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実験器具マニアよ集まれ!清澄白河にある実験器具専門店「リカシツ」に行ってみた。

こんにちは、チェ・ブンブンです。

先日、母親から「清澄白河にビーカーとか試験管を売っている店があるらしいよ。行ってみたら?」と言われました。ブンブンは小学生時代から、理科の実験器具専門店が大好きで、小学生の誕生日プレゼントに聴診器をお願いした程。ただ、高校時代に数学が好きで、将来はベアリングの技術者になるぞ!と思っていたものの、物理に挫折し、化学に挫折し、理系の道からは離れてしまいました。

そんなブンブンでも、久しぶりに「ビーカー」とか「ピペット」なんて言葉を聞くと燃えて来るものがあります。ということで清澄白河に行ってきました。

実は創業85年?理化学器材専門店がリノベーション

清澄白河駅から歩くこと3分。新宿や渋谷などといった喧騒とした場所なんぞ知らんと言いたげな程静かな町にひっそり佇む工場のような場所に「リカシツ」はありました。

無造作に置かれた黒板に、「リカシツ This shop is the specially shop dealing in Lab Glossary」と書かれている。まるで理工学部の研究室に入るようなワクワク感とドキドキ感があります。そして、恐る恐る中へ入ってみると...

高校時代の理科室を彷彿とさせる、右も左もビーカー、ほんのりと漂うケミカルな薫りが私を包みました。ノスタルジックな気持ちに高揚感が湧き上がっていきます。

通常、こういった理系理系した場所って男臭いイメージがあります。しかし、あたりを見回すと、まるで吉祥寺の隠れにあるオシャレ雑貨屋のような趣であることに驚かされる。壁にはカラフルなエキスが入った、観るだけでリラクゼーション効果がありそうな器具が展示されています。また、試験管も、さぞ自分の本来の目的を忘れたかのように、「紅茶を入れてみて!」「花を生けると面白いよ!」と言いたげな表情で訪問者にアピールしていきます。

ただ、これは紛れもないホンモノの実験器具です。そして職人が丹精を込めて作られた工芸品であります。

「リカシツ」の公式サイトによると次のように語られている。

リカシツの取り組み

弊社は昭和8年に理化医療用ガラスの卸業として関谷幸吉が「関谷幸吉商店」を創業いたしました。
戦後、株式会社へと組織を法人化し長きにわたり大学や研究機関への理化学ガラス製品並びに機器製品の供給をしております。

2015年4月新たな取り組みとして「理化学+インテリア」を目指しアンテナショップ「リカシツ」の1号店を清澄白河の地にオープンいたしました。

理化学ガラス製品は耐熱性に優れている素材であり、理化学ガラス職人により自由に形を変える熱加工が可能です。
昨今では少子化で学校が減り・研究所の統合などにより理化学ガラス職人の仕事も減っておりますので理化学ガラス職人になる若者も減少傾向にあります。

一般の方に使ってもらいアイデアを貰うことで理化学ガラス職人の技術が活かせる「新たな仕事創り」ができると考えました、これからの問屋の役割としてとても大事なことだと感じております。

この「リカシツ」では実際に研究室でプロが使用している理化学製品そのモノと理化学ガラス職人が加工したオリジナルなモノを販売しています。

そして、公式サイトでは理化学ガラスの特徴を教えてくれたり、「理化学+インテリア」と称しアロマ作成ワークショップの案内が掲載されていたりします。単に、インテリア、ファッションアイテムとして実験器具を販売するのではなく、インテリアという方面から我々の好奇心を刺激し、化学への興味を促すところに好感が持てます。実際にとある一家は好奇心旺盛な息子、娘にせがまれてビーカーを購入していました。いいことですね。

思わず、私は2点ほど衝動買いしました。一つ目は、ビーカーワイングラス100mℓ(¥1,780)。「リカシツ」では、ビーカーで紅茶やお酒を飲みたいというニーズに答えるべく、幅広いグラス商品が用意されています。理化学ガラスは100℃~120℃まで対応していることから、電子レンジに入れてチンすることも可能です。実際に、ティーバッグも販売されていました。会社や学校、研究室でこれ使って、飲み物を嗜んだら人気者になれること間違いなし。私の購入したワイングラスは、個人的にブランデーやウイスキー呑むのにぴったりだなと感じました。

2つ目は注射筒(¥650)。ガラスの注射筒です。何に使うかと訊かれたら、回答に困るのですが、あまりの可愛らしさから衝動買いしちゃいました。

ビーカー買ったら、「理科室蒸留所」でドリンクを飲もう!

さて、買い物を済ませた私は、向かいに何やら面白そうな店を見つけました。「理科室蒸留所」は昨年オープンしたカフェ。リカシツの耐熱ガラス素材を使って蒸留したドリンクが楽しめます。

早速「蒸留した甘くないジンジャーソーダ(¥400)」を注文しました。お姉さんが、ビーカーにソーダを入れる。そして器具から抽出される、ソーダをじっくりじっくりと淹れていく。

おいしくな〜れ、おいしくな〜れ

と藤岡弘のように繊細に淹れられていくのです。

ジンジャーソーダと聞くと、黄金色のイメージが強いのですが、蒸留したためか透き通った白さを誇っています。細いストローを伝って、喉にソーダを通してみる。すると喉元から鼻にかけて繊細なジンジャーの香りが伝わっていきます。歩き疲れた私に癒しを与えてくれます。閑静な町の片隅で嗜むジンジャーソーダに心が喜んでいました。私は満足げに日曜の午後を後にするのでした。

理系の方、実験器具ファン、インテリア雑貨好きにオススメな空間でした。

店舗情報

住所    :〒135-0023 東京都江東区平野1-9-7 深田荘102
TEL    :03-3641-8891
FAX    :03-6751-8682
交通機関  :地下鉄(大江戸線・半蔵門線) 清澄白河駅 A3出口 徒歩3分
東京駅からは:東京駅--[徒歩500m / 6分]--大手町駅(半蔵門線)[3駅 / 7分]--清澄白河駅 A3出口 徒歩3分
営業時間  :平日(13:30~18:00) 土曜、日曜、祝日(13:00~18:00)
休業日   :不定休 (休業日はリカシツHP内の 最新情報 にて更新しております。)

※店員さんに訊いてみたところ、写真撮影はOKですが、周りのお客さんの迷惑にならないようにとのことでした。

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