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明けない梅雨が明けて春

9月、マンチェスターに来た当初は、目の前の部屋の子と出会った次の日の朝食は外で座りながら食べたほど、綺麗で太陽の光が暖かくて幸せな気候だった。だけど、いつからか、気付かぬうちに永遠に明けない梅雨に入っていた。イギリス・ヨーロッパの天気の悪さは生活しないとここまでか、と気づかない位に本当に悪い。日本人とは、よく、『太陽が出ていることのありがたみ』、『夕日が見えた時はSNS載っける人間になった』ことや、『東京の冬、あんな晴ればかりなのって今考えるとすごいよね』って毎度盛り上がる。

冬は、寒くて、雨で、地面はぬかるんでて、日は短くて。自転車で水溜りでこけたり、公園で経験したことないほどの、どうしようもないぬかるみで滑って全身泥だらけで帰ってきたり、朝食を食べに食堂に行く時はまだ暗くて、3時台にはあっという間に日没。天候が良い地域たちで暮らしてきた私にとってはこの天気だけは、日常生活のやる気を削ぎ取っていくので正直参った。

でも、そんなマンチェスターにも遂に、春が来た。明けないと思っていた梅雨が明けたらしい。


日本の住宅街か大学のキャンパスと見間違える位に満開の桜たち



寒い時に早咲きだった桜は5日ぶりに見たらもう散っていた。


寮の中庭の、25m四方の芝生では、学生たちがサッカーをやっていた。

日中にタンクトップ一枚で歩いている人たちをたくさん見かけた。冬でも、クラブ行く人たちは、あなたたち風邪ひかない?本当に大丈夫?って位ブラとミニスカで外出する人はたくさんいたけど、ちゃんとした、季節に合ったタンクトップ勢をたくさん見た。

マンチェスターも悪くない。天気は、良い方にも悪い方にも極端だから平均すると案外丁度良い。そして、春はとても良い。
日本の春は毎年重度の花粉症の私は、ここではあるかないかくらいの軽症状。鬱な冬は日本か南国で過ごすとして、春に花粉症避難地としてマンチェスターっていうのはいいかもしれない。この時期は色々な文化のお祭りもあるから、楽しい。

アイルランドの文化の聖パトリックの祝日は、緑色の服をきた人が沢山いて、街中はビールで溢れている。

寮の食堂もこの日はクリスマスのように気合の入った装飾がしてあって、アイルランド料理のビーフシチューは、乾いたピザとカチコチステーキと不思議な味無しカレーの代わりにレギュラー入りしてほしい位美味しかった。

インドの文化のホーリー祭はカーラーラン参加してそのまま帰ってきた?と言う全身カラフルすぎる人々があちこちに居る。私もカレーマイル近隣住民&インド料理大好き人間として、明日近くの公園で参加する予定。

自転車で通る道の水溜りも9割は乾いた。信じられないけど、来週中はずっと雨が降らないらしいから、多分水溜りが乾き切った道を自転車で走る事が正夢になりそう。

ここ最近までは自転車に乗っていて口ずさむ曲ランキング堂々の1位が

イギリスに来てからどハマりしているSixTONESのImitation Rainだった。

Imitation Rain 時には激しく 心に降り注ぐ
Shall we play this game 紅に染まるまで 雨に打たれて

曇りまたは雨のどんよりした時に一番すぐに思い出す超素敵な曲。


でも、今日はなぜか、正反対の曲調の大地讃頌を口ずさんでいた。

母なる大地のふところに  われら人の子の喜びはある
大地を愛せよ大地に生きる  人の子らその立つ土に感謝せよ

それくらいに春。

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