【映画批評】『トラペジウム』の東ゆうを『レッド・ロケット』における「自由の悪魔」像から紐解く
■映画に燃え尽きてしまった今 2023年に「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載作品を11年かけて全て鑑賞した。この達成感は計り知れないほどのものだったが同時に、どこか抜け殻のようになってしまった自分がいた。
中学生の時から映画にハマり15年近く毎日数本ペースで映画を観て、10年近くほぼ毎日映画の感想をブログにアップし続けていたわたし。ありあまる若さゆえの体力がすべて映画に注がれていた。しかし、最近「駆け足で映画を観過ぎた」と感じるようになった。もちろん、いろんな映画