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「政治」に興味を持ったきっかけを紐解いてみた話

有権者とは国に意見を明示する義務を持つ者

家に届いた東京都知事選の選挙の案内の手紙。「あ、そうなんだ。私は有権者なのか...。」毎日が忙しくなっていると「選挙に行く」というアクションは、手間が掛かる作業だと捉えられている事が多い。たかが一票、されど一票。「分かっているけれど....」皆さんもそんな事を思った事はありませんか?(画像引用: U-30のための政治と社会の教科書 No youth no Japanより)

私たちのお金を運用しているのは誰?

今一度ここで考えてみてほしいのです。気付かないうちに契約していて、請求されているNHKへの数千円の受信料には怒り心頭なのに、毎年何万円、何十万円、何百万円、何千万円...巨額の私たちのお金を運用している「政治」には無関心でいる事の矛盾を。それは「毎月いくらか引き落としときます。」と言われ、投資しているお金をどぶに捨てたかのように、運用主や運用方法についても全く気に留めずにいるようなもの。

U30こそが「私たちの未来」を諦めてはいけない

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政治家は票取りに必死なので、選挙に行かない世代 (=20代) の事なんて見ていません。なぜなら、今のところ選挙だけが私たち個人を意見直接反映できる手段であるからです。つまり、株に投資はしているけれど、株主の私たちがとやかく言わないので、都合良い事を言い、人気取りで当選して、株主の意見を聞く事もなく都合が良い方向へ政治家が各々走っていくという印象です。それはつまり、仮に予算を好き勝手に浪費していても、私たちは文句も言えない状況にあるという事なのです。個人運用の株の上がり下がりで利益を追い求めて目の前にあるお金を気にするのも良いですが、緊急事態宣言というような今の生活に直接インパクトを与える、経済を動かす根源である「政治」にこそ、私たちの意見を反映させるために「時間」を投資してみてはどうかと思うのです。

権力という名の「信頼の委託状」を誰に委ねるか

各々アメリカの政治を見ていて学ぶ事があると思います。権力という切り札を持つ人によって国がどこまででも変わってしまうという事を。信頼の置けて、国を上手く回してくれるような人に私たち一人一人が考えて意思表示をしなければ、加工されて偏った情報や権力に私たちは支配されてしまい、国民はその事にさえも気付かずにいるでしょう。意思決定権を握る立場にいる人こそ、圧倒的な国民からの信頼ととも選ばれるべきなのです。

残念な事に、日本では「政治」が人々の間で話題になる事が少ないです。海外に行くとディナーを食べながら、選挙の時期が来るとそれぞれの意見を持ち、ディスカッションをしています。その意見によって何を判断される訳でもなく、喧嘩する事もなく、ただただ純粋に白熱した議論が展開されています。誰がトップに立つかで自分を取り巻く環境や恩恵がどうにでも変わるという意識がそれぞれにあるからなのかもしれません。

切り取られ、加工された情報を気付けるか

個人的に今回の候補者を調べていて、出てくる情報を眺めていました。まず気付いた事として、この投票日に合わせて、メディアがこぞって小池さんを蹴落とそうとする本や記事を出している事です。内容に関してとやかく言うつもりはありませんが、記載内容の次元や目線が本質的ではなく、重箱の隅をつつくようなものに思えて仕方ありませんでした。というのも、私が知りたかった事は単に完全否定をする「批判」ではなく、良い所と悪い所を含めて議論している中立な意見としての「批評」でした。

批判文化から「批評文化」へ

本来メディアは権力から独立して中立した意見と真実を伝える存在であるべきなのに、日本ではメディアから報道の自由が奪われていると思う事が多いのです。それぞれの都合が悪くなるような事ばかりが切り取られ誇張されて、まるでそれが全てかのように描かれている事もあるため、本質が見えにくい、または敢えて見えないようにコントロールされてしまっています。そのような事も踏まえつつ、情報の受取手の私たちが悪口の言い合いに流され踊らされるではなく、もっと本質的な議論の中で良い所はきちんと評価され、悪い所は改善策をまた議論するというそんなメディアへの期待と目線を持つ事が大切なのではないかと思うのです。

本質的な目線とは?

例えば、ミニスカートを履く事に対して話題になる事もメディアや世間がそれに反応するのでその手法を使われているだけです。私たちが本当に目を向けるべきところは政治家が何を着ているかよりも、その人がどんな政策を掲げ、日々どんな事に力を注いでいるかという所なのではないでしょうか?

過去の学歴があってもなくても、まず大学に進学しようと思った際に海外の大学に行く事も珍しかったであろう時代に、今でもなかなか選ばないエジプトのカイロという場所を選んだ事自体、先見の明があると言えるかもしれないし、そこで現地の人々と生活して暮らしていたサバイバル力だって大したものだという声だってあっても良いのではないでしょうか?

男性社会における女性の躍進

ワールドビジネスサテライトの初代キャスターなどを筆頭にジャーナリストとして活躍後、自民党総務会長、防衛大臣、都知事など多くの「女性初」の快挙を成し遂げてきた事だって、簡単な事ではありません。また、女性である事を使っているという声もありますが、そもそも男性社会である政治の世界において「女性」という枠組みで扱われているため、そうでもしなければ上に行けないという仕組みがあるのも事実だと思います。けれど、それにめげる訳でもなく「だったら私が変えてやろう」というガッツと共に社交術にも磨きをかけていった事だって、紛れもなく日本ではもっと評価されるべき貴重な存在だと思っています。

現に小池さんが都知事になった翌年に『米Time誌による世界で最も影響力を持つ100人』に選出されており、国際社会においても存在感を放っている事は間違いありません。(時代のパイオニアとして認定されています。) ジャックマーからも提言されている事ですが、海外では女性のリーダーがいない事が国としての遅れをいかに強調するものかという事は説明しきれません。毎回日本での状況を海外の友達に話す度に気の毒がられるというのは本当の話です。(企業に女性役員を増やそうとするのなら、まずは国会の内部から男女比や外部から人を呼んできたりなどをしても良いのではと思うのですが、いかんせんそのような制度を動かしてるのが今だに男性だったりするので、あまり実用的に動いていかないのかもしれません。)

私たちで選んだリーダーと共に歩む

自分で調べ、自分で信じた人に想いを託す。有権者のそれぞれが株主のように、信頼とお金を私たちが選んだ政治に託し、国を代わりに回してもらう。メディアに流されずに、自分の意見を持つこと。そんな事をぜひ伝える記事を書きたいと思い、執筆してみました。

最後に、私が大変共感した記事から引用を載せて締め括りたいと思います。ここでは自分の足で立って食っていく自立のマインドセットや男性社会の中でもキャリアを積み上げてきた苦悩、周りからの揶揄なども物ともせずに、彼女は周りよりももっと先の未来を見据えているような気がする記事です。ぜひ目を通してみてください。

「かわいいね」言われる時にこそ甘えずに - 小池百合子さん

「やりたければ何でもできる時代に、何もしないのはもったいない」という思いがあったのだと思います。「自分の好きなことをしなさい。ただし、それを極めなさい」... ぜひ、鳥の目、虫の目、魚の目を持って下さい。「部長が嫌い」とか、目の前のちっぽけなことにとらわれず、世界全体を見る、ものごとを鳥の目で俯瞰して見ること。とはいえ仕事は日々の積み重ねなので、そこはミクロの目、虫の目を持つ。それから、いまプランクトンはどこにいるかといった潮流を見る力。時代の流れや、自分の年齢に応じて求められていることは、魚の目で見極めることが大切です。

投票は本日夜の20時までです。投票に行く事もですが、投票が終わった後でも国民の私たちが掲げられていたマニフェストと実施されている事を見て、一人一人で批評できる目を持つ事も大事だと思っています。「政治」についてもっと情報を掘り出して、みんなで気軽に共有し合える環境を作っていきたい、そんな想いで書いた記事でした。

すべての人に愛を込めて、
ちぇる

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