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【BONZART ZIEGEL】『影』で表現するカメラ

前回、前々回に続き今日もBONZART ZIEGELについての記事を書いてみます。(後半に画像多いです)

あれからも色々ZIEGELユーザーの呟きやコメントを見ていますが、やはり結構な数の不具合や不良品があるようで…。
そういうのを見ていると最早「あれ、まさか自分のやつってまだマシだった方なのでは…」とさえ思えてきます。

本体の見た目や使用に重大な問題点はなかったので…。
そう考えると改めて「検品してるの?本当に?」と疑いたくなります。
品質のバラツキがあまりにも多い(そして多分完璧な品物がない)です…。

今後どこまで色んな問題が出てくるのかある意味見物にもなってきました(自虐)

が、とりあえず買った以上は使います。
使い倒して元を取る、ではないけど眠らせておくのが一番勿体ない…。
幸い自分のZIEGELは撮影には特に支障ないようなので、ガンガン撮っていってます。

で、ここからが今日の本題。

ZIEGELを魅力的に輝かせる

ツイッターを検索していると、ある一人の方がこう仰っていました。

画質が普通に悪いだけで味とは程遠いってのが持ち出して使用してみた感想

これは自分の感想とはかなり違っていたので、興味深かったです。
画質が悪い、の基準をどこに置くかにもよりますが…
確かに一眼レフやグレードの高いカメラと比べると画質は良くない…
というかハナから敵うわけはありません。

近頃のスマホと比べても、解像感や再現性では敵わないでしょう。
でもかと言って画質が悪いか?と言われると…?
個人的には別に悪くはないかなぁと感じます。


もちろん最新のカメラ程キレイではない、だけどおもちゃみたいなガサガサした写りでもない。
非常に程よいバランスの描写。
というかWebレベルだと普通にしっかり見れるレベルです(等倍などで観察しなければ)

前々回こう書いたのですが、今でも(Webで閲覧する程度だと)バランスのいい画質だと思っています。
ただそこに【味】という要素があるかどうか。
こう問われると…一概にあるよ!とは言いにくいです。

トイカメラ系の写真の味って、程よい画質の悪さと粒子感だと思うんです(個人的意見)
ただZIEGELの場合は…そういう意味では逆にキレイすぎる気がしています。
粒子感が足りないと言うか。

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もう少しだけガサガサした感じの方がフィルム写真感あって良かったかなと感じています。

ただ、これにフレームやカラーフィルターを乗せるとまた評価が少し変わります。
むしろ、その二点(もしくはどちらか)を足して撮った写真こそZIEGELのスタンダードなのかな、と。

フレーム、カラー、写真そのもの、どれを取っても『それなり』なんですよ、基本的に。
ただ組み合わせて一つのパッケージとして捉えるとなんかイイ。

例えるなら、雑貨屋さんにあるカゴや器に入ったミニギフトセット。
一つ一つの小物は大した物じゃないけど、キレイにまとめて包んでリボンやラベルで飾るとそれなりにイイ感じの物に見える…。
そんな感覚。

ZIEGELの写真は描写そのもので受け取るより、パッケージングされた集合体として捉えると面白く感じられるんじゃないかなと思うのです。

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そしてこのカメラの写真の一つの特徴として、【影】が楽しいと感じています。
この場合の影、はいわゆる太陽の下で現れる影のみを指すのではなく【シャドウ】、写真に置ける黒(暗部)のことも指します。

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なんかね、ZIEGELは少し暗部が多い構図でも意外とシャドウが粘るというか…
黒潰れしにくい感があるんですよ。
かといってコントラストが低いわけでもなく、一番ローの部分はちゃんと黒い。

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なので明暗差があるとか、コントラスト強くなる構図で撮ると意外と面白い画を残してくれます。
シャドウが潰れないので柔らかい雰囲気を残してくれるというか。

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あ、その代わり?逆にハイライトの表現は微妙です(個人の意見です)
特にフレアが絶望的というか…逆光で撮ってもなんだかただのボワンとした光源になりがち…。

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デジハリなんかは強烈なフレアが出て非常に面白いんですが、そういうのを期待するととても肩透かしを食らいますw


だからこそZIEGELに関しては暗部で表現する写真を意識するとなかなか楽しいです。
黒が多く出る構図だと、黒いフレームがまたマッチするので独特の世界観が出せるのかな、と。

そういった意味ではモノクロ系フィルター二種が結構役立つかもしれません。
特にCOMICは上手く使えば凄く面白いかも?(自分は苦手でなかなか使えてませんが)

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不具合やなんやが多いZIEGELの良さってどこ!?と人に聞かれたら迷わず上記したようなことを挙げたいです。
「影で楽しむカメラだよ」と。

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そう考えるとISOがちゃんと800までだったら…と思わざるを得なかったりもしますけどね…(悲しい)

まあ無い物ねだりしても仕方ないので、現状でどれだけ活用出来るか考えていきたいです。


今回も読んで下さりありがとうございました。


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