グリーンカレーペーストの作り方
本日はグリーンカレーペーストのお話です。
グリーンカレーと言えば、タイ料理を連想するかもしれませんが、そもそもタイにはグリーンカレーなるものはありません。
もともとはタイ料理にあるゲーンと呼ばれるスープを、海外の人たちがグリーンカレー、もしくはタイカレーと呼んでいるとのことだそうです。
ちなみに我々がタイカレーと呼んでいる料理は、タイでは【ゲーン・キャオ・ワーン】という料理らしいです。
そして我々日本人がカレーと聞かれたら思い浮かべるであろう国インドにも、カレーなる言葉は元々存在しません。
インドの香辛料を使った様々な料理を、グリーンカレー同様に外国人である我々がカレーと呼んでいるに過ぎないとのことです。
カレーの話になると熱がこもって長文になりかねないので、この詳しいお話が気になる方は、是非美味しんぼの24巻を見ていただければ、日本人が愛するカレーの魅力と本質を一緒に理解することができます。
さて、そんなタイ料理のスープ、ゲーンが元になる私が好きなグリーンカレーペーストの作り方を紹介させていただきます。
グリーンカレーペーストの特徴はなんと言っても生のハーブや芳香の強い葉を多用する点です。ハーブの種類や加える量によっても印象は変わってくるので、好みの分量を調節できる点は魅力的です。
カレーと名乗っていますので、ハーブ以外にも我々がカレーの印象を抱く代表的なスパイスのクミンとコリアンドルもレシピの中に加えて、名前のとおりカレーらしい風味も味わえるように仕立てます。
それではまずはレシピの紹介をさせていただきます。
レシピは少し多めの分量です。
少量で作るよりかはまとめて作ったほうが材料を揃えやすく、また出来上がったペーストは3ヶ月は冷凍保存できるのですぐに使用しない分は小分けにして冷凍することをオススメします。
レシピで紹介したコブミカンやタイの生姜と呼ばれているガランガルなどは、フランスの一般的なスーパーやマルシェでは手にいれることはできません。
大きな街の中心地や街の郊外にあるアジア食材店に行けば購入することができる食材です。そのため小さな町に住む私は、アジアの食材や日本食材も同様に自宅から10km以上離れた隣街まで足を運んで購入します。
材料が揃えば作り方は至ってシンプルです。
すべての材料をミキサーに掛けるだけです。ミキサーで作業しやすいようにハーブ類はすべて薄くスライスしておきます。
フランスでセベットと呼ばれるワケギをスライス
青唐辛子は中の種を取り除いてからスライス。
レモングラスは根本が硬いですが、こちらもスライス
ガランガルは表面の硬い皮を剥いてからスライスします
にんにくは中の芯を取り除いてからスライス
タイバジルは痛みやすいので、黒く変色しているのがあれば取り除いておきます。
パクチーはしっかり洗ってから水分を拭き取った後、茎ごとカット
ライムとコブミカンは表面を削って皮のみを使用します
カレーの香りを作るクミンとコリアンドルは予め170度のオーブンに7分ほど入れて、香りを引き立たせて粗熱を取り除きます
コリアンドルはオーブンに入れる前に瓶の底などを使って潰しておきます。ちなみこちらのコリアンドルは、8月に自宅の庭でパクチーが花を咲かせたあとに付いた実を、乾燥させて収穫したものです。
すべての材料の下準備ができたら、グレープシードオイルとともにミキサーに掛けてなめらかなペースト状にします。
ミキサーに掛けながら最後の材料であるニョクマムも加えます。
しっかりミキサーに掛けたら完成です。
できたペーストはすぐに使わないのであれば、1人前70gずつラップにくるんで冷凍保存します。
次回はこのペーストを使って、鶏むね肉入りのグリーンカレーを紹介します。
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Chef Ichi
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