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食欲が蘇るカリフラワーの丸ごとロースト

本日も家庭でも作れるレシピの紹介です。

食材はカリフラワーです。フランスでも通年購入できる野菜で、レストランから家庭料理で、ピューレにしたりポタージュや、ときにはピクルスとしても活躍してくれる野菜です。

フランスでは葉っぱがついた状態で約2キロ程の大きさが一般的で、スーパーやマルシェで3ユーロ前後で購入することができます。

寒い時期に食べる印象があるかもしれませんが、春から初夏にかけても旨味を引き出せる調理法で、ご馳走になる野菜だと思います。

そんなカリフラワーを、丸ごとオーブンでローストして仕上げる、下準備も後片付けも簡単で僕が1番大好きなカリフラワー料理です。

下処理は汚れが付いている葉を取り除き、軽く水洗いして、まっすぐ立つように、真の部分を平らカットしました。

ちなみに野菜の食べない部分は、近所で飼われている山羊や豚などの食事として、あげて良い場所があるんですよね。

動物がそこら中にいるので、田舎暮らし好きな人にとって、とっても良い環境だと思いますがどうなんですかね?


【材料と分量】
カリフラワー 1個・1kg(葉っぱを取り除いた状態)
お湯 4L
塩 120g(塩分濃度3%の塩)

〈カレーオイル〉
無塩バター 40g
オリーブオイル 40ml
カレーパウダー 2g
パプリカパウダー 2g
塩 2g(有塩バターを使用する際は入れないでください)
黒胡椒
レモン果汁 30ml

〈仕上げ用〉
EVXオリーブオイル
フルール・ド・セル
黒胡椒
レモン果汁

1:下茹でする

下処理が済んだらたっぷりのお湯でカリフラワーを丸ごと下茹でします。

お湯は必ずいちど沸騰させます。カリフラワーを入れる時は、ゆっくりとお湯に沈ませて火傷には充分注意してください。

再沸騰するまでしばらく待ちます。各家庭のガスコンロや電磁調理器の性能は異なるので、再沸騰まで時間がかかってしまうと言う場合はここで、一時的に鍋に蓋をすることをお勧めします。

紹介している動画では、約2分再沸騰しました。沸騰したらカリフラワーをひっくり返してやさしい沸騰状態を保ち、ここから10分間下茹でします。

下茹でするメリットは、カリフラワー全体にしっかり下味がつき、また仕上げる前の段階で、ある程度火が入っているので、ローストする時間を短縮できるからです。

今回の大きさのカリフラワーで10分下茹でしましたが、もちろん小さいサイズは時間を短縮して調節してください。

下茹で加減を確認する方法は、包丁の先端などを中心にさして、ほんの少し芯の部分に抵抗がある程度です。下茹でが完了したカリフラワーは、バッド等に移して水気をしっかり切ってください。

2:カレーオイルを作る

続いてカリフラワーの表面に塗るソース作りです。作り方はとっても簡単です。バターを溶かして材料を合わせるだけです。

『うわぁーー、バターもオリーブオイルもいっぱい入れてるーーー』

と思う方もいるかもしれませんが、僕はこれぐらい通常運転なんですよね笑。

僕感覚麻痺しちゃってんですかね。

でもここでは、躊躇せずにたっぷりのバターとオリーブオイルを使うのがおいしく仕上げるポイントです。

有塩バターを使用する場合は、ソースに塩を入れないでください。オイルの中に入れるスパイスは、カレーパウダーとパプリカパウダーを選びました。

カレーパウダー
辛味のないパプリカパウダー

お好みでコリアンダーパウダーやカルダモンなども少量超えても文がますのでお勧めです。材料を全て一緒にしたら、よく混ぜるだけで完成です。

固まってしまったら温め直してください

暖かい場所に置いて、次の工程までソースが固まらないようにしておきます。

3:カレーオイルをカリフラワーに塗る

水気を切ったカリフラワーを耐熱皿に移し変えました。耐熱皿に直接おいても全く問題ありませんが、クッキングシートなどを下に引くとローストした後、カリフラワーが取り出しやすいので、今回はクッキングシート下にひいています。

先ほど作ったカレーオイルを刷毛を使って、カリフラワーの表面に塗ります。

オイルは、バターとオリーブオイルの油に、スパイスパウダーが混ざっているだけなので放置しているとスパイスは沈んでしまいます。

そのため刷毛でカリフラワーの表面にソースを塗る時は毎回ソースを混ぜながらスパイスが油分の中で均一になるようにします。

またカリフラワーは見ての通り、表面が結構凸凹しているので、ソースの塗り残してしまう部分が出てしまうと思うので、オイルをまとわせた刷毛で何度もつつくようにしてオイルをまとわせてください。

カリフラワーの下の部分も、オイルの塗り残しがないように注意する位で、躊躇なく、オイルを全部使い切る位に全体にまとわせます。

万が一、オイルが飛び散ってシャツなどにつくと厄介なので注意する点はそれぐらいですかね。

4:オーブンで焼く

ここまでできたら、後はオーブンでローストするだけです。工程の1〜3までを済ませておけば、いつでも食べるタイミングを見計らってオーブンで仕上げるだけなので、調理をスムーズに行うことができます。

230°Cに設定しオーブンに20分間入れて、表面にしっかり焼き色をつけます。

少し焦げ目ががつく位がベストな焼き加減です。もう少し焦げ目をつけてもとってもおいしいのでお勧めですが、今回はまぁこんな感じです。

5:仕上げ


レモン果汁たっぷりかけます。2分の1個分の絞ったレモン果汁をかけていますが、フレッシュで爽やかな酸味のレモン果汁は、カリフラワーの旨味とカレー風味との相性が良いので、たっぷり中まで染み渡る位かけちゃいましょう。

このまま耐熱皿ごと、丸ごとのカリフラワーをテーブルに置くと見た目のインパクトがあって、パーティー料理なんかででもいいと思います。

カレーオイルをしっかりまとった、カリフラワーを切り分けるならば、まな板の上にラップやアルミホイルなどをあらかじめ引いおけば、面倒な後片付けがだいぶ楽になると思います。

切り分ける時は、包丁はキッチンペーパーなどで拭き取りながらカットすれば、断面もきれいな状態に保つことができます。

オーブンから出して10分ほど経っていますが、中はまだ熱々の状態です。

ちょっと大きめに切りすぎてしまったなぁって位が一人前の量としては最適だと思います。

でもほんとにちょっと大きく切りすぎてしまいましたね。

最後に再び美味しいオリーブオイルと軽く塩、黒胡椒、もう一度お好みでレモン果汁をかけたら完成です。

フランスも夏を感じる暖かい陽気になってきました。こんなときには清涼感が溢れてキレのある冷やした白ワインが飲みたくなりますね。

ちょうど冷蔵庫で冷やしていた、檸檬や、グレープフルーツなどの柑橘系果実の香りが特徴的の、キレのある酸味とドライな味わいのロワール地方は、ペイナンテ地区の大西洋に近い場所で作られる白ワイン、ミュスカデ、セーブルエメーヌと楽しみます。

こちらの白ワインは、フレッシュでミネラル感が特徴的な辛口白ワインなので、生牡蠣や魚介料理、和食なら、お寿司などと合わせるのが定番の組み合わせですが、口の中で崩れる柔らかい食感に、カリフラワーの甘みと旨味に加えて、優しいスパイシーな味わいは最高ですね。。

ナイフも力を入れないで、すーっと切れる位柔らかく火が入っています。

カレーオイルを追加でかけながら食べると、どんどん食べ進めれちゃいます。

いちどに全部食べきれなくても、翌日以降に再び電子レンジやオーブンで温めなおして、同じように楽しむことができますし、冷めた状態でもサラダとして美味しく召し上がれます。

また温め直さず冷やした状態でもサラダとして楽しむこともできます。

つまり作り置きとして熱々でも、冷たい状態の2つのおいしい楽しみ方があるカリフラワー料理ともいえます。

今回のサイズのカリフラワーで、4〜5人前のサイズになります。

ちなみに過去の記事でも紹介したグリーンカレーソースと一緒に楽しむと、最強のヒトサラになるなるので、僕はこの組み合わせがとても大好きです。

https://note.com/chef_ichi/n/ncf295ab33cff

とっても簡単なので、是非参考にしていただけると嬉しいです。

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Chef Ichi

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