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一人が好きでも良いじゃないか。。

あなたは一人でいる時間、好きですか?
僕自身のことを言えば、小学生のころに不登校だったこともあり、一人でいることのほうがむしろ好きなんだと思います。
当時は、学校に行かないなんて、なんてダメな人間なんだろうと、ずっと自分を責めていました。でも、そんな自分を認めることができた一冊があります。その本は
『ひきこもれ』 吉本隆明
という一冊です。

「ひきこもり」はよくない。ひきこもっている奴は、なんとかして社会に引っ張り出したほうがいい。-そうした考えに、僕は到底賛同することができません。

という冒頭で、自分の味方になってくれる人もいるんではないかと、安心感を得ることができたことを覚えています。
作者の吉本さんも一人でいることが好きだということが書かれており、ひきこもることの意義、『分断されない、ひとまとまりの時間』を持つことの大切さを語られています。それは働くことにも共通し、例えば、テレビのキャスターでも一人でいる際には、早口言葉などを練習して人前に立ちます。このように一人でいる時間は重要なのです。
僕自身もひきこもって、ずっと好きなことをしていたわけですが、その中でも、昔の音楽をよく聞いていたことが、今の仕事に生きてきたり、年上の人たちと話すきっかけになったりしています。一人でいる時間こそ自分らしさを育むチャンスになります。

一人で過ごす時間が『価値』を生み出します。

そもそもひきこもりがいけないとされているのは、コミュニケーション能力が高くて社交的な人が良く、そうでないとダメだと決めつけている風潮があるからです。しかし現代では、インターネットのおかげで、ずっと家にいても仕事ができます。逆にひきこもってコツコツと好きなことだったり、勉強を続けられる人が生き残る時代になっているように感じます。なので現在、ひきこもりで悩む人や集団行動が苦手だという人も、どんどん一人の時間を作って楽しんでいけばいいと思います。それがご自身の気質であれば、周りにとやかく言われる筋合いはないのです。

僕が自分を認められたように、ひきこもり気質がある人は、きっと発見のある一冊となるでしょう。

#読書の秋2020 #ひきこもれ

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