見出し画像

社会人3年目の秋、初めてオフィスに出社した

こんばんは。秋ですね。立冬しましたけども。

さて、突然ですが、3年目の秋、初めてオフィス出社を果たしたんですが、これについてnoteに綴っておきたくて。

IT企業に新卒入社してから気づけば3年。
COVID云々で永遠のリモートパラダイス。

とにかく、一生リモートは本当に怖かった。
入社から永遠リモートで、社会人が出来てるわけがない。
家で、パジャマで、ボサボサの髪のまま仕事?私は何を学べたのか?何を経験できたのか?

もっと会社の人と接触したい。
普通にオフィスのコーヒーマシンを駆使したい。
オフィス街のランチに行きたい。
もっと社会人をこの目で耳で体で第六感で感じたい!!
満員電車は嫌だけど、でもそれでも、出社をすることは私にとっては望むものでしかなかったんです。

そしてついに、懇願の出社がこの秋叶いました。もう社会人史上、圧倒的拍手喝采案件。
出社してから感じることが多すぎました。

リモートパラダイスは天国に見せかけた地獄だった

「リモートでも全然仕事できるよ。だって、分からないことがあれば聞けばいいだけだし。聞けば教えてくれるし。自由でいいじゃんね。家事もできるしご飯も作れるし、出勤めんどくさいし。最高じゃね?」

現代の象徴の一つ、リモートワーク。
柔軟に、自由に、自分の人生を創ろうじゃないか。

リモートの良い側面の恩恵はもちろん受け取ってるつもり。私だって仕事の合間に洗濯も食器洗いもいろいろできて嬉しかったりするのは事実。

でも、私にとって新卒でのリモートは、総じて言えば地獄でした。

一番の理由は、自分から積極的に人に関わりにいくことの壁にぶち当たったからです。社会人としてこれが出来ないと、どこでも生きていけない気がするけど。
でも私は他者との関係性構築に関しては、今まで周りの人たちに助けられすぎてたってことを知りまして。自分発信で、人と関係性を創ることをしてこなかった事実を知ったんです。思い知らされたんです。

なぜなら、リモート世界は、意図的にコミュニケーションを作らない限りそれが生まれない世界だったから。
弊社は基本画面オフで会話をするので、ノンバーバル情報は声色くらいです。つまり、ほとんどのコミュニケーションが”言葉”という論理的ツールに頼ってる。
表情、醸し出す雰囲気、仕草、姿勢など、”人間的ノンバーバル情報”が結構削ぎ落とされている世界、リモート。
相手が今どんな気持ちなのか、どんな人なのか、が全っ然分からない。
そう、自分がいかに人の感情・気持ちをソースに、人に関する情報を得ていたかを知ったのです。

こんな世界で、どうやってコミュニケーションを取ればいいのか、皆目検討もつかなくて。郷に入れば郷に従え、なんだけどさ。
オンラインだと、ちょっとした会話に”わざわざ感”がましまし加わるし。
相手の状況が見えないからこそ、相手に話しかける適切なタイミングが判断できないし。
あああ、やりづらい!!

もっと人に頼る技術を身につけなきゃ。
迷惑をかけてはいけないっていう固定観念を取っ払わなきゃ。
オンラインコミュニケーションの苦手意識を払拭しなきゃ。

そういった、簡単に変えられない自分の根本的な課題がどんどん浮き彫りになって。そしてそれを変革している最中にどんどん進む人は進んでいくのが見てなくてもわかるし。
リモートだから周りと比較することすらできないこの盲目さに鳥肌が立つし。

まさに、自分がオンラインコミュニケーションの世界で淘汰されていく様。自然淘汰は残酷だけど、生き物である限り自然淘汰は免れない。そして人間には人間界の自然淘汰があるんだなと、自分の滅びゆく様を眺めておりました。

オフィスはとにかく宝島

そんな淘汰されつつあった私の心を救ったのが、やはり出社でした。

まず一つ、自分が仕事の仕方で悩んでたんだけど、そのヒントとなる情報がたくさんあったから。
そう、オフィスは情報の宝庫だった。
もうほんとに、宝箱だった。学びと情報の量が桁違い。普通にオフィス美しいし。

なるほど、あの先輩は上司からそういう指摘をもらっているのか。
こういう風に資料をブラッシュアップしてんのか。
こういう風に内容をすり合わせしているのか。とか。
そういう私と関係ない場所に転がる、社会人のための情報は、私を少なからず勇気づけてくれました。

その二、会話の生まれやすさが尋常じゃないこと。
自分のコミュニケーションの壁が急に取っ払われたような感覚でした。
PCで文字を打つより、口で喋れる楽さ。わざわざ感が出しゃばらないこのコミュニケーション手段が本当にありがたくて。
オンラインでは、ちょっとしたことに工数を取らせちゃうことに、ものすごく引け目を感じてて。申し訳なさが強すぎたんだけど。でも対面なら隙を見てサクッと確認できる。簡単すぎて泣いた。

もちろん、オンラインでも対面同等のコミュニケーションを取れるように努力は必要だけど、やはり対面だからこその部分は強かったです。

そして何よりも、その三、仲間と仕事をしている感じが私の心を満たしてくれて。
繋がってる感覚とか、一緒に頑張ってる感覚とかは、確かに離れててもわかる。けど、同じ空間を一緒にいる方が当たり前に分かる。分かりやすい。
これって物理的接触による実感覚がなくても、理性をフル活用すれば乗り越えられるものなのかな。
まあでも、もし理性でカバーできるとしても、私はやはり”体感"を大事にしたい。人の心を感じられる環境に身を置きたい、少なくとも私は置くべきだって痛感したんです。

私にとって出社は、何より霞んでいた心を晴らしてくれたわけです。

刺激的な人たち

さらにさらに、思ったことが多いんよ、って感じですけど、出社していろんな同期と会いまして。そこでもいろいろ感じて。

いろんな同期がいたけど、皆自分で切り開いていく感じとか、やってみよ!と新しい環境に飛び込むフッ軽具合が、強いなあと思った。良い意味で気を遣いすぎず、多少強引に行動できる人が多くて。少なくともこの会社ではそういう人が登っていく気がした。私に出来る気はしなかったんだけど。
でも、自分らしいやり方で、自分には何が出来るかをもっと考えなきゃなって思えたのは良かったです。

もう一つ。出社していろんな人の話を聞いて思ったことは、キャリアを考えるにあたって、考えるよりも感じろ、なのかもしれないということ。
もちろん何も考えないわけじゃないけど、未来のことなんて考えても分からないし、方程式に当てはめれば答えを出せるほど人生は単純じゃない。
考えても答えは出てこないことに思考の労力を使いすぎてたなって、反省しました。
自分の直感をもう少し頼りにして、とりあえずやってみる精神が鍵な気がしました。

そしてさらにもう一つ。自分のマインドセット変革をもう少し頑張ろうと思いました。
出来ないことは悪だっていう観念をまず取っ払うこと。
出来ない=自分はダメだ、の紐付きを解くこと。
出来ないことは素直に認める。でもそういうできない自分は信じる。簡単そうに見えて、結構難しい。

でも、確信が持てないものこそ、信じる勇気を持たなきゃなって思ったのです。
自分はできるっていう確信は必然的に自信に変わるけど、確信が持てるまでの間は、不安がつきまとう。そういう中で、味方がいると安心する。だからつまり、私が私の味方になれば、一人で戦うよりも勇気が持てるし困難も立ち向かえそうって思うし!


結論、出社は色々学べる!
通退勤の面倒臭さを凌駕するものがある!
結局外に出ることは人間にとっては大事な要素である!

以上!リモートで訛り切ったこの頭と体を改革していこうと思います!!

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,959件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?