日本チーズを盛り上げたい‼
CHEESE STANDのInstagramアカウントでは、毎週末に「CHEESE CRAFTSMAN」と題したインスタライブ企画を配信しています。
CHEESE STAND代表の藤川真至が毎週、日本各地でチーズを作る職人さんを繋いで、チーズ職人になった経緯や現在作っているチーズのこと、さらには未来の目標などを1時間ほどを対談している番組です。
先日5月14日(金)の21時は、第17回目のCHEESE CRAFTSMANとして、大阪・吹田にある「トラットリア・イル・フィオレット」のオーナシェフでチーズ職人の山口幸男さんをゲストにお迎えしました。
この「CHEESE CRAFTSMAN」は、その日のゲストが次の回のゲストを紹介していく”笑っていいとも!”方式(Pass the baton)をとっており、次回5月21日(金)は19時から、山口さんに紹介で兵庫「六甲山牧場」の池田陽一さんにお越しいただく予定です。
日本のチーズ職人たち17名とのインスタライブ
CHEESE STANDでは、藤川がホスト役になったインスタライブシリーズを2020年5月から開催しています。
1stシリーズ「with coronavirus 飲食店の未来を語りましょう」(全7回)は、最初の緊急事態宣言中に始まりました。飲食店のシェフの方々に、コロナ禍に生きる声を聞きながら、未来について話そうという企画です。
9月からは2ndシリーズ「&なCraftsmanとProducts」がスタート(全8回)。CHEESE STANDにゆかりのある生産者さんに来ていただきました。オンラインストアや店舗で販売しているプロダクトを作っている方々だったのですが、私たちでも知らないことも多く、このインスタライブを通じてより生産者さんとの距離が縮まったように感じています。
1月から始まった3rdシリーズ「CHEESE CRAFTSMAN」は、当初は、2回目の緊急事態宣言が発出されたことを受け「自粛期間中、日本のチーズを応援しよう!」と始まったのですが、宣言が解除されたあとも続き、次回で18回目、これまでで最長のシリーズになりました。
※お名前をクリックしていただくとCHEESE STANDのInstagramに投稿されている各ライブの映像を見ることができます。
これまで参加してくれたCHEESE CRAFTSMANのみなさんです!
Vol.01|松原正典さん 三良坂フロマージュ(広島県三次市三良坂町)
Vol.02|井ノ口和良さん 白糠酪恵舎(北海道白糠郡白糠町)
Vol.03|竹下耕介さん 竹下牧場(北海道標津郡中標津町)
Vol.04|水谷晶子さん 共働学舎新得農場(北海道上川郡新得町)
Vol.05|寺尾智也さん 広内エゾリスの谷チーズ社(北海道上川郡新得町)
Vol.06|本間幸雄さん しあわせチーズ工房(北海道足寄郡足寄町)
Vol.07|近藤孝志さん ニセコチーズ工房(北海道虻田郡ニセコ町)
Vol.08|北川飛鳥さん ASUKAのチーズ工房(北海道勇払郡むかわ町)
Vol.09|長尾英次さん Japacheese ASAHIKAWA(北海道旭川市)
Vol.11|是本健介さん BOSQUESO CHEESE LAB.(長野県佐久市)
Vol.13|浦田健治郎さん うらけん・由布院チーズ工房(大分県由布市)
Vol.14|柴田千代さん チーズ工房千(千葉県夷隅郡大多喜町)
Vol.15|古株つや子さん 古株牧場(滋賀県蒲生郡竜王町)
Vol.16|平林 学さん ミルク工房そら(京都府京丹後市)
Vol.17|山口幸男さん トラットリア・イル・フィオレット(大阪府吹田市)
チーズ業界が一つになって盛り上げていきたい
CHEESE STANDは「街に出来たてのチーズを」をコンセプトにさまざまな取り組みをしているなかでも、「毎日の食卓に、当たり前のようにチーズが並ぶ」ような日々を作ることも、大きなミッションの一つに挙げています。
実際、国内のチーズ消費量は年々増加傾向にあります。
(出典:農林水産省「チーズ需給表」)
上の表以降に発表された2019年度分の数字では、チーズの総消費量は、2018年度をやや上回る 358,229t(前年度比+1.5%)、国産ナチュラルチーズの生産量もやや増えて24,995t(前年度比+1.9%)になっています。
しかしながら、”チーズの王国”フランスに比べれば、日本の1人当たりのチーズ年間消費量は2.2㎏と1/10程度(2014年、国際酪農連盟日本国内委員会「世界の酪農情況2015」)と少なく、まだまだ日常化しているとは言い難い状況です。
さらに、2019年に発効された日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)では、ナチュラルチーズの輸入関税が段階的に16年後に撤廃される方針になっています。消費者の皆さまにとっては選択肢が増え、またおいしいチーズが食卓に増えるということで良いことなのですが、日本の酪農家やチーズ工房にとっては、海外のチーズと価格競争を強いられるのではないかという不安もあり、その時期を迎える前に日本チーズの力をつけていくこともチーズ業界としては必要なことだと思っております。
私たちCHEESE STANDも9年かけて取り組んできましたが、まだまだ小さな存在です。
とくに新型コロナウイルスのパンデミックによって、市場だけでなく人々のライフスタイルまでも変わろうとしている今、チーズ業界を盛り上げていくためには、日本の酪農・チーズ工房が協力しあっていく必要があるのではないか。
みんなそんな想いをもって始めたのが「CHEESE CRAFTSMAN」です。そして、その想いに、たくさんのCHEESE CRAFTSMANたちが共鳴してくれました。どうもありがとうございます。
「あなたにとって最高のチーズ」に出会ってほしい
インスタライブを続けるなかで改めて感じるのは、CHEESE CRAFTSMAN一人ひとりは決して同じ人はいなくて、全員別々の人生を歩んできたということ。そのなかでチーズに出会って魅了され、チーズ作りに生涯をかけています。
そう考えると、当たり前のことなのですが、一つとして同じチーズは生まれないということです。
今の時代に生きるCHEESE CRAFTSMANたちは、ヨーロッパのチーズに憧れながら、日本らしいチーズ、自分らしいチーズを作ろうと日々試行錯誤を繰り返しています。
私たちが一人ひとり違うように、チーズも一つひとつ違います。そういうなかで、売れているチーズや人気のチーズではない「あなたにとって最高のチーズ」に出会うことが、長くチーズと付き合っていく、「毎日の食卓に、当たり前のようにチーズが並ぶ」ような場面を生むのに必要なのではないかと思います。
CHEESE CRAFTSMANのインスタライブを通して、「あなたにとって最高のチーズ」との出会いのきっかけになることを願って、これからも配信を続けていきたいと思います。ぜひ一度聞きにきてみてください!
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CHEESE CRAFTSMANのインスタライブは、CHEESE STANDのFacebookやTwitter、Instagramで開催の告知をしています。各SNSをフォローしていただき配信日をチェックしてみてくださいね。
また、CHEESE CRAFTSMANの配信に合わせて、ゲストのCHEESE CRAFTSMANのチーズとCHEESE STANDのチーズをセットにした「【限定】CHEESE CRAFTSMAN セット」を販売しています。
CHEESE CRAFTSMANのチーズを食べながらインスタライブを聞いてみたり、視聴後にゆっくり食べてみたりと、さらに楽しみが増えるはずです。こちらもぜひご利用してみてください。
次回、第18回のセットも発売中です(5/17月18:00締切)。
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text by Ichiro Erokumae
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