子どもの語彙を増やすには?今すぐ家庭でできる方法とコツ【幼児~小学生向け】
国語力だけでなく思考力の基礎にもなる「語彙」。子どものうちからを増やしておきたいですよね。
ムリなく語彙を増やしていくヒント5つと、しりとり・しりとり以外の言葉遊びや飽きずに遊ぶコツをご紹介します。
語彙を増やすヒント
1.対義語
ある言葉を覚えたら、反対の意味を表す言葉「対義語」を探してみましょう。
対義語を考えると、言葉の記憶力が高まる効果があるそうです。
「反対の言葉は何かな?」と聞いて、クイズにしてみるのも良さそうですね。
2.類義語
意味の似た言葉「類義語」を探しましょう!
類義語を知っていると、その場によりふさわしい言葉が選べるようになります。
お子様には「他の言葉で言い換えると、どんな言葉になるかな?」と聞いてみましょう。下の例のように、お子様でも知っている「言い換え言葉」がきっと見つかりますよ。
3.和語・漢語・外来語
日本古来の固有語である「和語」、中国から渡ってきた「漢語」、最近海外から入ってきた「外来語」。類義語を探すときに、この違いを意識してみましょう。
これらについて習うのは小学5年生ですので高学年向けですが、中学年以下でも「カタカナで似た意味の言葉はあるかな?」「熟語にすると、どんな言葉が近いかな?」と探してみると良いでしょう。
和語と漢語は、漢字の勉強とセットで学ぶのがおススメです。
4.上位語・下位語
こちらは上級者向けです。
平たく言うと、上位語はカテゴリーを示す言葉、下位語は具体的な言葉です。
類義語を考えるとき「ちょっと違うな」という言葉が思いつくことがあると思います。どう違うのか、考えてみましょう。もしかしたら、それは上位語か下位語なのかもしれません。
上位語・下位語がうまく扱えるようになると、ウェブのキーワード検索も上手になりますよ。
5.辞書
語彙を増やすには、やはり辞書を引きましょう。1~4までの言葉を探すときにも辞書は大活躍します。
デジタルが便利ですが、小学生くらいまでは紙の辞書がおススメです。すぐに手の届くところにおいて、知らない言葉に出会ったら辞書を引く習慣が身につけられると良いですね。
聞きなれた言葉でも、辞書を引くと新しい発見がきっとありますよ。
「今日はどんな言葉に出会った?」
そんな会話が生まれるとステキですね。
しりとりのバリエーション
道具がいらず、 会話だけで遊べる「しりとり」は、時間や場所を選ばないので重宝する遊び。たくさんの言葉を使うので、語彙を定着させるのにもピッタリです。
ここでは、普通の「しりとり」には飽きてしまったという方におすすめの、ちょっと難しい「しりとり」とコツをご紹介します!
1.文字数限定
ことばの数(文字数)を限定したしりとりです。
文字数が多いほうが難しいので、始めは2文字や3文字から始めてみましょう。
例:
【2文字限定】あり → りす → すな →なつ
【3文字限定】りんご → ごりら → らっぱ
2.ジャンル限定
しりとりに使う言葉のジャンルを限定してみましょう。
お子様には、食べ物や生き物の名前が身近なので、やりやすいと思います。
例:
【食べ物限定】りんご → ごま → マンゴー
【生き物限定】ごりら → ラッコ → コアラ
3.文字数を増やしていく
文字数をだんだん増やしていくしりとりです。これは大人でも難しいので、何度もやって最高記録を伸ばしていきましょう。
例:す(1文字)→すな(2文字)→なめこ(3文字)→コオロギ(4文字)
本気で遊ぶコツ
「しりとり」は語彙力がものを言うので、お子様と大人では本気の勝負ができないときが多いですよね。
そんなときは手加減を加えるのではなく、大人に「ハンディキャップ」をつけてみてはいかがでしょうか。大人も本気でやるので お子様も盛り上がりますよ!
具体的な「ハンデ」のつけ方を2種類ご紹介します。
A.大人にだけ制限
先ほどご紹介した 「文字数限定」「ジャンル限定」のルールを、大人にだけつけてみましょう。お子様は制限なしとすれば、本気の勝負ができます。
お子様の語彙が増えてきたら、大人は2文字限定、お子様は2文字~5文字までOKといったように調整すれば、いつでも良い勝負ができます。
B.子どもは辞書使用可
お子様は「辞書を引いてもOK!」というルールを作ってみませんか?
1回のゲームで辞書を引けるのは1回だけ、などの回数制限をつけると盛り上がりますし、お子様が自分から辞書を引くようになるのも嬉しいポイントです。
また、大人が言った答えに対して、お子様が「その言葉は知らない!」と言ったときにも「辞書にのっていればOK!」というルールにしておけば、率先して辞書を引いてくれます。
しりとり以外の言葉あそび
しりとりばかりで飽きてしまったお子様には、しりとり以外で語彙力アップを期待できる言葉あそびを6つお伝えします!
1.はじめの言葉ゲーム
お題の文字を1つ決めて、その文字から始まる言葉を言っていくゲームです。
例: 【お題】「あ」から始まる言葉
あり、あたま、あさがお、あまのじゃく、アップルパイ
2.長いことば競争
はじめの言葉ゲームと同じく、お題の文字から始まる言葉を言います。
はじめの言葉ゲームと違うのは、みんなで一斉に言うこと。一番長い言葉を言った人が勝ちです!
例:【お題】「あ」から始まる言葉
あり
あたま
あさがお
アップルパイ ←勝ち!
3.おわりの言葉ゲーム
おわりの文字を1つ決めて、その文字で終わる言葉を言っていくゲームです。はじめの言葉ゲームより難しいので、はじめの言葉ゲームに慣れてからの方が良いでしょう。
おわりの言葉で、長いことば競争をしても良いですね。
例: 【お題】「り」でおわる言葉
あり、おわり、まつり、かたつむり
4.連想ゲーム
前の言葉から連想する言葉を言っていくゲームです。手拍子をつけて、リズムよく言っていきましょう!
例:
「リンゴ」
「リンゴといったら赤い」
「赤いといったらトマト」
「トマトといったら丸い」
「丸いといったらボール」
5.古今東西ゲーム
「山手線ゲーム」とも言われるゲームです。最初にお題を決めて、お題に当てはまる言葉をリズムに合わせて順番に答えていきましょう。
例: 【お題】くだもの
リンゴ、みかん、ぶどう、もも
6.あいうえお作文
最初にお題になる言葉を決めます。お題を1文字ずつ、その文字が頭にくる言葉を作って、文章を作るゲームです。
お子様一人でも遊べますし、作文の練習にもなりますよ。
例: 【お題】くだもの
く:栗畑は
だ:誰もが
も:もう一度見たいと言う
の:のどかな光景です。
いかがでしたか?
日常の遊びの中で、少しずつ語彙を増やすヒントになれば幸いです。
子どもの習慣化をスタンプで応援するアプリ「チアミー(Cheermee)」では、お子様の興味関心を育てる情報をお届けしています。お気軽にフォローしてくださいね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?