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できていたことができなくなったその瞬間。

リカバリーしながらの仕事復帰、フルタイムに戻って二週間目。
私の仕事はシェフなので以前のスピードで働きたいのに、なぜか前のようなスピードが出ないし、色々基本的なことを忘れている。
最初は強がって認めていなかったけど、たった一ヶ月半で本当に何もかも忘れてしまったかのように仕事ができないのだ。
足の怪我で2−3週間ほぼ寝たきり、その後もしばらく歩くことができなかったことで自分が思っていたよりもずっと体力も落ちてしまったようです。脳も退化してしまったかのように働かない。というか、スローな生活に慣れてしまっているからおそらくキッチンのスピードについていけていないのでしょう。
普通にしてきていたことができずに部下から突っ込まれる。(うちの職場は部下も改善点を見つけた時に上司にものが言える職場です。)
ちょっと重いものを持っただけでふらふらになってしまったり、マネージメント面でも、正直全くできていない。ナンジャコリャー(松田優作)状態。
今までできていたことができてない自分に気がつき、落ち込むということの連続で、仕事に満足感が得られないのです。
仕事が終わると文字通りクタクタになって家に帰ったらほぼ座っているだけ。。
今までを振り返って思うのは、仕事中は仕事ができていても、そのくらいのレベルに疲れてしまうというのは、たぶん仕事になっていないのです。つまり、分相応じゃないというか、疲労の辛さを乗り切るために何か対策が必要なのです。
シェフ業だからある意味仕事のために生きてるのですが、自分が満足して楽しく生きられるから仕事のために生きられるというのが基本で、仕事をやり遂げなければならないという責任感に引きずられたり、できない自分にいちいち落ち込んでしまうのは危険信号です。

仕事に復帰できただけでも奇跡的かもしれないっていうことを忘れるくらいに忙しい職場なのですが、考えを切り替えないとこのままではメンタル面が危うくなると思いました。
できない自分でも、職場にいられるということは必要とされているのです。今は基本的なミスをして部下にツッコミを入れられるような情けない自分も受け入れていかないと。だいたい、そんなしっかりした部下を持っていること自体が幸せではないですか。

話をリカバリーの話に戻します。
BC州では法律でリカバリー中に仕事をする際に元の仕事量に一気に戻すのではなく、徐々に戻れるよう職場と本人で計画しながらの復帰を義務付けられています。
というわけで、ポジション的にはマネージメントなはずなのですが、現時点でできる状況でないのでこの数週間は仕事量を減らしてできることをすることにしました。
今週はこの仕事辞めた方がいいんじゃないのかと思うくらい思い詰めたりしましたが。。まだなんとかなる。すぐに以前のように働くのは無理かもしれないけど、新たな形でみんなと協力し合って働く術を探していこうと思います。

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