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『君たちはどう生きるか』 モスクワで鑑賞

「12月7日から公開で、宮崎駿監督の新作をモスクワで見られるよ。」と、友達が教えてくれました。

でも、ロシア語の振り替えだろうなあと思っていましたが、映画館によっては、日本語の音声でロシア語の字幕で上映されると分かりました。
それなら、日本で見るのと同じだと思い、いつ行こうかなと、サイトを見始めました。
2023年7月に日本で公開された映画が、12月に、ロシアで見られるなんて、すごいです。

ロシアの映画館は、曜日と時間と場所によって値段がかわります。
もちろん、私はできるだけ安く行ける時を探しました。
その結果、200ルーブル(約317円) のチケットを見つけて、買いました。

前日の夜どのくらい売れているかな?と思って、サイトを見たらが8席だけでした。30席ある会場です。
まあ、音声が日本語でロシア語字幕だから、ロシア人なら吹き替えの方に行くと思います。
平日の昼間だし。

会場に着いたら、飲み食い禁止の会場で、古き良き伝統を守っている所でした。
「飲み物とポップコーンを持ち込んで、映画を見るのは、アメリカの文化で、嫌だ」と、夫は言います。
ソビエト時代は飲み食いをしないで見るのが当たり前だったそうです。

建物前のポスター
ロシア語のタイトルがなぜ、『少年と鳥』になってしまったのか?
そのまま直訳した方が良かったと思います。
2階の入り口にあったポスター

私が上映20分前に着いたときは、入り口が閉まっていましたが、トイレに行っている間に開きました。
そして、こんな素敵な部屋がありました。

こちらが、ホールです。

30席の小さい会場です。

飲み食い禁止なのはよかったけれども、会場の暖房があまりきいていなくて、寒かったです。
コートを着て、見ている人もいました。

結局、6人で見ました。
音声が日本語なので、日本人がいるかな?と思いましたが、ロシア人だけで、日本人がいなくてよかったです。

エンドロールを見ない人がほとんどなのに、エンディング曲の歌詞が字幕になっていたので、全員が最後まで見ていて、明るくなるまで座っていました。

映画の内容は、奥が深くてとてもよかったです。
地下鉄に乗って中心部まで行ったけれども、近所の映画館でもロシア語音声で上映しているのを知ったので、行けそうだったら、行ってみようと思いました。

時々、ロシア語字幕を見ていて、「あれ?」と思う訳し方があったので、ロシア語音声はどうなっているのかが気になり、翌日、近所の映画館でロシア語音声のも見ました。

前日の映画館は寒くて、途中でトイレに行きたくなったので、今回も始まる前にトイレに行こうと思いました。
トイレと書いてある廊下を歩いていくと、トイレの入り口にオートロックの番号があります。
番号を入力するとドアが開く仕組みになっていて、ショッピングセンターに来た人がフラッと立ち寄れない仕組みになっていました。
そうなると、トイレはきれいだろうなあと思いましたが、はて、番号は何だ?と思いました。
そういえば、さっき、チケットを買ったときに、レシートに何かスタンプを押していたと思い、レシートを見ました。すると、トイレコードと番号が書いてありました。
それを入力したら、ドアが開きました。
それで、トイレに入れました。
手を洗って、外に出ようとしたら、ボタンを押すように扉に書いてあります。それで、ボタンを押して、ドアを押すけれども、開きません。
もう一度、ボタンを押しても開きません。
何度も押したけれども、開きません。
10時10分の開始時刻が迫っているし、チケットを買ったときも先客は2人だけで、ほとんどお客さんがいないし、他にトイレに来る人はいなさそうです。
このまま出られないと、映画が始まってしまうと思い、夫に電話をかけ、映画館に電話をしてもらおうと思いました。
呼び出し音を鳴らしている時もドアの開錠を試みます。すると、急にドアが開きました。
電話を切り、ホールに行くと、誰もいませんが、予告が始まっていました。なんとか間に合ったようです。
映画中に夫がかけ直してくると困るから、メッセージを送り、予告が終わる頃、2人が入ってきました。

結局、3人で見ました。
今回も、朝一の上映回だからか、暖房があまりきいていなくて、寒くてストールをかぶってみました。
日本語が分かるのなら、日本語音声の物を見るのがいいけれども、日本語が分からない場合は、ロシア語音声のものを見た方が字幕よりもいいと思いました。しかし、近所の映画館の問題で、スクリーンの上と下が少し見えなくて、字幕は半分しか見えませんでした。

ロシアでは、エンドロールが始まると、ほとんどの人が席を立って、帰りますが、近所の映画館でも、最後まで全員が座ってみていました。
日本語でキャストなどが出てくるけれども、エンディング曲の歌詞がロシア語に訳されていて、字幕で出てくるので、それを見ていたと思います。

見終わったあと、また、トイレに行きたくなりましたが、さっきみたいに閉じ込められると嫌なので、ダッシュで家に帰りました。

日本語音声は、200ルーブル(約317円)で、
ロシア語音声は、270ルーブル(約427円)でみました。

ロシアは、曜日と時間と場所によって、映画の値段が変わります。2回見ても、日本の映画の料金よりも安いです。

国が芸術、文化のバックアップをしっかりしているので、気軽に芸術、文化に触れることができます。

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