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シェフを「つづける」ということ

井川直子さんの本。
料理人ならば誰しもが読んだと思う。
イタリア料理がブーム。そんな中イタリアに行き修行をして帰ってきたシェフ達の生き様が書いてある。

たまに挫けそうになると、徐に開いたページを読む。

井川直子さんのページ。

私は食育やら行政との仕事で高校生達と一緒になる機会が多い。

最後に必ず一人一人の夢を聞く。

とある日、「シェフの夢はなんですか?」と質問され私は答えられなかった。

独立するという夢を叶えるため、がむしゃらにスキルアップを目的としてやってきた。

(夢⁇えっ?もう叶えちゃった…。今どこに向かってるんだろ…。ゴールないな…。楽しいっちゃ楽しいけど、辛い事の方が多いかも…。)

オープンして3年半。ついに最近、何のために働いてるんだっけ?

そう考えるようになってしまった。

お金が欲しいから働く。
自分の目標に向かってスキルアップするために働く。
楽しいから働く。
楽な仕事だから働く。
人それぞれ働き方はもちろんあっていいと思う。

それが、何のために働いてるんだっけ?ってなる時は、もう一度あれこれ考え、目標を作る。

お店を閉めるのも全然あり。
公邸料理人になり海外に行くのもいい。
移住してのんびり料理するのもいい。

働く事が何かの目的ならいいけど、働く事がゴールになるのは正直しんどい。

シェフを「つづける」いうこと。
もちろんシェフに限らず言える事は、目標は変わってもいい。その代わりきちんと目的を持ってやる。

その方が絶対楽しいし、成長出来ると思う。

料理を始めてもうすぐ20年。この先どこで何をしてても、料理に関わるシェフでありたい。

これが私の、シェフを「つづける」ということ。


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