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やってほしい地域振興策【茶屋ファーム編】

■ この記事を書こうと思ったキッカケ

 先日、氷見市ビジネスサポートセンターで2代目センター長を募集してますよという記事を投稿しました。

 ありがたいことに多くの方に興味・関心をいただけたのですが、1件気になるコメントがありました。ちょっと抜粋します。

「まさしく起ち上げたばかりの合同会社のめざしたいことだった」
「外から何かサポートできることがないか」

入道雲になりたい|元記者、いまNarrative Writerさん

 実は最近、南砺市からヒアリングを受けてまして「どんな支援策があればいいと思う?」という質問をされました。そんなことからサポートを受ける側の立場からの意見を述べておけば、参考にしようという方が意外といらっしゃるのではないかと思った次第です。

題:『で?どうしてほしいの?』

■ 広報活動の継続的支援

 noteを始めて、つくづく感じているのは「知ってもらう」ことの大切さです。どれだけ優れた財・サービスを提供していたとしても、知られていなければ世間的には存在していないのと同じです。

 知ってもらえていれば、今まさに欲しがっている人がいるかもしれないのに。なんと悲しいすれ違いでしょうか。

題:『先に出会ってさえいれば、私がそこにいたかもしれないのに。何よ?その目は。』

 自分は何者で、どんな思いから、誰に対して、何をしているのか、といったことを伝えることがとても重要です。茶屋ファームとしましては広報活動の効果を思いっきり感じています。応援してくださる方がじわりじわりと増えていっているのを実感しています。

 ただ実感し始めたのは、半年くらい経ってからですね。単発的な活動では効果は薄いので継続性が肝です。続けていくことでエンゲージメント(深い関わり合いや関係性)が醸成される、というのが実体験から言えることです。

■ 具体的な支援策

① ライターの派遣

 ライティングはれっきとした専門技術で、読んでもらえる文章を書くというのは誰にでも簡単に出来るものではないと思います。そこでライターの派遣です。事業者の方で写真は撮っておいて1か月の活動内容をライターに話す。そしてライターが書き起こして誌面の編集作業をする。

 事業者側は写真の撮影とインタビューの回答だけで済むので手間がだいぶ省けます。自分では気付けていない面白みをライターに掘り起こしてもらえる、ということもあるかもしれません。

 ライター側もしっかりとした単価の報酬を得、行政の仕事を実績に掲げることもできます。お互いにとってメリットがあるのではないでしょうか。

② 印刷代の補助

 利賀村は約200世帯ほどしかないので印刷代はさほどかかりませんが、もっと規模の大きな自治体の場合は補助があると助かると思います。

③ 配布先の用意

 茶屋ファームの例で言うと、紙媒体は毎月決まった日に市民センターに持っていって、行政の広報誌と一緒に各戸配布してもらっています。なので郵送代がかからないのが大きいです。たくさんの方のお手元に届くように支援していただければ、それだけ効果が高まると思います。

 あとはweb上でも閲覧できるようにすることも。

 こういったことを例えば1年間(月1回で計12回)といった幅で継続的な支援を行ってみればどうか。以上が南砺市のヒアリングで私が回答した内容です。

■ まとめ

 中小零細企業は広報に人手と予算を回す余裕がなかったり、何をやったらいいかも分からないというケースが多いと想像しています。

 ただ、モノ消費からコト消費、トキ消費、さらにはイミ消費と。消費行動が多様に変遷・深化している中で、広報活動は必要性が高まっているわりに手薄になってやしないかと。

 そもそも必要性に気付けていない、という事も十分に考えられます。こういう事こそ外部からの提案で「気付き」を与えた上でサポート体制を構築すれば、分厚い支援を実施できるのかなと思います。

 地域創生に関わる方の目に留まり、何かしらの参考になれば幸いです。リサーチやコンサルティングをする会社に勤めていたことがあって、こういうことを考えるのが好きなので書いてみました。次はそろそろ蕎麦の話に戻ろうかと思います。それでは最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。

 ご興味を持っていただけましたら「スキ」や「フォロー」もよろしくお願いします。「コメント」もお待ちしております。お気軽にどうぞ。
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画像は「ぱくたそ」さんのフリー素材を使用しています。

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