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【展覧会】第17回チャイコフスキーコンクール2023

トヴェルスコイ・ブリヴァールに展示されているチャイコフスキーコンクールの展示を紹介します。
2019年の時の展示はこちらからどうぞ。

2023年も2019年のチャイコフスキーコンクールと同じように、トヴェルスコイ・ブリヴァールでの展示が始まりました。

展示のすべての写真を撮ってきました。
そして、私の独断と偏見で、アップに撮った写真もあります。
展示場所はこんな感じです。


ロシア語と英語で書かれています。

1958年

1962年

左は、ゲンリフ・ネイガウスさんです。

左は、チェリストのロストロポーヴィチさんです。審査員をしています。

1962年

左は、ピアニストのエミール・ギレリスさん、右は、作曲家のカバレフスキーさんです。

優勝したヴラジーミル・アシュケナージさんです。

第3位のエリソ・ヴィルサラーゼさんです。ボリス・ベレゾフスキーさん(1990年優勝)、ドミートリー・シーシュキンさん(2019年2位)、松田華音さん(モスクワ音楽院首席卒業、モスクワ音楽院の大学院修了)などの先生です。

1966年

1966年

グリゴーリー・ソコロフさん優勝。2人目の義母が好きなピアニストです。

着物を着た日本人が写っています。

1970年

エレーナ・アブラーツオワさん優勝。スヴィリードフの歌曲をよく歌っていた人です。

1970年

チェロ部門第3位の岩崎洸さん。

ヴァイオリン部門第2位の藤川真弓さん。

1974年

チェロ部門第3位の菅野博文さん。

1978年

スヴィリードフと交流のあったイリーナ・アルヒーポワさん(左から2番目)。

1978年

チェロ部門第2位の藤原真理さん。

1982年

スヴィリードフと交流のあったイリーナ・アルヒーポワさんが声楽の審査をしています。

これも、イリーナ・アルヒーポワさん。

1986年

1990年

ピアノ部門優勝のボリス・ベレゾフスキーさん。

ヴァイオリン部門優勝の諏訪内晶子さん。

1994年

1998年

ピアノ部門優勝のデニス・マツーエフさん。2019年はピアノ部門の審査委員長を務めました。

2002年

上原彩子さんが、ピアノ部門で優勝。
ピアノ部門で日本人初となる優勝と、ピアノ部門で女性初の優勝となりました。

2007年

ヴァイオリン部門、神尾真由子さん優勝。

2011年

当時のプーチン首相が挨拶にきました。ロシア語と英語の説明を見ると、大統領と書いてありますが、当時は、首相です。

2015年

2019年

連日通った懐かしいホールです。

仕事の帰りに寄り道をしてこの場に行きましたが、セレモニーが終わったあとでした。

ピアノ部門第1位のアレクサンドル・カントロフさん。ファイナルの協奏曲は2曲とも圧巻で、この演奏を聴いた直後、あと2人の演奏が残っていましたが、「この人が優勝だ」と確信しました。私はこの時、前列で聴いていました。

ヴァイオリン部門優勝のセルゲイ・ドガディンさんと、指揮者のユーリー・シーモノフさん。
ユーリー・シーモノフさんの演奏を池袋で聴いたことがありますが、素晴らしいです。

表彰式での藤田真央さん(ピアノ部門第2位)。

2019年のピアノ部門の審査員たち。審査委員長のデニス・マツーエフさんは、いつも温かい拍手を送っていました。

表彰式後の集合写真。

チャイコフスキーコンクールのホームページはこちらです。

コンクールが始まると、時差がありますが、ライブで出場者の演奏を聴くことができます。もちろん、アーカイブでビデオにも残ります。
今回は、国際情勢、航空券の高騰などで、現地で聴くのが難しい方が多いと思いますので、ご興味のある方はこちらのサイトをご利用ください。

そして、2023年6月10日現在のモスクワですが、チャイコフスキーコンクールに関して、盛り上がっていません。私だけかもしれませんが。
もともとロシア人の国民性というのもあると思いますが、始まる前からあまり大騒ぎをしません。2018年のワールドカップの時も、始まるまでは、現地の人はそれほど盛り上がっていませんでした。
ところが、始まったら、だんだんと盛り上がり、ロシアチームが決勝トーナメントにすすんだため、さらに、盛り上がりました。
6月19日にオープニングコンサートで始まるため、10日前は、まだまだです。

さらに、今回、ピアノ部門のチケットが前回の2019年と比べて、ものすごく高くなっています。

2019年は、
第1次予選 300~100ルーブル(510円~170円)
第2次予選 300~100ルーブル(510円~170円)
ファイナル 1000~400ルーブル(1700円~680円)でした。

2023年は、
第1次予選 2000~500ルーブル(3400円~850円)
第2次予選 2000~500ルーブル(3400円~850円)
ファイナル 3000~1200ルーブル(5100~2040円)です。

オープニングコンサートは、
13000~2000ルーブル(22100円~3400円)となっています。

もともとオープニングコンサートに行く予定はなかったけれども、ボリショイ劇場の公演は別ですが、ロシアの通常のコンサートでも、ここまでの金額になりません。13000ルーブルって、めちゃくちゃ高いです。

前回、予選は170円くらいだったので、毎日聴きに行くことができました。
今回は、一番安い席でも850円となり、毎日となると考えてしまいます。前回170円の席の範囲も広く、2階席などでも170円だったことを考えると、同じような席を取ろうとすると、1020円~1700円になります。
チケットの売れ行きものんびりしているので、出場者が発表されてから、行くか行かないかを決めようと思っています。

そして、肝心の出場者ですが、コンクールまで10日を切った6月10日現在でも、発表されません。
VKのコンクールのグループでも、「いつになったら、発表されるのか?」というコメントが相次ぎ、運営側は、「必ず、発表します」という返答ばかりです。
そんな5月下旬に、コンサートのお知らせメールが届きました。
前回の時に知りましたが、どういう基準か分かりませんが、ロシアから出場するロシア人の数人は、モスクワ音楽院の大ホール(コンクールと同じ会場)で、コンクールで弾く曲でコンサートをします。
ロシアから出場するロシア人が全員ではなく、どういう基準か分かりませんが、前回は3人が選ばれてやっていました。
2019年の時は、このリハーサルをした人たちは、3位が2人と、もう1人は第2次予選止まりで、リハーサルをしていなかったロシア人が2位でした。
5月下旬に、出場者のリハーサルを兼ねたコンサートのお知らせが来ました。まだ、出場者が発表されていないのに、1日に2人ずつ3日間の予定のお知らせです。
つまり、そこに、6人の名前があり、この人たちは出場するのだろうなあと思いました。
まだ、サイトで発表になっていませんが、出場者本人には、ビデオ審査の合否が届いていると思いました。

推測ですが、ビデオ審査の締め切りは、4月16日でした。しかし、その後、5月にモスクワにドローン攻撃があり、ビデオ審査通過者が本当にロシアに来て演奏をするのかどうかを個別に確認しているのではないかと思います。
ビザの手配の問題、航空券の手配、ホテルの手配、さらに、日本などのクレジットカードはロシア国内で使えないので、そういうもろもろも考えて、本当にロシアに来るかを問い合わせている気がします。あくまで推測です。
また、リハーサルの6人は、1人アメリカ人が入っていましたが、モスクワで学んでいる人だったので、現在、ロシア国内にいる外国籍の人などの出場も増えるのかもしれません。

とにかく、出場者の発表がまだなのは、確かです。

前回は、5月18日にチケットを買い、その前には、出場者が発表されていたので、ここまで、出場者の発表を待たされると、だんだん聴きに行く気がなくなっていきます。
ただでさえ、チケットが高いので、余計にネットでいいかなと思い始めている今日この頃です。

一応、夫は、「行きたいのなら、チケットを全部買うよ」と言ってくれていますが、出場者が分からないうちから、買う気はしません。

推測ですが、今回、チケットの値段が高いのは、スポンサーがつきにくくなったのと、三大国際コンクールの資格を失い、補助金などが出ていないためではないかと思っています。今まで、スポンサーがついて、チケット代を安くおさえられていたとしたら、スポンサーの力は大きいと思います。

そんな感じで、私の中で、チャイコフスキーコンクールに関して、いまいち盛り上がっていません。
コンクール前に演奏順のくじ引きがあるので、いくらなんでも、その後、発表になると思います。
逆に、自分がききたい人の演奏日がはっきり確定するまでチケットの在庫があるのなら、その日のチケットだけを買うという方法もできると思い始めています。

しかし、コンクールのホームページをもう一度よく見ていたら、ピアノのスポンサーは、『長江』しかありませんでした。中国のピアノです。
前回の2019年から登場したピアノで、予選からファイナルまで1回ずつ、合計3回聴きました。
私が会場で聴いた印象としては、「音がバカでかい」です。中国人の出場者が1人しかこのピアノを選ばなかったので、この出場者の音が大きかったのか、ピアノの構造からして音が大きかったのか、どちらか分かりませんが、とにかく音が大きかったです。
モスクワ音楽院の大ホールで歌ったことがあるから、分かりますが、ホールの音響効果はものすごくいいです。それもあって、余計に音が大きくなる気がします。
このピアノしかスポンサーになっていないということで、全員が『長江』を弾くとなると、ちょっと私は頭が痛くなる気がします。
前回、ヤマハのピアノを選んだ出場者でしたが、好みでない弾き方をする出場者の演奏を1時間も聴く日があり、私にとっては、拷問でしかなかったです。
そういうこともあるので、自宅で聴く可能性が高いかなと思います。

今回は、モスクワまで来て聴く日本人は少ないと思いますが、今後、国際情勢が変わり、モスクワで聴くことができるようになったら、モスクワ音楽院の目の前にある教会にも立ち寄っていただきたいと思います。


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