来るようになったため、ChatGPTの画像生成機能DALL-E3を使ってアイディア出ししてみました。
題材はドラム缶の自動充填設備です!
【お知らせ】
本記事は「製造業DX」アドベントカレンダー企画に合わせて書きました。
もしご興味があればぜひ参加ください!
背景
タンクで製造した製品を充填機でドラム缶などに充填して出荷します。
製品によって容器は異なり、一斗缶やペール缶、ボトル、1L缶、IBCコンテナなど種類や形状も様々です。出荷時はパレットに載せます。
数量の多い製品はタンクに貯蔵し、直接タンクローリーで引き取ってもらいます。
考慮すべき事項
自動充填設備はそれほど単純でもなく、製品や設備、建物に合わせて機構や前後工程をアレンジします。例えば以下のような事項を考えなければなりません。
充填速度、充填精度
液だれ防止、不良品検知
容器のストック、搬送、蓋閉め、資材補充
製品の切り替え、洗浄
設置スペース、予算
私は生産技術の仕事をしており、この検討に苦労することが多々あります。
せっかくなのでChatGPTさんに相談してみます。
ChatGPT/DALL-Eに相談
DALL-Eで生成した画像から活用できそうなアイディアを考えてみます。
基本的に2枚ずつ画像が生成されます。
まずは雑に依頼
雑な質問でも基本事項を抑えて実際にあるドラム充填機らしい画像になりました。
スペースの有効活用を考えると、充填機の上部に架台を組んで、空ドラムをストックしておく考え方は理にかなっています。メザニンラックが近い考え方だと思います。
ただ空でもドラム缶は20~30kgあるので、数を増やすと丈夫に組まなければなりません。
斬新なアイディアを貰う
円形に配置するのは設備では珍しいですね。直列配置されたコンベアだと前後のタクトタイムを意識しなければならないため、好きなところから引き取れるという考え方は参考にしたいです。
例えば自動搬送車(AGV, AMR)でパレットと空ドラムを載せて、充填機に充填してもらいに行く形式も面白いですね。コンベアなど付帯設備が不要なため柔軟なレイアウトやスペースの有効活用が期待できます。
更にもう1枚作ってくれましたので確認します。
今度はロボットが充填している画像です。基本的に自動充填機はシリンダーで充填ノズルを昇降して、ドラム缶の中にノズルを差し込んで充填します。
そのため位置決めが重要で、ドラム缶を回転させて口金の位置を固定したり、コンベアで搬送したりすることが一般的です。
ロボットを使って充填する方法をもう少し深掘りしてみます。
ロボットでの充填を深掘り
イメージを固めるために4枚生成してもらいました。自動搬送車で搬送されてきたドラム缶にロボットがノズルを差し込んで充填する、この形式は柔軟性があって面白いですね。
またロボットを使う利点は開栓や閉栓、ラベル張り、検査なども1台で行える点です。結果的に導入費用も維持費用も安くなる可能性は大いにあります。
まとめ
生成AIの画像あるあるですが、モノがめり込んだり合体していたりと現実的ではない画像が出来上がったりします。
この現実離れした画像が思わぬアイディアに繋がる印象です。
また文章でやり取りするだけでなく画像として見ることで、想像しやすく具体的な案が出やすくなります。
今回実施した内容は、「文章考えたりする以外に生成AIをどう使うのか?」という疑問に対する回答の1つになると思われます。固定観念にとらわれず自由にディベート・アイディア出しが出来る生成AIを使わない手はありません。
特に開発・設計職の方は是非使ってみてください!
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ブログやSNSで発信活動しています。
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ブログ「ケムファク」
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