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【2023秋・中国編】秘境「張家界」へ

中国・湖南省の張家界をご存じでしょうか。
位置は下記をご覧ください。

上海から西へ→張家界 飛行機で2時間程度

張家界は、1992年にユネスコの世界遺産に登録され、ジェームズ・キャメロン 監督の映画『アバター』のモデルになった場所としても有名です。
このエリアには張家界森林公園、天子山自然保護区など中国が誇る景勝地がいくつかあるのですが、3000本を超える高さ200メートル級の石柱や世界最長のガラス橋、洞窟、ダイナミックな風景といった見どころが「これでもか!」というほど点在するので、中国では大大大人気の観光地として知られています。語学の先生に旅行したと話したら、やはり「おぉぉぉすごい!あそこにいったのね!」と興奮しておられました!

高さ200メートル級の石柱

海外からは欧米人や韓国人が多く訪れるようで、結構な数の団体旅行客を見かけましたが日本人はほとんど見かけませんでした。

張家界をひとことで言うなれば「一生に一度は訪れてみたいところのひとつ」です。
魅力あふれる風景だけではなく、地元のかわいいガイドさんやこれまたかわいい旅のお供との出会いなど一期一会もあったので忘れられない旅になりました。

そこで秘境「張家界」を写真でふりかえりながら、みなさんにその魅力をシェアしたいと思います。機会があり、且つ体力があれば(ここ重要!)、ぜひ訪れてみてください!かなりオススメです。

ちなみに今回の旅も上海をベースに週末を利用し2泊3日のスケジュールで同地を訪れたのですが、本来なら中3~4日程度は必要のよう。それだけ見どころ満載ということです!

==張家界旅行==
張家界は中国湖南省西北部に位置し、総面積が9653平方キロメートルで、総人口が170万人(2013年)あります。少数民族集落地の張家界には77.19%もの少数民族が住んでおり、ミャオ族やトウちゃ族が主です。

張家界は中亜熱帯山原モンスーン湿潤気候に属し、四季がはっきりとしており、年平均気温が17℃、年平均降水量が1400ミリです。

張家界は武陵源観光の起点となる町です。武陵源は張家界国家森林公園、天子山自然保護区、索渓峪自然保護区の三つの景観から構成されています。砂岩群の創り出すその絶景と、生態系が維持された原始林により世界自然遺産に登録されています。

3103本もの石英砂岩の石柱が林立し、幽玄かつ壮大な奇観が見る者を圧倒します。奇岩怪樹や雲海も見られ、そのまま山水画になりそうな風景です。また、昔のままの自然が残されたこの地域では、土家族や苗族など17の少数民族が暮らしています。

主な観光コースは、ロープウエイや石畳などが整備された精品コース、張家界国家森林公園の黄石寨・金鞭渓、天子山自然保護区の天子山・袁家界、索渓峪自然保護区の宝峰湖・黄龍洞などがあります。また、九天洞、茅岩洞を巡る張家界西部の遊覧コースや市街地にある風情園、秀華山館、普光仏寺なども見どころです。更に余裕があれば、切り立った崖の上のわずかなスペースに耕された水田、空中田園なども一興かと思います。

チャイナトリップ

<全行程で訪れたところ>

赤・・・1日目AM(張家界森林公園、天子山、袁家界
緑・・・1日目PM(黄竜洞
青・・・2日目AM~14時ころまで(天門山)

張家界エリアのマップ

マップ内〇で囲ったエリアを2日間で周りました。
見どころはどこも広く体力を消耗するので、体調を整えていくのがベターです!

ちなみに、ロープウェイやバス、タクシーなどを使って移動するものの、険しい自然の中を歩くので水先案内人なるガイドさんは必要です。中国の方もみなさんガイドはつけていました。

★ガイドさんについて

わたしたちは、滞在先のホテルのコンシェルジュに相談をし、紹介された地元出身の女性ガイドさんをつけて2日間周りました。コースは体力に応じ組んでいただけます。(ハードに周りたい方は男性のガイドさんでもいいかも。)

わたしたちのガイドさんはミャオ族(先述引用参照)のとてもかわいらしい方でした!
同地に住む少数民族の、トゥチャ族(土家族)とミャオ族(苗族)についての話や、色彩豊かな民族衣装について、部族間の結婚儀式の話、七夕伝説などなどあらゆる話をシェアしてくださり、大変興味深く良い時間となりました。

ミャオ族民族衣装、試着&写真撮影可能

上の写真が民族衣装ですが、銀の装身具が印象的でした。
銀の装身具は、はじめは邪気を払い山賊から我が身を守るために身に着けていたとのことでしたが、次第にその家の豊かさの象徴としてたくさん着けるようになったとのことでした~。

民族衣装は試着して写真撮影などもできました!

★服装について

急な雨に備え雨ガッパの持参、足元はトレッキングシューズがオススメです。
中には、ヒールのあるブーツで来ている方やベビーカーを引いてきている方などもいましたが(本当にすごいwww)それはやめた方がよさそうです!
路面が氷結していたのでツルっと滑っていました・・・!
=持ち物リスト=
・パスポート★←常に携帯!
・雨ガッパ
・ウェットティッシュ
・ティッシュ(トイレ用)★←遠出に限らずこれは常に携帯!
・リュック(両手があくバッグ)
・トレッキングシューズ

<1日目>

■天子山ロープウェイ

天子山には麓から標高1200メートルの山頂までロープウェイで登ります。ロープウェイは奇岩の近くを通るので晴れていれば張家界の絶景が目の前に広がるようなのですが、残念ながら午前中は霧で真っ白、、、何も見えず。

霧の向こうにうっすら奇石群が・・!

山頂を散策中、霧が晴れた合間に絶壁の下を見ると吸い込まれそうでした(高所恐怖症の方はダメかも)!

■袁家界景区

張家界国家森林公園の中にある袁家界景区へ。山頂へはバスで向かいました。

午後から霧が晴れ始めました。

天下第一橋

上記は岩が崩れ落ちてできた橋だとか。自然が生み出した天然橋ですね!

こちらも圧巻です。巨大な奇岩と怪石が織りなす荒々しい景観に圧倒されっぱなしでした。

下記は326mを誇る百龍エレベーター

百龍エレベーター

エレベーターで下山すると、こんなうれしい出会いも!

餌をもらいなれているからか、人間によくなついていて近くまで寄ってきます。(なかなかかわいい!我が家の愛犬を思い出しました。)

■鍾乳洞「黄龍洞」

武陵源景勝地からおよそ5kmのところに位置する巨大な鍾乳洞。全長は約60km余り高さも100m以上、入り組んだ構造とたけのこ状に伸びた独特な鍾乳石が林立しています。

中へ入ると、美しけれどド派手なライトアップが!!

たけのこ状の鍾乳石

中に入りしばらく進むと洞窟内を流れる川があり、遊覧船に乗って洞内を楽しめました。まるでディズニーランドのアトラクションに参加しているかのよう。
遊覧船の上から驚くべき石筍の数々と、大合唱(!)を楽しみました。
(中国の方たちが大きな声で、古い民謡(?)のような歌を大合唱してくれて楽しませてもらいました!!みなさん喜怒哀楽はっきりしていて、明るく陽気なのですね~♪)

地酒(甘いワイン)の貯蔵も!

石灰岩が地下水の浸蝕により何万年もかかって形成された鍾乳石は今日もなお成長しているとのこと。とにかく悠久の時を経て出来上がった光景は異次元でした!まるでファンタジーの世界に迷い込んでしまったかのうような錯覚に。
全て歩いて回ると2~3時間。お年寄りはまずもって無理かも!と思える広さでした。

◆地元名物料理 その1

寒いのでスープなど鍋物を数点と、洞窟に貯蔵されていた甘~いワインなどを楽しみました!

ガイドさんオススメのお店にて
豚、玉ねぎなどなど、ピリ辛の炒め物
茶碗蒸しのようなお料理
絶品の鶏のスープ、奥のボトルが地酒!

<2日目>

■天門山

張家界市の南にある、標高1519mの天門山へ。
出発前にガイドさんから連絡が入り、山頂はなんと雪がちらついているということでした!

MAP:写真上部の赤丸あたりを観光

山頂へはロープウェイを使います。
世界で最も長く、7km以上のロープウェイ。山頂までは約30分かかります。

世界最長ロープウェイ

上まであがると、この雪景色。
寒かったけど、あまりの美しさに言葉を失いました!

多くの旅行者から「世界で最も美しい山の1つ」と呼ばれているそう。
美しい情景のいくつかを写真でふりかえりたいと思います。

ガラス橋
高所恐怖症の方はムリ!

・99のカーブ

観光客向けに造られた99のカーブ。山の麓から天門洞窟までつづく道で、ここはバスで向かいます。
垂直の崖に沿った急な曲がりくねった道で、途中止まることなく一気に走り抜けます。かなりスリリングでした!

・天門洞

天門(「天国の扉」)洞は、崖の大きな出入り口のように、2つの山頂の間の大きな浸食された穴。世界で最も高い穴です。

洞窟には999の階段があります。

崖からは滝も流れています!!

ここがもう、もう、死ぬほど寒く!!一歩も動けないほど。。。
ガイドさんが地図をなぞって説明してくれるのですが、その指がガタガタ震えてポイントを指し示すことができないくらい。地図を眺めている私たちも誰ひとりとまともに見れず。

エスカレーターはメンテナンス中とのことで、、、でも歩くのもムリ!ということで、999の階段は上ることなく下山しました!!

◆地元名物料理 その2

寒くてガチガチに縮こまってしまった身体全体をアツアツの郷土料理であたため、身も心もほっこり。生き返った!

鶏肉のスープ
豚肉炒め系
クミンなどが効いたエスニックな感じのスパイシー炒め

この後はガイドさんにダウンタウンをくまなく案内してもらうなど、最後の最後までお付き合いいただき、お陰で大変充実した旅となりました。

帰りの飛行機は大幅に遅れ上海へ戻ったらAM1時。次の日も朝早く起きてやることがあったのでへとへと。週前半は使いものにならないくらい疲れ果てていました。体力あるうちに訪れるべし!

とにかくスケールの違う壮大な景色に圧倒されっぱしでした。
言葉にできないこの感動を、機会があればぜひ!

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