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【南大沢土木構造物めぐり】No.108 公園の中にある秘密基地 ~清水入緑地の展望台~

真冬の街歩きは、寒くて日没が早いので、短時間に集中して歩くようにしなきゃ、と思いながら、ついつい暗くなるまで歩き続けていることがよくあります。やっぱりオンシーズンは春から秋なのかな、と思うこともあるのですが、冬のほうが適している場所もあります。それは、見晴らし台のような場所です。冬は空気が澄んでいて遠くの山々がきれいに見渡せるばかりか、樹木の葉が落葉していれば、夏場は見えない場所まで見通せるというメリットがあるのじゃないかと思います。

ということで、今回は公園の中にある、秘密基地のような「展望台」を紹介します。

■まずは、緑地の案内板から

清水入緑地の案内板。下側(西側)は谷の上のニュータウンの団地、
上側(東側)は谷底の道路と宅地。その間の斜面に広い緑地帯が続きます。

地図で見ると、南大沢駅の南側に広がる団地群の縁部の緑地といえます。

航空写真で南北に長い緑地帯が見えるのが、清水入緑地です。
目的地の展望台に向かいます。
ちょっと古びた案内図には、「観察台」と書かれています。
園内は、こんな感じの心地よい石段などが続きます。
そんな中に出現するのが、この観察塔(展望台)です。
公園の一番標高の高い場所の近くにあります。

公園の中にある展望台。一見普通の展望台に見えますが、この展望台、なぜ「秘密基地」っぽいかというと・・・、

春~秋は、樹木が生い茂って、観察塔からあまり外が見まわせない

からではないでしょうか?では、この観察塔、登ってみたいと思います。

間近から見上げるとこんな感じ。夏場は周囲の樹木が生い茂ります(笑)。
さあ、登るとしますか。
すれ違いはできない狭さですが、かなりしっかりした造りの階段。
冬である今の時期は、何とか「展望台」としての機能を有していますが、
夏は眺望は望めません。

恐らく、この展望台は、この公園ができたころは樹木がまだ成長しておらず、展望台としての景色も素晴らしかったのではないでしょうか。今は樹木が成長してしまい、展望台としては良くない状態になってしまったのではないかと思います。今はどちらかというと、「秘密基地」のような場所です。実際訪れる人も少ないので、何だか「知る人ぞ知る」施設なのかもしれません。

塔の真下を覗くと、なかなかスリリングな感じです。

こういう施設は、管理が行き届いていないと、何だか朽ち果てた感じになってしまうことも少なくないと思いますが、しっかり管理されているのか、かなり安定的な鋼構造の塔なので、土木街歩きをしている身には、とても面白い場所に感じました。

■終わりに

清水入緑地の展望塔。木々が生い茂ると、展望塔というよりは「秘密基地」に近い感じになっていますが、意外とその雰囲気が良い雰囲気を醸し出していると思いますので、是非訪れてみてください(笑)。

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