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子育て専業主婦期間をキャリアにしよう!ポイント3つ

こんにちは!障がい児ママのためのキャリアカウンセラー、あまだゆみです。

専業主婦のキャリアシリーズ第3弾です。第1弾は、専業主婦は立派なキャリア。第2弾は、落とし穴には気をつけて!ということをお伝えしてきました。
今回は、具体的に何をすればいいか?日々どんなことに気をつければいいか?についてお伝えしたいと思います。

1.積極的に自分の世界を広げる
2.振り返って内省する習慣をつける
3.長期的な見通しを持つ

1.積極的に自分の世界を広げる

子どもと自分の世界だけにどっぷり、とならないようにしましょう。幼稚園の係、PTA、お子さんの療育でのボランティア、お子さんの習い事のサポート係、ご自身の習い事など、何でも良いです。ポイントは、組織の中で何かの役割を担うこと。その中で主体的に動いてみましょう。いろんな価値観・考え方の人がいる中で、目的を達成するために試行錯誤する経験は、仕事と似たものがあります。むしろ、仕事とは違う難しさに直面することもあると思います。(報酬が発生しないがゆえのモチベーションの差、感情が先に立つ、子どもを含めた今後の関係性の難しさ、進め方・ツールの非効率さなど)それを乗り越えて目的を達成できたら、きっと良い経験・学びを得ることができるはずです。

2.振り返って内省する習慣をつける

知恵を絞ってトラブルを乗り越える、周囲の人と協力し合ってイベントを成し遂げる。そんな風にせっかく時間とパワーを割いても、振り返りをしなければただの”体験”で終わってしまいます。”経験”に変えるためには、「その経験を通じて、どんな知識・スキルを身につけたのか。どんな学びがあったのか。それらは、今後どんな場面でどう活かせそうか」を考え、意識をし続けることが大切です。

例えば、「子どもの幼稚園のバザー係になった。同じ係の人が他に5人いたが、意見が食い違ってなかなかまとまらなかった。私は、調整役としてそれぞれの意見を聞いた上で、役割分担を例年以上に細かくし、全員の合議の場を減らした。スケジュールと進行状況を見ながら、役割を超えた調整が必要なものは巻き取って動くようにした。結果的に、バザー当日の3日前には準備が完了し、過去最高益を出すことができた。父母会や幼稚園にも、とても感謝された」といった体験があったとします。

この体験を通じて、あなたならどんな感想を持ち、学びを得ますか?
・「出しゃばりだと思われたくない」という気持ちを乗り越えて、旗振り役を務めて良かった
・「子どもたちのために」という共通の目的を常に意識することで、みんなが一つになれた
・「みんな忙しい中、一生懸命考えてやっている」という前提に立つことで、お互いを尊重する気持ちが生まれた
・ミシンを使うスキルが上がった
・先生との関係性が深まった
など、様々あると思います。
ちなみに、同じ経験をしても、そこから学ぶことは人それぞれです。何を学ぶかに「その人らしさ」が表れるのが面白いところです。

では、これらの経験を仕事に生かすとしたら、どんな場面があるでしょうか?
仲間の思いや意見に耳を傾け、目標を掲げる力は、メンバーマネジメントに生きるでしょう。バザーというイベントの本当の顧客は、子どもや先生方。彼らが何を求めているか、どうすれば喜ぶかを聞いて考える姿勢は、顧客のニーズヒアリングや提案に。スケジュールを鑑みながら全体調整する力は、プロジェクト進行管理に生きてくるはずです。

どうでしょうか?
こんな風に分解していくと、ママとしての経験も十分ビジネスシーンで通用することが実感していただけるのではないかと思います。
振り返りと内省で体験を経験化し続ければ、スキルが定着します。定着すれば、いちいち意識しなくても自然とできるようになり、あなたの武器になります。習慣化すれば大して大変な作業でもなくなりますし、自分に自信がついていきますよ。最初は、一人でここまでやるのは大変かもしれません。そんな時はお手伝いしますので、お気軽にお問い合わせくださいね!

3.長期的な見通しを持つ

「子どもが大きくなったらまた働こう」と思っている人は多いと思います。でもこれでは漠然としすぎていて、行動に移せなかったり、ズルズル時間が過ぎ去っていくことになりかねません。具体的に、いつ・何をするかを決めておきましょう。

例えば、「下の子が小学校に入ったら働き始める」と定めれば、その準備はお子さんが年長さんの時から意識して始める必要があります。やるべきことは、
・就職活動で着られるスーツを買う
・家族の理解と協力を得る
・職務経歴書と履歴書を作る
・実際に応募してみる
・面接に行く
・内定をもらい、契約書を交わす
・健康診断を受けておく
など、たくさんあります。

では、実際の作業レベルまでもっと細かく分解してみましょう。
・家族の理解と協力を得る
 →年収や通勤時間の現実的なラインを検討する
 →家事に優先順位をつける
 →自分がやること・家族にお願いしたいことを分ける
 →夫に仕事再開の意向や具体的な時期などを相談する
 →子どもに仕事再開の意向を伝え、それに伴う影響や子どもたちへの
  メリットを説明する(場合によってはメンタルケア)
 →子どもと夫の理解が得られたら、分担してほしいことを具体的に提示
 →緊急時の対応を相談する(子どもが熱を出した時どうするか、など)
 →実家、ファミリーサポート、ベビーシッター、学童など、困った時に
  頼れる先を増やしておく

うーん・・・多い・・・ですね・・・。心折れそう・・・ですか?!
実際、「無理だわ、できない」とさじを投げてしまう人もたくさん見て来ています。厳しい言い方ですが、その程度の覚悟なら、今はまだ復職は無理なんだと思います。できない理由を探すのではなく、どうやったらできるかを考えるのが仕事だからです。
同時に、長く続けていくためには、無理は禁物。最初から勢いよく飛ばすのではなく、現実的なラインを探りましょう。

特に障がい児ママの場合は、「子どもが小学生になったら時間ができると思っていたけど、まだしばらくケアに専念した方が良さそう」など、当初の想定と違うケースもあると思います。最初の見通しとは違っても、その時の優先順位を大切にすれば良いと思います。
一方で、できることは少しずつ準備を進めておくのがオススメ。例えば、障がい児の受け入れが可能なベビーシッターさんや学童を探すのは、時間がかかります。見つかりにくいのに加え、お子さんとの相性を見定め、時間をかけて慣れる必要があるからです。いざという時に慌てないよう、ちょっとずつやってみてくださいね。

いかがでしょうか。上記3つ全てを日々心掛けるのは、正直なかなかしんどいと思います。1については、チャンスが巡ってきた時に手を挙げてみる、でOK。2と3については、半年に1回でも、こうしたことを考える機会を持つことがオススメです。
日々めまぐるしく頑張るママたちは、子育てや療育に紛れて、自分のことを考える時間は後回しにしがち。でも、ママがハッピーならお子さんもハッピーなものですよ。お子さんを安心できる誰かに託して、たまには自分時間取ってみてくださいね。

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