Photo by golchiki 【短編】無意識の開拓者 5 古沢茶太郎 2024年2月10日 19:33 満員電車。突如ひとつ空いた席。受け入れるには狭く、見過ごすには広すぎるその隙間を見て、大人はたじろぎ周囲を確認した自分よりふさわしい誰かを探していた。誰かにとどめをさして欲しがっていた。次の駅に着く。ファーを纏った女子高生がスマホを見ながら大人の間を掻い潜り、ストンとそこに落ち着いた。一瞬ぎこちない空気が流れ、みなおずおずとスマホに目線を落とした。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 #仕事について話そう 109,852件 #短編小説 #ショートショート #仕事について話そう #超短編小説 #電車 #通勤電車 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート