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16歳の未来へ

昨日、甥っ子から仕事中に急に電話がありました。かねてから欲しがっていた iPad について。彼は16歳。アルバイトを始めて2ヶ月。お給料を手にして、まさに物欲の塊です。

iPad proが欲しいとのことで、どうやって買えば良いのか、支払方法などを迷っている様子。保険などを加えると、数ヶ月先だよねの金額。親に立て替えてもらって分割しようかな案もあったのですが、もちろんこの案は即座に却下されたそうな(姉は究極のアナログ人間なので)。

と言うことで、本日、欲しいものを手にできない事への不満からか、LINEが。

まぁ、私からすると、proいる?みたいな話なのですが、「CPUがどうの〜」と彼の希望を聞く事数分。要は、最新モデルで一番良い奴が欲しいわけね。そして、休校中の時間を持て余しているわけね。

絵を描くこととゲームすることが好きな彼。確かにイラストはとっても上手で、SNSにアップしたりもしていますが、データ化したいのだとか。そして、オンラインゲームを友達と楽しみたい…。でも、一番欲しいモデルは反対されていて、諦めモード。

そこで叔母の出番ですな。

たくさんある iPadのモデルの中でも、自分が購入できる範囲のタイプではだめなのか。知識や技術に長けていれば話は別ですが、パソコン初心者ならば、まずは手が届くタイプでも十分の機能があって、むしろ、君が120%の能力を発揮しても、iPadは君を受け止めてくれる違いない(誰w)。イラストの画像を取り込んだり、オンラインゲームにそこまでの容量は必要ない。最新のものを欲しい気持ちはものすごく理解できるけど、「これしかいらない。今買えない。だから止める」というのは何の成長もできない。買うことに反対は一切していなくて、私はむしろ買いなよ派。でも、ゼロか100じゃないくても良いんじゃね? Apple製品はとても機能が充実しているから、まずは使いこなすまでに成長してから、ステップアップしても良いのではないかと。

とかツラツラ述べる私。まだ続きます。

iPhoneのように、どんどん新しいタイプが出て来るし、パソコンやタブレットは一生ものではないよ。そもそも今活躍しているクリエーターだって、2〜3年前に買ったものを大事に使ってるのかもしれない。
それでもproが良いのなら、コツコツ貯めたらいいよ、もちろん。でも、今ここで考えることは、最新機種のスペックよりも、自分が何をしたいのか。何ができるのか。ではないだろうか。頑張ってバイトしたお給料で、周辺機器を増やすのも楽しいよ、と。

なんて、めんどくセー!って思われがちな長いLINEを送信。

さぁ、どんな言葉が返ってくるのか。まぁ無視でもいいけど。と数時間経過した頃に、彼からの第一報は

「うん」。

ほ〜。仕事中の力説返せ。

その後しばらくして、「俺もproじゃなくても良いかな。iPad Airで考えてみる」と。

iPad Air 、私も欲しいw それでも予算ギリギリ足りなさそうだけど、16歳は妥協しながもいろいろ考えてみたらしいです。ということで、週末は、我が家でネットを見ながら、あれこれ一緒に探すことになりました。

この際、休校中にタブレットを使いこなし、ちょっとした技術を一つや二つ身につけて、世界が広がったら良いなと思ってます。そして、大学生になった彼が新しいタイプに買い替える時に、どこまで成長出来ているか、とても楽しみになってきました。

目に入れても痛くない甥っ子。

声変わりしても、身長がぐんぐん伸びても、思春期が訪れても、困ったら電話してくるし、とても可愛い。コロナが流行るまで、私の健康づくりの夜のランニングにも付き合ってくれましたし、割と持ちつ持たれつ。
今は欲しいものが高級過ぎて貢ぐことはできませんが、一応彼より長く生きているのと、血の繋がった愛情はたっぷり持っているので、彼が困ったときに、耳元でこんな選択肢もあるよと、独り言を言うぐらいはできるかな。

16歳の未来はキラキラ輝いています。たくさんのことに挑戦して楽しんで欲しいと思います。


Chelsea Chips ディレクター

Yuka Sano(Photo & Text)

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